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エピローグ「精霊が望んだもの」
最終話/第60話「愉快な1日」
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「魔族は新しい魔王――ライラちゃんの取りまとめで、人間と戦うのではなく一緒に歩もうと考えているものが増えていたようなの。精霊越しだから、私が直接見聞きしたわけじゃないんだけどね」
「ううん、合ってるよ、リリー。みんな疲弊していたの。疲れちゃったの。長すぎる戦争で、何度も魔族の長でもある魔王が殺され、その度に魔族の中で争って、また魔王が生まれて。何度も何度も戦って、負けて。みんな戦うことばかりが好きなわけじゃないの。自分の大事な人を何度も失うのも、誰だって嫌になっていた。私は先代の魔王の子供。初めて魔族内で戦わずに魔王になったの。みんな戦いを望んでいない。だから、私を、魔王を殺しにきたというアーサーに、勇者として平和に話し合いするようにしていたのに――あいつは私を裏切って、魔族を殺した。だから、魔王として勇者であるあいつの戦いを受けた――そして、負けた」
話しているライラはとても辛そうだった。いや、事実そうなのだろう。僕は彼女の肩を抱くことしか出来なかった。歯を食いしばっている彼女は痛々しく、僕自身と重なった。
「そこからは、勇者パーティーの独壇場だったようね。いや、勇者教会かしら。勇者教会が自分の不利になるようななにかがある村とかを、魔王軍の襲来だと偽っては襲い、略奪――アランの村もその一つだった。よりにもよって私がいる森のそばの村をあいつらは襲った」
「僕は、リリーのことを知らず見つけた……」
リリー、ふっと優し気な顔になる。昔、よく見た表情だった。お母さんに似ている。
「そう。どういう偶然か、アラン、あなたは勇者の素質があった。だから、私はあなたに力を貸すことができ――あなたの身体を借りて、森を出ることが出来たの。アランに身体を慣らしたタイミングで外に出ようと思ったんだけど――そのタイミングで勇者パーティーが来てしまった。……アラン、アーサーが『黒い羽』を探していたの覚えてる?」
黒い羽か。確かにずっと探していた。なんで、そんなもの探しているのかずっと分からなかったけど。
「うん。ずっと探してた。でも、なんでかは分からない」
「アーサーが『黒い羽』を探していたのは自分が危ないからよ。アランの村を襲った日――たまたま近くに来たからなのか、勇者パーティーは私がいるはずの森に来たみたいね。でも、その頃には私はアランの身体の中で身を潜めていた。そして、森の中で、アランが姿を変えた時の羽を見つけたんだろうね。アーサーは、誰かが勇者になる可能性を持っていることに気付いた。しかも、姿を変えることまで出来ている――怖かったんだろうね。自分が偽物だと言われることが」
ナンシーやジェナはどうでも良かったのかもしれない。新しい勇者が出れば、自分たちは勇者教会に従って、そちらにつけばいいのだから。だが、アーサーはそうはいかない。偽者だとバレれば、自分の今の地位がなくなってしまう――そういう恐怖に駆られたのかも。
「勇者教会は勇者の強大な力のこともあって、私の存在をずっと隠してきた――まあ、長年勇者を出していないせいで、覚えているのがナンシーくらいになってたみたいだけど。勇者教会にアランと一緒に行った時、誰も私のこと見えていなかったもの。昔だったら、シスター全員がみえていてもおかしくなかったのに。……アーサーはナンシーから私の存在を知っていたからこそ、怯えたと思うのよね」
リリーはまた咳払いを一つする。「少し喋り過ぎたわ」と言って、息を吐いた。
「それで、話を最初に戻すけど――もしかしたらリリーちゃんも知らないかもと思って、勇者の話をしたの。なんといって、二人は魔王と勇者。本来だったら殺し合う間柄でもおかしくない。でも、リリーちゃんは知っていて――アランをお婿さんに欲しいんだよね?」
「うん。だって、もう関係ないもの。魔王が勇者をお婿さんにもらっても、誰も反対するのなんていないわ」
ライラは僕の方を向いて、にっこり笑う。
「アランは、その、ごめんね。今まで黙っていて。でも余計な混乱を招きそうだったから、黙ってたの」
「いや、それは大丈夫。むしろ、黙っててくれて有難かった」
自分が本物の勇者だと知ったら、あんな慎重に行動出来ていなかった気がする。もしかしたら、殺しも失敗していた可能性だってある。
「そう言ってくれると、嬉しいわ」
リリーは本当に嬉しそうに笑い――
「それで、アランは魔王のお婿さんになっても大丈夫?」
なんで、僕が了承する前提になっているんだろう。僕は一言もいいとは言ってはいないはず。最初以外。まあ、なるつもりだったけどさ。僕の目的は果たした。もう何も残ってない。何もない。でも、ライラが僕をいいと言ってくれるのなら、それも悪くない気がした。なにより、ライラのことを僕は、本当に悔しいけど――気になっている。彼女を一人にするのは嫌だった。
「それ、言わないとダメ?」
「ライラ、聞きたい」
ライラはずいっと僕の目を見てくる。うっ、こういう時ばかり強気だな。
「……ライラを一人にするつもりはない。勇者と魔王だろうが、そんなのは関係ない」
「んー、もっとはっきり言ってよ」
「十分はっきり言っただろうっ?」
「私はアランのこと大好きだよ。アランは強くて、優しいから。アランはどうなの?」
どうって……。なんで、こんなにぐいぐい来るんだ。
「アラン、そろそろはっきり一言いうくらいいいじゃないの? 私が言うのもなんだけどさ」
リリーはにやにやとしており、実に楽しそうだった。
目の前でライラの紫色の瞳が僕をじっと見つめている。
「……ライラを一人にするつもりはないくらいに――好きだよ」
顔がぶわっと一気に熱くなった。恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
ライラは嬉しそうに笑うと、僕に正面から抱き付いた。
「私も大好きっ!」
彼女は僕に溢れんばかりの幸せを送るように言った。苦しくなる締め付けに、僕が悶えていると、ふと見えたリリーが優し気に笑っていた。
◆
なんだか余計なことまで思い出してしまった。いまだに思い出すと恥ずかしいな。
食事を終え、内心で悶絶していると、朝食を食べ終えたセーラが学校に向かうようだった。この台所に面している裏口で茶色い革の鞄を引っ提げて、靴を履こうとしていた。
「セーラ、気を付けろよ」
トントン、と靴を履き終えた彼女は「はーい」と軽く返事をする。毎日言っているせいか聞き流されているような気がしてならない。
ライラと一緒に、セーラの元に行く。横には宙に浮いているリリーも一緒だ。
「セーラ、本当に気を付けてね」
セーラの頭を撫でるライラは心配そうだった。毎朝この調子では、子離れ出来ないのではないかと、俺は密かに心配だった。
「もう、大丈夫だってばー。リリーちゃん、行って来るねー」
「いってらっしゃい」
「いってきまーす」
俺たち三人に手を振って、セーラは裏口の扉を開け、出て行った。
「さーて、俺達も準備するかー」
「そうだねー」
娘であるセーラが学校に行き、俺達は食事をした皿を片付けた。本屋の開店準備を進める。
しばらくして、開店準備が終わると、営業中であることを示す看板を店の前に出す。
するとライラがやってきた。
「ねえ、アラン、朝のキスまだもらってない。アランの方からちょーだい」
「ライラ、ここ一応、人がいるんだけど……」
朝、早いとはいえ、道には人が歩いている。俺の腕にひっつくようにせがんでくる彼女に、俺はわずかに躊躇した。
「早くー」
彼女はますます腕に抱き付き、力を強める。毎朝のキスなんて最初はしていなかったのに、リリーのせいでおかしな習慣が出来てしまった。あいつ、本当は勇者の精霊じゃなくて、そっち方面の精霊なんじゃないのか?
「分かったよ」
いい加減目立ちそうなので、俺はキスをした。軽く唇に触れるもの。何回もしたものだが、何回しても慣れない。唇を離すと、ライラは満面の笑みだった。
「うふふ、アラン顔真っ赤。今日も頑張れそう」
「うるさいな」
俺は顔を背け、店の中に入ると――ライラとは別の意味で笑みを浮かべているリリーがいた。ふわふわと宙に浮かび、紫色の髪をたゆたせている。手を口にやって、くすくす笑っていた。
「アラン、まだ慣れないんだねー」
「……誰のせいだと思ってるんだよ」
リリーは宙に浮かんだまま、俺の前までやってきてくすっと笑う。
「私のせいだって言うんなら、私で練習してみる?」
「――ダメっ。リリーちゃん離れてっ」
「あら、残念」
ライラはリリーの顔を押して、俺との距離を離す。
今日も愉快な一日が始まりそうだった。
完
「ううん、合ってるよ、リリー。みんな疲弊していたの。疲れちゃったの。長すぎる戦争で、何度も魔族の長でもある魔王が殺され、その度に魔族の中で争って、また魔王が生まれて。何度も何度も戦って、負けて。みんな戦うことばかりが好きなわけじゃないの。自分の大事な人を何度も失うのも、誰だって嫌になっていた。私は先代の魔王の子供。初めて魔族内で戦わずに魔王になったの。みんな戦いを望んでいない。だから、私を、魔王を殺しにきたというアーサーに、勇者として平和に話し合いするようにしていたのに――あいつは私を裏切って、魔族を殺した。だから、魔王として勇者であるあいつの戦いを受けた――そして、負けた」
話しているライラはとても辛そうだった。いや、事実そうなのだろう。僕は彼女の肩を抱くことしか出来なかった。歯を食いしばっている彼女は痛々しく、僕自身と重なった。
「そこからは、勇者パーティーの独壇場だったようね。いや、勇者教会かしら。勇者教会が自分の不利になるようななにかがある村とかを、魔王軍の襲来だと偽っては襲い、略奪――アランの村もその一つだった。よりにもよって私がいる森のそばの村をあいつらは襲った」
「僕は、リリーのことを知らず見つけた……」
リリー、ふっと優し気な顔になる。昔、よく見た表情だった。お母さんに似ている。
「そう。どういう偶然か、アラン、あなたは勇者の素質があった。だから、私はあなたに力を貸すことができ――あなたの身体を借りて、森を出ることが出来たの。アランに身体を慣らしたタイミングで外に出ようと思ったんだけど――そのタイミングで勇者パーティーが来てしまった。……アラン、アーサーが『黒い羽』を探していたの覚えてる?」
黒い羽か。確かにずっと探していた。なんで、そんなもの探しているのかずっと分からなかったけど。
「うん。ずっと探してた。でも、なんでかは分からない」
「アーサーが『黒い羽』を探していたのは自分が危ないからよ。アランの村を襲った日――たまたま近くに来たからなのか、勇者パーティーは私がいるはずの森に来たみたいね。でも、その頃には私はアランの身体の中で身を潜めていた。そして、森の中で、アランが姿を変えた時の羽を見つけたんだろうね。アーサーは、誰かが勇者になる可能性を持っていることに気付いた。しかも、姿を変えることまで出来ている――怖かったんだろうね。自分が偽物だと言われることが」
ナンシーやジェナはどうでも良かったのかもしれない。新しい勇者が出れば、自分たちは勇者教会に従って、そちらにつけばいいのだから。だが、アーサーはそうはいかない。偽者だとバレれば、自分の今の地位がなくなってしまう――そういう恐怖に駆られたのかも。
「勇者教会は勇者の強大な力のこともあって、私の存在をずっと隠してきた――まあ、長年勇者を出していないせいで、覚えているのがナンシーくらいになってたみたいだけど。勇者教会にアランと一緒に行った時、誰も私のこと見えていなかったもの。昔だったら、シスター全員がみえていてもおかしくなかったのに。……アーサーはナンシーから私の存在を知っていたからこそ、怯えたと思うのよね」
リリーはまた咳払いを一つする。「少し喋り過ぎたわ」と言って、息を吐いた。
「それで、話を最初に戻すけど――もしかしたらリリーちゃんも知らないかもと思って、勇者の話をしたの。なんといって、二人は魔王と勇者。本来だったら殺し合う間柄でもおかしくない。でも、リリーちゃんは知っていて――アランをお婿さんに欲しいんだよね?」
「うん。だって、もう関係ないもの。魔王が勇者をお婿さんにもらっても、誰も反対するのなんていないわ」
ライラは僕の方を向いて、にっこり笑う。
「アランは、その、ごめんね。今まで黙っていて。でも余計な混乱を招きそうだったから、黙ってたの」
「いや、それは大丈夫。むしろ、黙っててくれて有難かった」
自分が本物の勇者だと知ったら、あんな慎重に行動出来ていなかった気がする。もしかしたら、殺しも失敗していた可能性だってある。
「そう言ってくれると、嬉しいわ」
リリーは本当に嬉しそうに笑い――
「それで、アランは魔王のお婿さんになっても大丈夫?」
なんで、僕が了承する前提になっているんだろう。僕は一言もいいとは言ってはいないはず。最初以外。まあ、なるつもりだったけどさ。僕の目的は果たした。もう何も残ってない。何もない。でも、ライラが僕をいいと言ってくれるのなら、それも悪くない気がした。なにより、ライラのことを僕は、本当に悔しいけど――気になっている。彼女を一人にするのは嫌だった。
「それ、言わないとダメ?」
「ライラ、聞きたい」
ライラはずいっと僕の目を見てくる。うっ、こういう時ばかり強気だな。
「……ライラを一人にするつもりはない。勇者と魔王だろうが、そんなのは関係ない」
「んー、もっとはっきり言ってよ」
「十分はっきり言っただろうっ?」
「私はアランのこと大好きだよ。アランは強くて、優しいから。アランはどうなの?」
どうって……。なんで、こんなにぐいぐい来るんだ。
「アラン、そろそろはっきり一言いうくらいいいじゃないの? 私が言うのもなんだけどさ」
リリーはにやにやとしており、実に楽しそうだった。
目の前でライラの紫色の瞳が僕をじっと見つめている。
「……ライラを一人にするつもりはないくらいに――好きだよ」
顔がぶわっと一気に熱くなった。恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
ライラは嬉しそうに笑うと、僕に正面から抱き付いた。
「私も大好きっ!」
彼女は僕に溢れんばかりの幸せを送るように言った。苦しくなる締め付けに、僕が悶えていると、ふと見えたリリーが優し気に笑っていた。
◆
なんだか余計なことまで思い出してしまった。いまだに思い出すと恥ずかしいな。
食事を終え、内心で悶絶していると、朝食を食べ終えたセーラが学校に向かうようだった。この台所に面している裏口で茶色い革の鞄を引っ提げて、靴を履こうとしていた。
「セーラ、気を付けろよ」
トントン、と靴を履き終えた彼女は「はーい」と軽く返事をする。毎日言っているせいか聞き流されているような気がしてならない。
ライラと一緒に、セーラの元に行く。横には宙に浮いているリリーも一緒だ。
「セーラ、本当に気を付けてね」
セーラの頭を撫でるライラは心配そうだった。毎朝この調子では、子離れ出来ないのではないかと、俺は密かに心配だった。
「もう、大丈夫だってばー。リリーちゃん、行って来るねー」
「いってらっしゃい」
「いってきまーす」
俺たち三人に手を振って、セーラは裏口の扉を開け、出て行った。
「さーて、俺達も準備するかー」
「そうだねー」
娘であるセーラが学校に行き、俺達は食事をした皿を片付けた。本屋の開店準備を進める。
しばらくして、開店準備が終わると、営業中であることを示す看板を店の前に出す。
するとライラがやってきた。
「ねえ、アラン、朝のキスまだもらってない。アランの方からちょーだい」
「ライラ、ここ一応、人がいるんだけど……」
朝、早いとはいえ、道には人が歩いている。俺の腕にひっつくようにせがんでくる彼女に、俺はわずかに躊躇した。
「早くー」
彼女はますます腕に抱き付き、力を強める。毎朝のキスなんて最初はしていなかったのに、リリーのせいでおかしな習慣が出来てしまった。あいつ、本当は勇者の精霊じゃなくて、そっち方面の精霊なんじゃないのか?
「分かったよ」
いい加減目立ちそうなので、俺はキスをした。軽く唇に触れるもの。何回もしたものだが、何回しても慣れない。唇を離すと、ライラは満面の笑みだった。
「うふふ、アラン顔真っ赤。今日も頑張れそう」
「うるさいな」
俺は顔を背け、店の中に入ると――ライラとは別の意味で笑みを浮かべているリリーがいた。ふわふわと宙に浮かび、紫色の髪をたゆたせている。手を口にやって、くすくす笑っていた。
「アラン、まだ慣れないんだねー」
「……誰のせいだと思ってるんだよ」
リリーは宙に浮かんだまま、俺の前までやってきてくすっと笑う。
「私のせいだって言うんなら、私で練習してみる?」
「――ダメっ。リリーちゃん離れてっ」
「あら、残念」
ライラはリリーの顔を押して、俺との距離を離す。
今日も愉快な一日が始まりそうだった。
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