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第4章「希望の勇者」
第58話「業火の柱」
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息が荒い。血は出ていない。
空を滑り、羽を羽ばたかせ、ぐるぐると地面の勇者の上を回る。
「なんで死んでないんだ、あいつ」
〈大分食らっているはずよ。現に一歩も動かないじゃない。……咄嗟に魔法で治療したのかしら?〉
「攻撃を食らったあの一瞬でか? そしたら、首を刎ねでもしないと死なないだろ」
〈私だって正確なことは分からないわよ。ナンシーと同じように、首を刎ねれば死ぬのは分かるけどね。魔法でそこまでは出来ないから〉
「首か、くそっ」
僕が悔やんでいると――近くから声がした。
周囲を見回すと、大きな黒い鳥――目は黄色く、全身は黒い羽毛にお覆われている――に乗ったライラが僕の近くを飛んでいた。
「アランっ、大丈夫?」
いつになく切迫した聞こえるはずのない声。
「ライラ? なんでここにいるんだ。後ろに引っ込め」
「やだよ。ああ、もうこんなに怪我して」
ライラは魔物に乗ったまま僕の近くにくると、抵抗する僕を無視して身体を掴んだ。
「ちょっ、ライラっ?」
「大人しくしてっ」
慌てる僕をよそに、ライラは気にした様子もなく、僕を引っ張って魔物の上に移動させた。翼のコントロールが利かなくなり、落ちるかと思った。下に勇者いるだけに、落ちた時のことがよぎった。怖すぎる。
「ライラ、危ないよ」
「黙って」
彼女は有無を言わせず、僕を背中からぎゅっと抱いてくる。すると紫色の光の帯が僕を覆い、痛みを感じていた部分が引いていった。
治療してくれている。しかし、真下にはアーサーがいる。今、彼は一人だ。彼はなぜか真下で立ったままあたりの様子を窺っているようだった。今がチャンスだ。さっきと同じ。しかし、今度は首を狙う。確実に、仕留める。
「ライラ、もう行かないと」
「アラン」
ぎゅっと彼女が抱き着く力が強まる。
「私にも協力させて。一人でやろうとするのは、だめ」
「いや、でも――」
「いいから。真下にいるのが勇者でしょ。私、久しぶりにみたけど、あの白い鎧、間違いない」
駄目だ。引きそうにない。魔王にとって勇者は忌むべき存在。それは相手にとっても同じ。僕がアーサーにある程度傷を負わせているとはいえ、近寄らせたくない。
しかし、今のチャンスは逃したくない。
「そうだ、あれが勇者のアーサーだ。僕はこれからアーサーの首を刎ねる。ここから一気に落ちて急襲するんだ。一対一でまともに正面から戦っても分が悪い。それは二対一でも同じ。……ライラ、魔法であいつを地面に固定できるか?」
今は警戒しているのか、怪我が酷いのかまったく動かないけど、動かれる相手は狙うのが難しい。固定するだけなら、ライラを近付けさせないし、より確実にアーサーを殺せる。
「そんなことで良いの? 私だからって遠慮してない?」
「してない。むしろ、それをして欲しいんだ。その方が確実に殺せる」
「そっか。……いいよ、出来る。あいつを一歩も動かせないよ」
ライラは僕の耳元でさらに囁いた。
「だから、絶対に死なないで、アラン」
「当たり前だろ」
「お婿さんになるんだから」
それは、まだ許可した覚えはないんだけどな。
「もうっ、そこはうんって頷いてよ」
〈いい加減、ほだされればいいのに……。強情だねー〉
〈リリー、うるさい〉
「時間がない。さっさと殺すぞ」
「今度は無視ー? しょうがないなー」
ぐっ、ライラってこんなにうざかっただろうか。そろそろ離して欲しい。
「ライラ」
「分かってるよ。気を付けてね」
「ああ」
ようやくライラが離してくれる。……少し心配させすぎただろうか。いや、今考えてもしょうがない。
僕は鳥の上で立って、眼下を覗く。アーサーはまだ仁王立ちしていた。あたりを警戒しているのだろうか。さっき奇襲して怪我を負ったから、待っていればくると思っているのか。まあ、間違いではないけど、今度こそは仕留める。
「ライラ、行くぞ」
「死なないでね」
「俺は死なない」
僕はアーサーの頭上目掛けて、鳥の上から降り立った。点のようだった、アーサーがみるみる姿を見せてくる。血染めになっている鎧の上、首が見える。
鉤爪をより鋭く想像する。より鋭利に、強靭に。
ごうごうと風が後方へ流れる。
アーサーの周囲の地面が突然べこっと凹んだ。アーサーも一緒になって沈み、彼は地面に手を着いた。雄たけびの様なものが彼の方から聞こえてくる。
抑えつけるってこういうことか。
ありがたい。首が完全に晒されている。僕が斬るべき首が。殺すべき相手の首。
僕は歯を食いしばり腕を引く。想像は出来ている。
アーサーの首筋が近い。もう少し――彼の顔がわずかに僕を見た。見開いた憎々し気な瞳。それは真っ直ぐに僕を捉えていた。
「アラぁぁああンっ!」
驚いた。僕だと分かっていたのか。だが、もう関係ない。
血走っているじゃないか思う目は、僕を睨みつけたまま。
「死ねぇぇぇえええええっ!」
アーサーの首が眼前に迫り――彼の抵抗をさせないままに首と胴体を切り離した。
僕は翼を思いっきり羽ばたかせながら地面に衝突した。
「ぐっ」
さすがに勢いを殺し切れなかった。庇った右肩が、重い音を立て強烈な痛みを訴えてくる。歯を食いしばり、僕はそれに意識が持っていかれないように、すぐに立ち上がった。
どこだ。アーサーの首は。確かに斬った。間違いなく。肉の引きちぎる感触が手に残っている。
立ち上がった僕に、アーサーが目に入る。彼は――死んでいた。胴体は地面に手を着いて屈んだまま。首から冗談のように血を吹き流している。頭はコロコロと転がり、僕の方を向いていた。顔は醜悪が煮詰めこまれているような、憎悪の表情をしていた。
――死んでいる。間違いなく。
そのことを意識すると、ドッ、と身体が重くなる。遠ざかっていた音が大きくなって聞こえてきた。騎士団と魔物が戦っている。叫び声と魔物の泣き声。柔らかい風が僕の頬を撫で、血の匂いが鼻をかすめる。
〈アラン、お疲れ様、と言いたいところだけど、死体は燃やしておいた方がいいわ〉
「そう、だね」
言葉を発するのも面倒臭い。ナンシーくらいの魔法使いなんて僕は知らないけどいるかもしれないからな。完全に首を失くしている遺体を完全に復活なんか不可能だろうけど――こいつは死んでも勇者だ。どんな奇跡が起こるか分からない。
僕は手に魔力を集め、死体となっている首と胴体に火をつけた。焦げ臭い匂い。とてもではないが、嗅いでいて気分がいいものじゃない。疲労も相まって気分が悪くなってくる。
これからどうしよう。
「アラーンっ!」
焼いている死体の間でぼうっとしていると、ライラの声が頭上から降ってきた。魔物の鳥に乗ったまま、僕の隣に降りてくる。魔物の鳥が地面に完全に降り立つ前に、ライラは飛び降り、僕に正面から抱き着いてくる。
あっ、まずい。僕は妙に力が入らなく、ライラを受け止めたまま、後ろへと倒れてしまう。
「へ、ちょっと大丈夫?」
「いや、ライラが乗っかって来たんじゃん」
「だってー」
ライラは僕の顔をぺたぺたと触っている。上から見ていたから、上手くいったことくらい分かってると思うんだけど。僕は怪我一つ負っていない。
僕が身体を起こして地面に座ると、一向にライラは離れず、抱き付いたままだった。そろそろうざったいらしい。
「ライラ。もうやめてくれないか。僕は怪我一つしてないって」
「そうだけど。なんか体調悪そうだよ? 本当に大丈夫?」
「ああ、なんか一気に疲れが……。早く休みたくてたまらないけど。でも、その前にこれをちゃんと燃やさないと」
僕が燃やしている死体を指差す。アーサーの死体はぼうぼうと燃えているが――勢いが足りないように感じた。鎧が邪魔しているのかもしれない。
「アラン、休んでて。早く終わらせるから」
「え?」
僕が返事する前に、ライラは手を死体に突き出した。首と胴体、燃えているその上に、丸い火の玉が現れ、どんどん大きくなる。
「私とアラン、二人で燃やさないと。こいつのせいで魔族は苦しんだんだから」
僕よりも圧倒的に熱そうな炎。それが燃えている火に被さり――ごうっと火柱があがった。炎が上がっていたのは少しの間だった。不意に、すっと消える。地面には黒染みしか残っていなかった。
「ははっ、すごいね。ライラ、さすがだ」
意識が朦朧とする。頭が揺れ、身体が揺れる。そろそろ限界だ。ライラが声を掛けてくれるのは分かったが、もう分からなかった。
〈アラン、おめでとう〉
リリーのその声だけがはっきり聞こえ――僕は深い眠りに入っていった。
空を滑り、羽を羽ばたかせ、ぐるぐると地面の勇者の上を回る。
「なんで死んでないんだ、あいつ」
〈大分食らっているはずよ。現に一歩も動かないじゃない。……咄嗟に魔法で治療したのかしら?〉
「攻撃を食らったあの一瞬でか? そしたら、首を刎ねでもしないと死なないだろ」
〈私だって正確なことは分からないわよ。ナンシーと同じように、首を刎ねれば死ぬのは分かるけどね。魔法でそこまでは出来ないから〉
「首か、くそっ」
僕が悔やんでいると――近くから声がした。
周囲を見回すと、大きな黒い鳥――目は黄色く、全身は黒い羽毛にお覆われている――に乗ったライラが僕の近くを飛んでいた。
「アランっ、大丈夫?」
いつになく切迫した聞こえるはずのない声。
「ライラ? なんでここにいるんだ。後ろに引っ込め」
「やだよ。ああ、もうこんなに怪我して」
ライラは魔物に乗ったまま僕の近くにくると、抵抗する僕を無視して身体を掴んだ。
「ちょっ、ライラっ?」
「大人しくしてっ」
慌てる僕をよそに、ライラは気にした様子もなく、僕を引っ張って魔物の上に移動させた。翼のコントロールが利かなくなり、落ちるかと思った。下に勇者いるだけに、落ちた時のことがよぎった。怖すぎる。
「ライラ、危ないよ」
「黙って」
彼女は有無を言わせず、僕を背中からぎゅっと抱いてくる。すると紫色の光の帯が僕を覆い、痛みを感じていた部分が引いていった。
治療してくれている。しかし、真下にはアーサーがいる。今、彼は一人だ。彼はなぜか真下で立ったままあたりの様子を窺っているようだった。今がチャンスだ。さっきと同じ。しかし、今度は首を狙う。確実に、仕留める。
「ライラ、もう行かないと」
「アラン」
ぎゅっと彼女が抱き着く力が強まる。
「私にも協力させて。一人でやろうとするのは、だめ」
「いや、でも――」
「いいから。真下にいるのが勇者でしょ。私、久しぶりにみたけど、あの白い鎧、間違いない」
駄目だ。引きそうにない。魔王にとって勇者は忌むべき存在。それは相手にとっても同じ。僕がアーサーにある程度傷を負わせているとはいえ、近寄らせたくない。
しかし、今のチャンスは逃したくない。
「そうだ、あれが勇者のアーサーだ。僕はこれからアーサーの首を刎ねる。ここから一気に落ちて急襲するんだ。一対一でまともに正面から戦っても分が悪い。それは二対一でも同じ。……ライラ、魔法であいつを地面に固定できるか?」
今は警戒しているのか、怪我が酷いのかまったく動かないけど、動かれる相手は狙うのが難しい。固定するだけなら、ライラを近付けさせないし、より確実にアーサーを殺せる。
「そんなことで良いの? 私だからって遠慮してない?」
「してない。むしろ、それをして欲しいんだ。その方が確実に殺せる」
「そっか。……いいよ、出来る。あいつを一歩も動かせないよ」
ライラは僕の耳元でさらに囁いた。
「だから、絶対に死なないで、アラン」
「当たり前だろ」
「お婿さんになるんだから」
それは、まだ許可した覚えはないんだけどな。
「もうっ、そこはうんって頷いてよ」
〈いい加減、ほだされればいいのに……。強情だねー〉
〈リリー、うるさい〉
「時間がない。さっさと殺すぞ」
「今度は無視ー? しょうがないなー」
ぐっ、ライラってこんなにうざかっただろうか。そろそろ離して欲しい。
「ライラ」
「分かってるよ。気を付けてね」
「ああ」
ようやくライラが離してくれる。……少し心配させすぎただろうか。いや、今考えてもしょうがない。
僕は鳥の上で立って、眼下を覗く。アーサーはまだ仁王立ちしていた。あたりを警戒しているのだろうか。さっき奇襲して怪我を負ったから、待っていればくると思っているのか。まあ、間違いではないけど、今度こそは仕留める。
「ライラ、行くぞ」
「死なないでね」
「俺は死なない」
僕はアーサーの頭上目掛けて、鳥の上から降り立った。点のようだった、アーサーがみるみる姿を見せてくる。血染めになっている鎧の上、首が見える。
鉤爪をより鋭く想像する。より鋭利に、強靭に。
ごうごうと風が後方へ流れる。
アーサーの周囲の地面が突然べこっと凹んだ。アーサーも一緒になって沈み、彼は地面に手を着いた。雄たけびの様なものが彼の方から聞こえてくる。
抑えつけるってこういうことか。
ありがたい。首が完全に晒されている。僕が斬るべき首が。殺すべき相手の首。
僕は歯を食いしばり腕を引く。想像は出来ている。
アーサーの首筋が近い。もう少し――彼の顔がわずかに僕を見た。見開いた憎々し気な瞳。それは真っ直ぐに僕を捉えていた。
「アラぁぁああンっ!」
驚いた。僕だと分かっていたのか。だが、もう関係ない。
血走っているじゃないか思う目は、僕を睨みつけたまま。
「死ねぇぇぇえええええっ!」
アーサーの首が眼前に迫り――彼の抵抗をさせないままに首と胴体を切り離した。
僕は翼を思いっきり羽ばたかせながら地面に衝突した。
「ぐっ」
さすがに勢いを殺し切れなかった。庇った右肩が、重い音を立て強烈な痛みを訴えてくる。歯を食いしばり、僕はそれに意識が持っていかれないように、すぐに立ち上がった。
どこだ。アーサーの首は。確かに斬った。間違いなく。肉の引きちぎる感触が手に残っている。
立ち上がった僕に、アーサーが目に入る。彼は――死んでいた。胴体は地面に手を着いて屈んだまま。首から冗談のように血を吹き流している。頭はコロコロと転がり、僕の方を向いていた。顔は醜悪が煮詰めこまれているような、憎悪の表情をしていた。
――死んでいる。間違いなく。
そのことを意識すると、ドッ、と身体が重くなる。遠ざかっていた音が大きくなって聞こえてきた。騎士団と魔物が戦っている。叫び声と魔物の泣き声。柔らかい風が僕の頬を撫で、血の匂いが鼻をかすめる。
〈アラン、お疲れ様、と言いたいところだけど、死体は燃やしておいた方がいいわ〉
「そう、だね」
言葉を発するのも面倒臭い。ナンシーくらいの魔法使いなんて僕は知らないけどいるかもしれないからな。完全に首を失くしている遺体を完全に復活なんか不可能だろうけど――こいつは死んでも勇者だ。どんな奇跡が起こるか分からない。
僕は手に魔力を集め、死体となっている首と胴体に火をつけた。焦げ臭い匂い。とてもではないが、嗅いでいて気分がいいものじゃない。疲労も相まって気分が悪くなってくる。
これからどうしよう。
「アラーンっ!」
焼いている死体の間でぼうっとしていると、ライラの声が頭上から降ってきた。魔物の鳥に乗ったまま、僕の隣に降りてくる。魔物の鳥が地面に完全に降り立つ前に、ライラは飛び降り、僕に正面から抱き着いてくる。
あっ、まずい。僕は妙に力が入らなく、ライラを受け止めたまま、後ろへと倒れてしまう。
「へ、ちょっと大丈夫?」
「いや、ライラが乗っかって来たんじゃん」
「だってー」
ライラは僕の顔をぺたぺたと触っている。上から見ていたから、上手くいったことくらい分かってると思うんだけど。僕は怪我一つ負っていない。
僕が身体を起こして地面に座ると、一向にライラは離れず、抱き付いたままだった。そろそろうざったいらしい。
「ライラ。もうやめてくれないか。僕は怪我一つしてないって」
「そうだけど。なんか体調悪そうだよ? 本当に大丈夫?」
「ああ、なんか一気に疲れが……。早く休みたくてたまらないけど。でも、その前にこれをちゃんと燃やさないと」
僕が燃やしている死体を指差す。アーサーの死体はぼうぼうと燃えているが――勢いが足りないように感じた。鎧が邪魔しているのかもしれない。
「アラン、休んでて。早く終わらせるから」
「え?」
僕が返事する前に、ライラは手を死体に突き出した。首と胴体、燃えているその上に、丸い火の玉が現れ、どんどん大きくなる。
「私とアラン、二人で燃やさないと。こいつのせいで魔族は苦しんだんだから」
僕よりも圧倒的に熱そうな炎。それが燃えている火に被さり――ごうっと火柱があがった。炎が上がっていたのは少しの間だった。不意に、すっと消える。地面には黒染みしか残っていなかった。
「ははっ、すごいね。ライラ、さすがだ」
意識が朦朧とする。頭が揺れ、身体が揺れる。そろそろ限界だ。ライラが声を掛けてくれるのは分かったが、もう分からなかった。
〈アラン、おめでとう〉
リリーのその声だけがはっきり聞こえ――僕は深い眠りに入っていった。
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