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第4章「希望の勇者」
第57話「勇者襲撃」
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城壁までくると、騎士団は妙に落ち着きがなかった。先頭にいるアーサーだけがじっと立っている。
驚いているのかどうか上空からは分からない。高度を下げないように、羽を時折羽ばたかせ、地上の様子を窺う。ごうごうと流れる風のせいで声は聞こえないが、慌しいのはその動きから分かった。
魔王軍である魔物たちの動きは、かなり早い。僕が城壁の上をぐるぐるしている間に、あっという間に間近に迫っていた。
もうすぐだな。さすがに勇者とはいえ、この数には手こずるだろう。
アーサー達の目の前、草原には埋め尽くさんばかりの魔物がいる。騎士団の連中よりよっぽど多い。僕には魔物の群れそのものが巨大な顎の様に見えた。群れとなって一つの巨大な魔物になっている魔王軍がちっぽけな人間の群れ――騎士団と勇者たるアーサーを喰おうとしている。
魔物で圧殺できればそれが一番いいけど――そうはいかないだろうな。
ダンジョンで彼の強さは知っている。もっともダンジョン内で出した力なんて一部なんだろうけど……。それでも、ジェナよりは圧倒的に強かったけど。
何を言っているかは分からないけど、大きな声が聞こえ――笛の音のようなものが聞こえた。
なんだ?
〈始まるみたいね。アランも準備しときなさい。殺す時はナンシーと一緒で一瞬よ〉
「うん」
手に魔力を集める。より鋭く、より強く。鉤爪は僕の想像通りの姿になっている。鋭利で、人を一瞬で屠ることの出来る形状。
笛の音を合図に騎士団の方が動き出した。ある者は馬に乗り、ある者は盾を持って走って行く。一方で魔物の群れは速度を落とすことなく、騎士団の方へ向かって行き――ぶつかった。
魔物と人間、どちらかが倒れ、進んでいく。
アーサーはどこだ?
先頭にいたはずの彼はいつの間にか戦いの中に紛れ込んでしまっていた。その時――魔物の群れが円状に薙ぎ払われた。中心には、アーサー。白い鎧を血で染め、これまた白い剣を振るっている。
彼に向かって魔物が向かうも一瞬で倒されていく。まるで、相手になっていない。彼の周囲だけが、まるで嵐のように空白地帯になる。
「デタラメな強さだな……」
〈だからこその勇者でしょ。でも、奇襲には弱い。彼だって、人間なのだから〉
「そうだね、リリー」
魔物の群れに反してアーサーはどんどん奥へ進んでいく。一体どこに向かってるんだ。騎士団の方は魔物の群れで精一杯そうだというのに、彼は一直線にどこかに向かっていた。
アーサーが向かっている奥――僕が見た先では紫色の光が見えた。ライラだ。また歌を歌っているのだろう。
まさか、気付いているのか? だとしたらマズい。いくらライラが魔法が得意だと言っても、勇者であるアーサーには相性が悪い。一度目がどういう負け方をしたのかは分からないけど、それだけは避けなければならない。
アーサーはぐんぐん進んでいく。だが、その行く手を阻むように他のよりも図体がでかいものが彼を囲むようになっていく。ライラも気付いたのか? 分からない。だが、効果は出ている。歩みは遅くなり、剣を振る威力が増している。
――今だ。
騎士団とも離れ、背後は完全にがら空き。何体もの魔物にかかりきりで、魔物しか目に入っていないはず。さすがに数が多いのか薙ぎ払っても奥からやって魔物にやや押されている。だが、このままではいずれ突破してしまうだろう。
僕は急降下を始めた。狙いはアーサーの背中。距離がある分、ナンシーの時のように一瞬とはいかない。耳元を流れる音が激しさを増し、彼の背中がどんどん迫ってくる。
魔物の群れがアーサーを襲い、彼が薙ぎ払う。剣は血に染まり、赤黒い。彼は僕に気が付いない。
もう少し。距離は近い。
白い鎧までも血に染まり、魔物が倒れるのが見えた。
血飛沫が見えた。
剣が振られる。
がら空きの背中は堅そうな鎧に覆われている。
迫る、迫る。
背中だ。
腕を突き出す。
尖った鉤爪が、鎧に触れ――落ちてきた速度そのままにアーサーを貫いた。
地面が割れ、べこっと凹む。肉を刺した感触はほとんど無かった。地面に突っ伏したアーサーの横顔は驚愕に見開かれ、口からは赤黒い血を吐いた。
「お……、まえ」
「やあ、久しぶりだね。アーサー」
まだ生きているのか。しぶといな。さっさと死ねばいいものを。僕は鉤爪を引き抜くと、ごぷっと鎧の穴からも血が垂れ流される。
首を刎ねないと死なないのだろうか。
僕はアーサーの首にひたと鉤爪を寄せた。
「再会して早々でなんだけど――死ね、アーサー」
腕を振るう。
だが、僕はアーサーの首を刎ねることが出来なかった。
気付いたのは衝撃。ごうっと景色が後方に流れ、自分が吹っ飛ばされたことに気付く。
〈アランっ〉
リリーの叫び声が聞こえる。僕は心配する彼女に大丈夫だと言いたかった。だが、勇者は待ってくれないようだった。
どこまで吹っ飛ばされたのか、気付けば壁にぶつかり、僕は地面に手をつく。音が戻ってきて、騎士団の連中が騒いでいるのが分かった。
「くそっ」
そう嘆くのも束の間、目の前に人が落ちてきた。地面が揺れる。
顔を上げるとそこにはアーサーがいた。口から血を流しながらも、しっかりと両脚で立っている。
「化け物め……」
「それはこっちの台詞だ。ごほっ。ちっ。久しぶりだぞ、こんな致命傷を負ったのは。まあ、御託はいい」
眼前の彼が消える。全身に警戒心が走り、僕は腕を交差させた。またしても衝撃は一瞬。だが、国境沿いの壁を破るには充分だった。
「があっ」
腹に穴こそ空けられていないものの、その力は強力で――僕は国境の壁を破り――背中に衝撃を受けながら転がった。気付いた時には、がらがらと大きな音を立ている、どこかの建物の中にいた。
痛がっている暇はない。すぐにここにアーサーがくる。
〈アラン、来るっ!〉
「分かってるっ!」
僕はすぐ近くの扉から外に出た。その瞬間、さっきまでいた建物――どこかの民家らしい。一軒家だ――が轟音とともにガラガラと崩れる。
ちっ、もう来たのか。
僕はすぐさまに思いっきり地面を蹴った。地面がひび割れ、僕は再び空中へと飛んだ。
驚いているのかどうか上空からは分からない。高度を下げないように、羽を時折羽ばたかせ、地上の様子を窺う。ごうごうと流れる風のせいで声は聞こえないが、慌しいのはその動きから分かった。
魔王軍である魔物たちの動きは、かなり早い。僕が城壁の上をぐるぐるしている間に、あっという間に間近に迫っていた。
もうすぐだな。さすがに勇者とはいえ、この数には手こずるだろう。
アーサー達の目の前、草原には埋め尽くさんばかりの魔物がいる。騎士団の連中よりよっぽど多い。僕には魔物の群れそのものが巨大な顎の様に見えた。群れとなって一つの巨大な魔物になっている魔王軍がちっぽけな人間の群れ――騎士団と勇者たるアーサーを喰おうとしている。
魔物で圧殺できればそれが一番いいけど――そうはいかないだろうな。
ダンジョンで彼の強さは知っている。もっともダンジョン内で出した力なんて一部なんだろうけど……。それでも、ジェナよりは圧倒的に強かったけど。
何を言っているかは分からないけど、大きな声が聞こえ――笛の音のようなものが聞こえた。
なんだ?
〈始まるみたいね。アランも準備しときなさい。殺す時はナンシーと一緒で一瞬よ〉
「うん」
手に魔力を集める。より鋭く、より強く。鉤爪は僕の想像通りの姿になっている。鋭利で、人を一瞬で屠ることの出来る形状。
笛の音を合図に騎士団の方が動き出した。ある者は馬に乗り、ある者は盾を持って走って行く。一方で魔物の群れは速度を落とすことなく、騎士団の方へ向かって行き――ぶつかった。
魔物と人間、どちらかが倒れ、進んでいく。
アーサーはどこだ?
先頭にいたはずの彼はいつの間にか戦いの中に紛れ込んでしまっていた。その時――魔物の群れが円状に薙ぎ払われた。中心には、アーサー。白い鎧を血で染め、これまた白い剣を振るっている。
彼に向かって魔物が向かうも一瞬で倒されていく。まるで、相手になっていない。彼の周囲だけが、まるで嵐のように空白地帯になる。
「デタラメな強さだな……」
〈だからこその勇者でしょ。でも、奇襲には弱い。彼だって、人間なのだから〉
「そうだね、リリー」
魔物の群れに反してアーサーはどんどん奥へ進んでいく。一体どこに向かってるんだ。騎士団の方は魔物の群れで精一杯そうだというのに、彼は一直線にどこかに向かっていた。
アーサーが向かっている奥――僕が見た先では紫色の光が見えた。ライラだ。また歌を歌っているのだろう。
まさか、気付いているのか? だとしたらマズい。いくらライラが魔法が得意だと言っても、勇者であるアーサーには相性が悪い。一度目がどういう負け方をしたのかは分からないけど、それだけは避けなければならない。
アーサーはぐんぐん進んでいく。だが、その行く手を阻むように他のよりも図体がでかいものが彼を囲むようになっていく。ライラも気付いたのか? 分からない。だが、効果は出ている。歩みは遅くなり、剣を振る威力が増している。
――今だ。
騎士団とも離れ、背後は完全にがら空き。何体もの魔物にかかりきりで、魔物しか目に入っていないはず。さすがに数が多いのか薙ぎ払っても奥からやって魔物にやや押されている。だが、このままではいずれ突破してしまうだろう。
僕は急降下を始めた。狙いはアーサーの背中。距離がある分、ナンシーの時のように一瞬とはいかない。耳元を流れる音が激しさを増し、彼の背中がどんどん迫ってくる。
魔物の群れがアーサーを襲い、彼が薙ぎ払う。剣は血に染まり、赤黒い。彼は僕に気が付いない。
もう少し。距離は近い。
白い鎧までも血に染まり、魔物が倒れるのが見えた。
血飛沫が見えた。
剣が振られる。
がら空きの背中は堅そうな鎧に覆われている。
迫る、迫る。
背中だ。
腕を突き出す。
尖った鉤爪が、鎧に触れ――落ちてきた速度そのままにアーサーを貫いた。
地面が割れ、べこっと凹む。肉を刺した感触はほとんど無かった。地面に突っ伏したアーサーの横顔は驚愕に見開かれ、口からは赤黒い血を吐いた。
「お……、まえ」
「やあ、久しぶりだね。アーサー」
まだ生きているのか。しぶといな。さっさと死ねばいいものを。僕は鉤爪を引き抜くと、ごぷっと鎧の穴からも血が垂れ流される。
首を刎ねないと死なないのだろうか。
僕はアーサーの首にひたと鉤爪を寄せた。
「再会して早々でなんだけど――死ね、アーサー」
腕を振るう。
だが、僕はアーサーの首を刎ねることが出来なかった。
気付いたのは衝撃。ごうっと景色が後方に流れ、自分が吹っ飛ばされたことに気付く。
〈アランっ〉
リリーの叫び声が聞こえる。僕は心配する彼女に大丈夫だと言いたかった。だが、勇者は待ってくれないようだった。
どこまで吹っ飛ばされたのか、気付けば壁にぶつかり、僕は地面に手をつく。音が戻ってきて、騎士団の連中が騒いでいるのが分かった。
「くそっ」
そう嘆くのも束の間、目の前に人が落ちてきた。地面が揺れる。
顔を上げるとそこにはアーサーがいた。口から血を流しながらも、しっかりと両脚で立っている。
「化け物め……」
「それはこっちの台詞だ。ごほっ。ちっ。久しぶりだぞ、こんな致命傷を負ったのは。まあ、御託はいい」
眼前の彼が消える。全身に警戒心が走り、僕は腕を交差させた。またしても衝撃は一瞬。だが、国境沿いの壁を破るには充分だった。
「があっ」
腹に穴こそ空けられていないものの、その力は強力で――僕は国境の壁を破り――背中に衝撃を受けながら転がった。気付いた時には、がらがらと大きな音を立ている、どこかの建物の中にいた。
痛がっている暇はない。すぐにここにアーサーがくる。
〈アラン、来るっ!〉
「分かってるっ!」
僕はすぐ近くの扉から外に出た。その瞬間、さっきまでいた建物――どこかの民家らしい。一軒家だ――が轟音とともにガラガラと崩れる。
ちっ、もう来たのか。
僕はすぐさまに思いっきり地面を蹴った。地面がひび割れ、僕は再び空中へと飛んだ。
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