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第2章「勇敢な戦士」
第25話「水迷路(2)」
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水の中を地上と変わらない速さで走る。声が、音が近付いて来る。僕は光の玉を先行させた。一体、何がいるのか、かなり先まで光の玉を進ませていくと――綺麗な女の人がいた。光に気付いたのか、止まっている。金髪の長い髪に、はっきりした顔立ち、王都で女優でもやってそうな顔だった。下半身は魚のヒレになっており鱗で覆われ、上半身は人間の身体そのものだった。話や絵で知っている人魚そのもの。両腕で胸を抱え、先程から聞こえている苦痛にしか感じない声を発していた。
通り抜けざまに力任せに殴ってもいいけど、下手に人間に近い容姿だけに、僕はその考えをやめた。何も触れず、魔物の脇を走り抜けた。
何も起こらなかったので拍子抜けしていると、突然背後からぐんと強く押された。僕はたたらを踏み、転びそうになっていると、前にさっきとまったく同じ見た目の人魚がいた。しかも一体ではなく、三体もいる。脇を避けることも出来ず、仕方なしに殴って通ろうと、真ん中の一体に向けて飛んだ。腕を引き、狙いを定める。人魚は美しくはあったが、どこか無機質だった。そのことがより人でないことを意識させる。
あと少しだった。
しかし、僕は人魚を殴れなかった。殴ろうとした人魚が耳まで口が裂けたかと思うと、これまで以上の大きな音を出し、押し戻されてしまう。
地面に戻された僕に、三体の人魚が近付いて来る。
「アラン、人魚、弱くない」
〈アラン……。人魚が美人だからって油断してない?〉
「……してないよ」
正直、ちょっと軽く見ていたが、それはさっきまでの話だ。強いほうが僕としては嬉しい。なにしろこいつらはジェナと戦うのだから。
声の圧が高まる。背後や横の両穴からも人魚が出てくる。完全に囲まれた。声は不快感を覚えるどころか、さらに強まり、潰されそうだった。頭が掻き混ぜられているような気分になる。このままでは正常な判断も出来なくりそうだ。
〈アラン、いつまでじっとしているの?〉
「今、行くよっ!」
身動きが怪しくなるほどの音圧の中で、最大限に足に力を込め、走り出す。僕が動いたせいか人魚たちはさらに音を大きくし、圧を強くした人魚が僕の行く手を阻む。彼女らは音を発するだけで、特に攻撃はしてこないらしい。それに気付けば難しいことはなかった。
僕は彼女らの前に行き、問答無用に鉤爪で斬った。耳障りな悲鳴染みた声を上げ、赤い血がもやのように水中に広がる。目の前の視界が真っ赤に染まる中、僕自身でもあまりにあっさりと斬れたため一瞬驚く。しかし、止まっている暇はなかった。仲間が斬られたことに怒ったのか、後方から今までよりも数倍つんざくような音が聞こえてくる。
〈めちゃくちゃ怒ってるわね〉
リリーの疲れたような声を聞きながら、真っ赤な世界から抜け出て、ひたすらに前に走る。
水が無ければもっと早く移動できるだけどな。ああ、でもそうか。それはジェナも同じか。彼女も水中では僕と同じようにかなり移動の制限を受けるはず。それなら、まあいいか。
出口を目指し、走って走りまくる。後方から追ってくる人魚はどれだけ早く走ってもしつこく追ってくる。しかも、結構距離を離したはずなのに、何体もの共鳴した人魚の不快な歌声が頭を響かせてきた。
「まったく、最悪だねっ! このダンジョンっ!」
僕は笑った。これなら、ジェナを殺すことが出来なくても苦悶に付して苦しめることが出来るかもしれない。死ぬことはなくとも、それ以上に痛い目に遭わせられそうだ。
ダンジョンであることも忘れて、毒の水の中で僕の笑い声と人魚の悲鳴のような歌が重なる。僕は今、人間に見えるだろうか?
ふと湧いた疑問に、自分でおかしくなる。村が無くなり、お父さんとお母さんが殺されてからこんなに楽しいことはなかった。
「アラン、楽しそう」
「イリル。ああ、楽しいよっ!」
半ば狂ったように僕は笑いながら水の中の通路を走っていく。通路がようやく終わりを迎え、入口付近と似たような構造の場所に出る。色々考えて道を曲がれば曲がる程迷う構造になっていたらしい。真っ直ぐ進んだ方が出口に近いのか。
左右に延びる通路。片方は穴ぼこだらけ、もう片方は――一ヶ所だけが光を漏らしている。あそこが出口か。僕はそこに向かって一直線に走った。
走る、走る。ぐんぐん出口の光に近付いていく中、後方の声が増えたような気がした。なんとなく予想はつきながらも、ちらっと後ろを振り返ると、穴という穴から何十体もの人魚がわんさかと出てきていた。みな怒りの形相をしており、人魚の美貌が崩れている。目は怒り、真っ赤だ。
真っ白な洞窟で一度死んだことを思い出し、足が竦みそうになる。バッと前を向くと、出口のある明かりの先――僕の真正面からも大量の人魚が僕に迫っていた。
〈アラン、大丈夫。今は私がいる。そうでしょ?〉
完全に足が止まりそうだったが、リリーの言葉で力が出て、僕は走り続けた。
前も後ろも人魚に追われながら、ひたすらに出口に向かって走る。人魚の歌声はやまない。僕を引き倒そうとやまない雨のように僕に音を降り注ぐ。
あともう少し。さらに足に力を込める。僕と前方の人魚はかなり距離が狭まっていた。彼女らに完全に囲まれたら今度は喰い殺されそうだ。
嫌な想像を足で踏み、潰し、前に進む。
人魚の顔が見える。
美人な顔を怒りで燃え上がらせた表情。
近い、近い、僕と人魚が近付く。
出口は、あと一歩。
足先が出口に触れる。
人魚は僕を見ている。
真っ赤な目。
僕は渾身の力で、足に力を込め、身体を出口へと投げ出した。
身体が出口に完全に出て、床にごろごろと転がる。荒くなった息で必死に呼吸し、咳き込みながらも今出た場所を見ると、大量の人魚が出口の水面に手を付き僕を睨んでいた。
気持ちは分かるが、僕は死ぬわけにはいかない。その怒りの炎をジェナにぶつけて欲しかった。
「イリル、この子達が直接攻撃できるようにしてあげて。口でも手でもいいから。その方が、ジェナを苦しめられる、きっと」
「そう? 分かった」
〈今でも十分強いけどね、この人魚。アランには物足りなかった?〉
「僕が普通に抜けられている時点で足りないよ。殺すくらいじゃないと」
〈アラン……、それは私が全力で阻止しちゃうけど〉
リリーの呆れ気味の声に、僕は思わず笑ってしまった。その様子が簡単に想像できてしまう。本気で怒ってそうだ、もっとも僕は死んでいるから分からないんだろうけど。
「アラン、終わり、違う」
「まだ、あるの?」
「うん」
イリルはまだまだ罠を造ってあるらしい。嬉しい。ジェナがこれからどうなるのか、楽しみだ。
通り抜けざまに力任せに殴ってもいいけど、下手に人間に近い容姿だけに、僕はその考えをやめた。何も触れず、魔物の脇を走り抜けた。
何も起こらなかったので拍子抜けしていると、突然背後からぐんと強く押された。僕はたたらを踏み、転びそうになっていると、前にさっきとまったく同じ見た目の人魚がいた。しかも一体ではなく、三体もいる。脇を避けることも出来ず、仕方なしに殴って通ろうと、真ん中の一体に向けて飛んだ。腕を引き、狙いを定める。人魚は美しくはあったが、どこか無機質だった。そのことがより人でないことを意識させる。
あと少しだった。
しかし、僕は人魚を殴れなかった。殴ろうとした人魚が耳まで口が裂けたかと思うと、これまで以上の大きな音を出し、押し戻されてしまう。
地面に戻された僕に、三体の人魚が近付いて来る。
「アラン、人魚、弱くない」
〈アラン……。人魚が美人だからって油断してない?〉
「……してないよ」
正直、ちょっと軽く見ていたが、それはさっきまでの話だ。強いほうが僕としては嬉しい。なにしろこいつらはジェナと戦うのだから。
声の圧が高まる。背後や横の両穴からも人魚が出てくる。完全に囲まれた。声は不快感を覚えるどころか、さらに強まり、潰されそうだった。頭が掻き混ぜられているような気分になる。このままでは正常な判断も出来なくりそうだ。
〈アラン、いつまでじっとしているの?〉
「今、行くよっ!」
身動きが怪しくなるほどの音圧の中で、最大限に足に力を込め、走り出す。僕が動いたせいか人魚たちはさらに音を大きくし、圧を強くした人魚が僕の行く手を阻む。彼女らは音を発するだけで、特に攻撃はしてこないらしい。それに気付けば難しいことはなかった。
僕は彼女らの前に行き、問答無用に鉤爪で斬った。耳障りな悲鳴染みた声を上げ、赤い血がもやのように水中に広がる。目の前の視界が真っ赤に染まる中、僕自身でもあまりにあっさりと斬れたため一瞬驚く。しかし、止まっている暇はなかった。仲間が斬られたことに怒ったのか、後方から今までよりも数倍つんざくような音が聞こえてくる。
〈めちゃくちゃ怒ってるわね〉
リリーの疲れたような声を聞きながら、真っ赤な世界から抜け出て、ひたすらに前に走る。
水が無ければもっと早く移動できるだけどな。ああ、でもそうか。それはジェナも同じか。彼女も水中では僕と同じようにかなり移動の制限を受けるはず。それなら、まあいいか。
出口を目指し、走って走りまくる。後方から追ってくる人魚はどれだけ早く走ってもしつこく追ってくる。しかも、結構距離を離したはずなのに、何体もの共鳴した人魚の不快な歌声が頭を響かせてきた。
「まったく、最悪だねっ! このダンジョンっ!」
僕は笑った。これなら、ジェナを殺すことが出来なくても苦悶に付して苦しめることが出来るかもしれない。死ぬことはなくとも、それ以上に痛い目に遭わせられそうだ。
ダンジョンであることも忘れて、毒の水の中で僕の笑い声と人魚の悲鳴のような歌が重なる。僕は今、人間に見えるだろうか?
ふと湧いた疑問に、自分でおかしくなる。村が無くなり、お父さんとお母さんが殺されてからこんなに楽しいことはなかった。
「アラン、楽しそう」
「イリル。ああ、楽しいよっ!」
半ば狂ったように僕は笑いながら水の中の通路を走っていく。通路がようやく終わりを迎え、入口付近と似たような構造の場所に出る。色々考えて道を曲がれば曲がる程迷う構造になっていたらしい。真っ直ぐ進んだ方が出口に近いのか。
左右に延びる通路。片方は穴ぼこだらけ、もう片方は――一ヶ所だけが光を漏らしている。あそこが出口か。僕はそこに向かって一直線に走った。
走る、走る。ぐんぐん出口の光に近付いていく中、後方の声が増えたような気がした。なんとなく予想はつきながらも、ちらっと後ろを振り返ると、穴という穴から何十体もの人魚がわんさかと出てきていた。みな怒りの形相をしており、人魚の美貌が崩れている。目は怒り、真っ赤だ。
真っ白な洞窟で一度死んだことを思い出し、足が竦みそうになる。バッと前を向くと、出口のある明かりの先――僕の真正面からも大量の人魚が僕に迫っていた。
〈アラン、大丈夫。今は私がいる。そうでしょ?〉
完全に足が止まりそうだったが、リリーの言葉で力が出て、僕は走り続けた。
前も後ろも人魚に追われながら、ひたすらに出口に向かって走る。人魚の歌声はやまない。僕を引き倒そうとやまない雨のように僕に音を降り注ぐ。
あともう少し。さらに足に力を込める。僕と前方の人魚はかなり距離が狭まっていた。彼女らに完全に囲まれたら今度は喰い殺されそうだ。
嫌な想像を足で踏み、潰し、前に進む。
人魚の顔が見える。
美人な顔を怒りで燃え上がらせた表情。
近い、近い、僕と人魚が近付く。
出口は、あと一歩。
足先が出口に触れる。
人魚は僕を見ている。
真っ赤な目。
僕は渾身の力で、足に力を込め、身体を出口へと投げ出した。
身体が出口に完全に出て、床にごろごろと転がる。荒くなった息で必死に呼吸し、咳き込みながらも今出た場所を見ると、大量の人魚が出口の水面に手を付き僕を睨んでいた。
気持ちは分かるが、僕は死ぬわけにはいかない。その怒りの炎をジェナにぶつけて欲しかった。
「イリル、この子達が直接攻撃できるようにしてあげて。口でも手でもいいから。その方が、ジェナを苦しめられる、きっと」
「そう? 分かった」
〈今でも十分強いけどね、この人魚。アランには物足りなかった?〉
「僕が普通に抜けられている時点で足りないよ。殺すくらいじゃないと」
〈アラン……、それは私が全力で阻止しちゃうけど〉
リリーの呆れ気味の声に、僕は思わず笑ってしまった。その様子が簡単に想像できてしまう。本気で怒ってそうだ、もっとも僕は死んでいるから分からないんだろうけど。
「アラン、終わり、違う」
「まだ、あるの?」
「うん」
イリルはまだまだ罠を造ってあるらしい。嬉しい。ジェナがこれからどうなるのか、楽しみだ。
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