18 / 60
第2章「勇敢な戦士」
第18話「満月の王都」
しおりを挟む
足に力を入れる。あまり力を込め過ぎて屋根を壊すわけにも行かない。僕は五割程度の力でジャンプした。一気に風が後ろに流れる。耳元でごうごうと懐かしくも感じる音が流れた。
そうだ、この感じ。周囲の景色があっという間に後ろに流れて、音すらも置いてきぼりにする。……ちょっと飛びすぎじゃないだろうか。こんなに高く飛んだ記憶がない。全身に冷や汗が流れる。些細な動きにも緊張する――
〈アラン、大丈夫。今の君の身体なら多少傷ついたところで死なない〉
「全然嬉しくない情報ありがとう」
月光を全身に浴びながら、一度高く飛び上がった身体が勢いを弱める。僕は必死に翼の感覚を手繰り寄せた。
動け、動け、動けっ!
やがて、どこかの家に向かって落ちていく自分の身体に恐怖を覚えながらも、翼を羽ばたかせる。ゆっくりと動かしても、風には抗えない。早く動かす。自分の思っていたよりも、翼の動きはノロノロとしていた。
翼は動いている。だが、まだ風に負けている。ヒューっと冗談のような音を立てて、身体が落ちていく。僕は最悪家にそのままぶつかる身構えをしながらも翼を動かした。
誰の家かは知らない。青い屋根の家、身体が落ちていく――
〈上手くいったね〉
リリーの上機嫌な声が頭に響いた。僕の身体は屋敷にはぶつからなかった。ぶつかる直前に、ぶわっと身体が浮いて、そのまま上昇していった。
浮いている。飛んでいる。眼下を見れば、僕の飛んだ軌跡を残すように黒い羽が点々と落ちていっていた。
飛んでるっ! あとは、このまま――ん? あれ?
「わ、わ、わわ」
〈ん? アラン?〉
どんどん下の景色、街が遠くなっていく。空気が冷たくなり、誰もいない夜空に僕だけがいた。飛んではいる。でも、止まらない。やばい、どこまで行くんだ。
〈アラン、落ち着いて。羽を動かすのを弱めるの。少しずつ〉
リリーの言う通りに必死に翼の感覚を掴んで、勢いを弱める。すると、今度は、また下に落ち始めた。上に飛んでいるときよりも、ごうごうと風が耳の側を横切っていく。
〈そうそう、いい感じ。今度は羽ばたきを強くして〉
今度はすぐに出来た。身体も浮き上がる。前に進んでいるのか、上に飛んでいるのか。短い時間に身体が上下し、吐き気がしそうだ。
〈今度は緩めて、翼の傾きを調整するの。飛ぶんじゃなくて滑るのよ、アラン〉
傾き? これ以上なにかしないといけないのか。それに滑るってなんだ? ただでさえパニック気味の頭が混乱に拍車をかけた。それでも身体は必死にリリーの言う通りに動かそうとする。上空高くまで羽ばたき、彼女の言う通り傾きを調整する。
〈体と翼を地面と平行にして、そう、そういう感じ。あとは、高さが足りなくなったら、また翼を動かして。やたらめったらに動かすと無駄に体力を失くすからね〉
まるでリリー自身が飛んだことあるような物言いだった。彼女の言う通りにすると、確かに上手い具合に空を進んでいく、氷の上をスーっと進んでいるようだった。まさしく、滑っている。
「飛ぶの難し過ぎない? 僕、咄嗟に出来る気がまったくしないんだけど」
〈慣れよ、慣れ。やり方が分れば、瞬発的に飛んだり、止まったりできるわ。というか出来てもらわらないとあのいけ好かない勇者どころか、竜人にまで勝てないわよ〉
「ううん……」
手厳しい意見だったけど、その通りだった。ただの魔法で、ジェナ達には勝てるとは思えないし、とにかく選択肢は多い方がいい。
「まあ、でも慣れなはそうかも」
〈でしょ? もう大体飛べているじゃない〉
満月が照らす夜空の中、僕の下には明かりを灯している王都の街並みが凄い速さで後ろへ流れている。リリーと話しながらも、段々と真っ直ぐに飛ぶことは出来る様になってきたけど、これ、どうやって方向帰ればいいんだろ。ジェナの家がある森の方はもっと右の方に向かわなきゃいけないのに。
〈アラン、なんとなくで分かんない?〉
「分かるわけないじゃんっ!」
また心を読まれた。まあ、今はあまり話すとふらつくから助かるけど。リリーに教えられ、時になぜか呆れられながら、僕は夜の王都をジェナの家がある森に向かって進んでいった。
真夜中とはいえ、国境沿いの高い城壁のような壁は当然門番がいる。日中夜問わず、国に侵入してくるものがいないか見張っているのだ。もっとも、見張りをしている彼らより遥か高くを飛んでいる僕には関係なかった。ただ、壁の上に明かりが見え、衛兵らしき者が何人も等間隔にいるのだけは確認できた。
これで国境は超えた。最初のドタバタこそあったものの、ここに来るまで十数分しか掛かっていない。早すぎる。ジェナより早く移動出来ているのは確かだった。
国境を超えると鬱蒼とした森が広がっている。ほとんど目印が無い中で、ジェナのいる森に行くのは難しくない。彼女の家は大樹にへばりついているからだ。大きいなんてものではない。僕達の国境沿いの塀からでもバッチリ見える大きさだ。なのに、実際に徒歩や馬車で行くと数日かかる。ジェナは十分程度行けていたけど。
今は忌々しく見えるその大樹も僕には見えている。その樹には季節に関わらず年中、青々と緑の葉が付いている。今は、暗くただのっぺりとした雲のようにしか見えないが、寒い季節で周りの木々が枯れていてもそこだけ茂っているのはかなり違和感があったのを覚えている。
大樹が近い。十数分かかるどころか、もっと早い気がする。……そこで、はた、と気付く。これどうやって降りるんだろう。
たった数十分だけど飛ぶこと自体には慣れてきた。でも、この勢いで進んだら地面に激突する。着陸しても、ジェナが従わせている魔物が寄ってきてしまう。あまり騒ぐと、家の中にいるかもしれないジェナに気付かれる。
「リ、リリー、これどうやって降りるの?」
〈……んー? 減速できなーい?〉
なんか今、反応が遅かったような。まさか、寝てないよね、リリー。
〈むっ、失礼だなー、アラン。今日は手紙を届けるだけだからって、寝てないよ〉
僕はリリーの返答に怪しみながらも、時間がないので、彼女に降り方を教えてもらう。
〈んーとね、こう、羽を縦にする感じで、自分が進む方向に向かって、羽を羽ばたかせるの〉
「こ、こう? うわっ」
場所も近いので、リリーの言う通りに翼を動かすと、一気に身体が後方へ動いた。僕は仰け反りそうになる身体を慌てて動かし、進行方向へ進めるように翼を動かす。
〈アラン、ゆっくり動かさないと、風で首が折れるよ?〉
もっと早く言ってくれよっ! 喉まで出かかったが、僕がそう思った時点でリリーには伝わっているはずだった。
今度はゆっくりと動かした。というか翼を傾かせた。羽ばたかせると、また仰け反るような気がしたのだ。徐々に速さが落ちていき、落下しそうになる前の速度で、翼を動かした。
そうだ、この感じ。周囲の景色があっという間に後ろに流れて、音すらも置いてきぼりにする。……ちょっと飛びすぎじゃないだろうか。こんなに高く飛んだ記憶がない。全身に冷や汗が流れる。些細な動きにも緊張する――
〈アラン、大丈夫。今の君の身体なら多少傷ついたところで死なない〉
「全然嬉しくない情報ありがとう」
月光を全身に浴びながら、一度高く飛び上がった身体が勢いを弱める。僕は必死に翼の感覚を手繰り寄せた。
動け、動け、動けっ!
やがて、どこかの家に向かって落ちていく自分の身体に恐怖を覚えながらも、翼を羽ばたかせる。ゆっくりと動かしても、風には抗えない。早く動かす。自分の思っていたよりも、翼の動きはノロノロとしていた。
翼は動いている。だが、まだ風に負けている。ヒューっと冗談のような音を立てて、身体が落ちていく。僕は最悪家にそのままぶつかる身構えをしながらも翼を動かした。
誰の家かは知らない。青い屋根の家、身体が落ちていく――
〈上手くいったね〉
リリーの上機嫌な声が頭に響いた。僕の身体は屋敷にはぶつからなかった。ぶつかる直前に、ぶわっと身体が浮いて、そのまま上昇していった。
浮いている。飛んでいる。眼下を見れば、僕の飛んだ軌跡を残すように黒い羽が点々と落ちていっていた。
飛んでるっ! あとは、このまま――ん? あれ?
「わ、わ、わわ」
〈ん? アラン?〉
どんどん下の景色、街が遠くなっていく。空気が冷たくなり、誰もいない夜空に僕だけがいた。飛んではいる。でも、止まらない。やばい、どこまで行くんだ。
〈アラン、落ち着いて。羽を動かすのを弱めるの。少しずつ〉
リリーの言う通りに必死に翼の感覚を掴んで、勢いを弱める。すると、今度は、また下に落ち始めた。上に飛んでいるときよりも、ごうごうと風が耳の側を横切っていく。
〈そうそう、いい感じ。今度は羽ばたきを強くして〉
今度はすぐに出来た。身体も浮き上がる。前に進んでいるのか、上に飛んでいるのか。短い時間に身体が上下し、吐き気がしそうだ。
〈今度は緩めて、翼の傾きを調整するの。飛ぶんじゃなくて滑るのよ、アラン〉
傾き? これ以上なにかしないといけないのか。それに滑るってなんだ? ただでさえパニック気味の頭が混乱に拍車をかけた。それでも身体は必死にリリーの言う通りに動かそうとする。上空高くまで羽ばたき、彼女の言う通り傾きを調整する。
〈体と翼を地面と平行にして、そう、そういう感じ。あとは、高さが足りなくなったら、また翼を動かして。やたらめったらに動かすと無駄に体力を失くすからね〉
まるでリリー自身が飛んだことあるような物言いだった。彼女の言う通りにすると、確かに上手い具合に空を進んでいく、氷の上をスーっと進んでいるようだった。まさしく、滑っている。
「飛ぶの難し過ぎない? 僕、咄嗟に出来る気がまったくしないんだけど」
〈慣れよ、慣れ。やり方が分れば、瞬発的に飛んだり、止まったりできるわ。というか出来てもらわらないとあのいけ好かない勇者どころか、竜人にまで勝てないわよ〉
「ううん……」
手厳しい意見だったけど、その通りだった。ただの魔法で、ジェナ達には勝てるとは思えないし、とにかく選択肢は多い方がいい。
「まあ、でも慣れなはそうかも」
〈でしょ? もう大体飛べているじゃない〉
満月が照らす夜空の中、僕の下には明かりを灯している王都の街並みが凄い速さで後ろへ流れている。リリーと話しながらも、段々と真っ直ぐに飛ぶことは出来る様になってきたけど、これ、どうやって方向帰ればいいんだろ。ジェナの家がある森の方はもっと右の方に向かわなきゃいけないのに。
〈アラン、なんとなくで分かんない?〉
「分かるわけないじゃんっ!」
また心を読まれた。まあ、今はあまり話すとふらつくから助かるけど。リリーに教えられ、時になぜか呆れられながら、僕は夜の王都をジェナの家がある森に向かって進んでいった。
真夜中とはいえ、国境沿いの高い城壁のような壁は当然門番がいる。日中夜問わず、国に侵入してくるものがいないか見張っているのだ。もっとも、見張りをしている彼らより遥か高くを飛んでいる僕には関係なかった。ただ、壁の上に明かりが見え、衛兵らしき者が何人も等間隔にいるのだけは確認できた。
これで国境は超えた。最初のドタバタこそあったものの、ここに来るまで十数分しか掛かっていない。早すぎる。ジェナより早く移動出来ているのは確かだった。
国境を超えると鬱蒼とした森が広がっている。ほとんど目印が無い中で、ジェナのいる森に行くのは難しくない。彼女の家は大樹にへばりついているからだ。大きいなんてものではない。僕達の国境沿いの塀からでもバッチリ見える大きさだ。なのに、実際に徒歩や馬車で行くと数日かかる。ジェナは十分程度行けていたけど。
今は忌々しく見えるその大樹も僕には見えている。その樹には季節に関わらず年中、青々と緑の葉が付いている。今は、暗くただのっぺりとした雲のようにしか見えないが、寒い季節で周りの木々が枯れていてもそこだけ茂っているのはかなり違和感があったのを覚えている。
大樹が近い。十数分かかるどころか、もっと早い気がする。……そこで、はた、と気付く。これどうやって降りるんだろう。
たった数十分だけど飛ぶこと自体には慣れてきた。でも、この勢いで進んだら地面に激突する。着陸しても、ジェナが従わせている魔物が寄ってきてしまう。あまり騒ぐと、家の中にいるかもしれないジェナに気付かれる。
「リ、リリー、これどうやって降りるの?」
〈……んー? 減速できなーい?〉
なんか今、反応が遅かったような。まさか、寝てないよね、リリー。
〈むっ、失礼だなー、アラン。今日は手紙を届けるだけだからって、寝てないよ〉
僕はリリーの返答に怪しみながらも、時間がないので、彼女に降り方を教えてもらう。
〈んーとね、こう、羽を縦にする感じで、自分が進む方向に向かって、羽を羽ばたかせるの〉
「こ、こう? うわっ」
場所も近いので、リリーの言う通りに翼を動かすと、一気に身体が後方へ動いた。僕は仰け反りそうになる身体を慌てて動かし、進行方向へ進めるように翼を動かす。
〈アラン、ゆっくり動かさないと、風で首が折れるよ?〉
もっと早く言ってくれよっ! 喉まで出かかったが、僕がそう思った時点でリリーには伝わっているはずだった。
今度はゆっくりと動かした。というか翼を傾かせた。羽ばたかせると、また仰け反るような気がしたのだ。徐々に速さが落ちていき、落下しそうになる前の速度で、翼を動かした。
10
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者、追放される ~仲間がクズばかりだったので、魔王とお茶してのんびり過ごす。戻ってこいと言われても断固拒否。~
秋鷺 照
ファンタジー
強すぎて勇者になってしまったレッグは、パーティーを追放され、一人で魔王城へ行く。美味しいと噂の、魔族領の茶を飲むために!(ちゃんと人類も守る)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる