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25話 問題
しおりを挟むその後。
私は、体調不良を理由に早退した。
自室のベッドに横たわり、寝返りを打つ。
一体なんだ。
私って、存在って何だ?
何時までもどっち付かずの性別をしていないといけないんだ?
今までは、家の為だと思って偽ってきた性別。
だが、私は女であって男ではない。
じゃあ、なんで女の子らしい格好をしないのか?
それは、幼少期時代の影響が強い。
高校に入ってから思ったことは、男女の違い。
中学までは何とか誤魔化す事はできた。
だが、今は違う。
体格差が出始めた。
このまま、男として過ごすことは、難しくなる。
だからと言って、本当の事を告げて女に戻り、誰が家を継ぐのか?
継ぐものが居ない。
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親が、養子として男児を引き取れば、私は女として戻れるのか?
それ以前に、居場所がなくなるのでは……。
考えたくもない事だが、そうならざる終えない。
私が、この世に生まれてきた意味って何だろう?
それより、生まれてきてはいけない存在だったのでは……。
それか、男として生まれていれば、こんな問題にもならなかったに違いない。
今更かもしれない。
でも、私はここに存在している。
家の事情さえなければ、こんなことにはならなかった筈。
私は、意を決して一度家に戻ることにした。
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