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6章 再びダンジョンへ
第23話 ピグモ族
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「すみません。たいまつはありませんか?」
キューが主人に尋ねた。店の人はたいまつを用意してくれ、十分な量を買った。
二人は皆の所へ戻った。キューは荷物を置いていっていた。荷物を見ると、またゴールドクリスタルは2つなくなっていた。ジルもいなかった。
「ない!またゴールドクリスタルがない!」キューが大声を出した。
「まさか。またジルが・・」コングが言った。
皆がクリスタルを探していると、ジルが帰ってきた。
「ジル!」皆が駆け寄った。
「キューのゴールドクリスタルがなくなって。てっきりまたジルが・・」ちいがいった。
「まさか。俺じゃない。そういえば、二人のピグモ族にすれ違ったけど、様子がおかしかったな」
「僕が行く!」キューが急いで二人に向かった。コングも向かった。
二人のピグモ族が歩いていた。熊のような生き物だ。
「まて!」キューがピグモ族に追いついた。
「クリスタルを知らないか?」キューが聞いた。
「え!あ~。これかい?」クリスタルを見せた。
「やっぱり!盗んだな!」
「おいしそうだったから・・」ピグモ族は照れていった。
「おいしそう?食いもんじゃないぞ」コングが言った。
「返すよ。ほい」ピグモ族はクリスタルを返した。もう一人の背の低いピグモ族が言った。
「だから、やだったんだ。盗むのは。あんたのせいだからね」
「う~ん。僕は腹が減ったんだぁ」
「そこらへんの石ころでいいじゃない」背の低いピグモ族が言った。
「まあ何にしても、ゴールドクリスタルは取り戻したし、ピエール王国へ向かおう」コングがキューに言った。
「フゴ!そうだね。行こう!」
「ピエール王国?ピエール王国へ行くのかい。あんたら」
「そうだが」コングが言った。
「だったら、あたいらも一緒に行きたい。あそこの石は美味しんだ。前に行ったことがあるんだよ。ねえ。連れてってよ。じゃまはしないからさ」
「しかし、魔物がいるらしいぞ。大丈夫か?」
「大丈夫。それにあたいらは暗闇に強い目を持っている。たいまつより役にたつよ」
「うむ。とりあえず、ジルにも意見を聞きたいし、仲間のところへ戻るぞ」
コングとキュー、そしてピグモ族の二人は仲間の宿の所へ戻った。そしてコングはジルにピグモ族の二人について相談した。ジルは、
「ピグモ族は夜行性で暗闇でも物が見える。特に攻撃性はない。武器は特殊で石を食べ、体の中で高温にして溶かし、細い石を吹き矢のように飛ばす。かなりのダメージをあたえる。ダンジョンの暗闇には役にたちそうだ」
「うむ。連れて行くか」コングが言った。
ちいとキューは広場でピグモ族と遊んでいた。ちいは、
「名前はなんていうの?」
「ぼかぁ、フルーム」
「私はバーバラよ」
「石を食べるの?」キューが聞いた。
「うん。石、好き」フルームが言った。
「私達は石しか食べないわ」
「ピエール王国に行くのは、何でだい?」
「ピエール王国は昔、行ったことがある。ダンジョンが魔物だらけになってしまったから、行けなくなったけど」
「ほかに仲間はいないの?」キューが聞いた。
「となりの村に集落があって、他のピグモ族もいるけど・・ただ石を食べて、何もしないわ。私はそんなのイヤ。もっとお金を稼いで、良い暮らしがしたいの」
「フルームもそう思うの?」ちいが聞いた。
「う~ん。ぼかぁ、寒いのがやだなぁ。温かい所で暮らせれば、それで良いなぁ」
「この子はいつもこう。他の連中とちょっと同じね」
「二人は?友達?」キューが聞いた。
「私達は兄妹よ」
「そうなの。わたしはひとりっこだから、うらやましいわ」ちいが言った。
「こんなのがいてもねぇ」バーバラが不機嫌に言った。
その後、宿で支度を整え、ついにまたダンジョンへ向かうのだった。
キューが主人に尋ねた。店の人はたいまつを用意してくれ、十分な量を買った。
二人は皆の所へ戻った。キューは荷物を置いていっていた。荷物を見ると、またゴールドクリスタルは2つなくなっていた。ジルもいなかった。
「ない!またゴールドクリスタルがない!」キューが大声を出した。
「まさか。またジルが・・」コングが言った。
皆がクリスタルを探していると、ジルが帰ってきた。
「ジル!」皆が駆け寄った。
「キューのゴールドクリスタルがなくなって。てっきりまたジルが・・」ちいがいった。
「まさか。俺じゃない。そういえば、二人のピグモ族にすれ違ったけど、様子がおかしかったな」
「僕が行く!」キューが急いで二人に向かった。コングも向かった。
二人のピグモ族が歩いていた。熊のような生き物だ。
「まて!」キューがピグモ族に追いついた。
「クリスタルを知らないか?」キューが聞いた。
「え!あ~。これかい?」クリスタルを見せた。
「やっぱり!盗んだな!」
「おいしそうだったから・・」ピグモ族は照れていった。
「おいしそう?食いもんじゃないぞ」コングが言った。
「返すよ。ほい」ピグモ族はクリスタルを返した。もう一人の背の低いピグモ族が言った。
「だから、やだったんだ。盗むのは。あんたのせいだからね」
「う~ん。僕は腹が減ったんだぁ」
「そこらへんの石ころでいいじゃない」背の低いピグモ族が言った。
「まあ何にしても、ゴールドクリスタルは取り戻したし、ピエール王国へ向かおう」コングがキューに言った。
「フゴ!そうだね。行こう!」
「ピエール王国?ピエール王国へ行くのかい。あんたら」
「そうだが」コングが言った。
「だったら、あたいらも一緒に行きたい。あそこの石は美味しんだ。前に行ったことがあるんだよ。ねえ。連れてってよ。じゃまはしないからさ」
「しかし、魔物がいるらしいぞ。大丈夫か?」
「大丈夫。それにあたいらは暗闇に強い目を持っている。たいまつより役にたつよ」
「うむ。とりあえず、ジルにも意見を聞きたいし、仲間のところへ戻るぞ」
コングとキュー、そしてピグモ族の二人は仲間の宿の所へ戻った。そしてコングはジルにピグモ族の二人について相談した。ジルは、
「ピグモ族は夜行性で暗闇でも物が見える。特に攻撃性はない。武器は特殊で石を食べ、体の中で高温にして溶かし、細い石を吹き矢のように飛ばす。かなりのダメージをあたえる。ダンジョンの暗闇には役にたちそうだ」
「うむ。連れて行くか」コングが言った。
ちいとキューは広場でピグモ族と遊んでいた。ちいは、
「名前はなんていうの?」
「ぼかぁ、フルーム」
「私はバーバラよ」
「石を食べるの?」キューが聞いた。
「うん。石、好き」フルームが言った。
「私達は石しか食べないわ」
「ピエール王国に行くのは、何でだい?」
「ピエール王国は昔、行ったことがある。ダンジョンが魔物だらけになってしまったから、行けなくなったけど」
「ほかに仲間はいないの?」キューが聞いた。
「となりの村に集落があって、他のピグモ族もいるけど・・ただ石を食べて、何もしないわ。私はそんなのイヤ。もっとお金を稼いで、良い暮らしがしたいの」
「フルームもそう思うの?」ちいが聞いた。
「う~ん。ぼかぁ、寒いのがやだなぁ。温かい所で暮らせれば、それで良いなぁ」
「この子はいつもこう。他の連中とちょっと同じね」
「二人は?友達?」キューが聞いた。
「私達は兄妹よ」
「そうなの。わたしはひとりっこだから、うらやましいわ」ちいが言った。
「こんなのがいてもねぇ」バーバラが不機嫌に言った。
その後、宿で支度を整え、ついにまたダンジョンへ向かうのだった。
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