18 / 41
5章 コングの無謀な考え
第18話 ダンジョン
しおりを挟む
ちい達が戻ると夕方になっていて、あたりは暗くなっていた。コング達が言い争っている。
「無理だ。今から出発は早すぎる」ジルが大声を出していた。
「いや。行ける。早いほうがいいのだ」コングは酔っていて顔が真っ赤だ。
「相当酔っているね。酔を冷ましてからの方が良いよ」と魔女。
「どうしたの?」ちいが聞いた。
「おお。ちい。戻ってきたね。コングがもう出発しようというのよ。まだ準備もできてないのに。もう夜になるよ」魔女が嘆いた。
「早いほうが良い。俺が悪いやつらをやっつけてやる。ヒック」コングは相当酔っていた。
「俺、ハンスと言います。王国への道を知っていますぜ」
「ほこらに山を貫通するダンジョンがあると村の人が言っていた。そこまでの道をしっているのだね?」とジル。
「知っている。ただ・・悪いうわさがあって、黒の国の魔物がダンジョンにうようよいる所を見たっていうやつがいて・・」
「黒の国の魔物が?それは大変だ」とジル。
「よし。たいまつをいくつか買ってこい。すぐ出発だ!」とコングは気が大きくなっている。皆は仕方なく、荷物をまとめ、ダンジョンへ向かった。皆、本当は宿で休みたかったのです。夜になりかけの頃、ダンジョンの入り口に着いた。ダンジョンの中は真っ暗だ。ジルはたいまつに火をつけた。ボワッと明るくなった。
「よし。行くぞ!」コングはどんどん進む。
真っ暗の中、たいまつの火でゆらゆらと明るくなっている。何かが飛んできた。
「うわぁ」キューが驚いた。コウモリだった。ゆっくり進んで行くと、下の階へ行く階段があった。
「ここのダンジョンを通れば、山を下から通れるのさ」ハンスが言った。
皆は階段を降りた。大きな水たまりがある。その時、天井からポタポタと水滴が落ちてきた。皆は上を見上げた。金色の魔物がクモのように、天井をよつんばではっていた。
「みんな、気をつけて」魔女が叫んだ。魔物は紫色の舌を出して、こっちを見ている。唾液を垂らしながら。
「こいつ!」ジルが弓矢を放った。魔物はすごく機敏で弓をぱっとよけた。そして、すたっと下に降りた。よつんばでこっちに近づいてきた。
「このやろう!」コングはマスターブレードで切りつけた。グサッと魔物の体を切り裂いた。「キィーキィー」魔物が痛そうにわめいた。しかし、切られてもまだ動いていた。そしてちいのうでをかもうとした。
「キャー。剣ミンクー助けて!」
ちいの剣ミンクーは魔物の手首を切った。魔物はわめいている。魔女が火の玉を放った。火の玉は魔物にあたり、魔物の体は燃え上がった。嫌な匂いが立ち込める。
「やはり、黒の国の魔物が住み着いている」ジルが暗い声で言った。
「これ以上、進むのか?危険だぞ」ハンスも剣を握りながら、顔を曇らせた。
「うむ。進むのだ」コングは酔っていて、フラフラしていた。
「あんた、酔っていて正常に判断できていないよ」魔女が注意した。そこへぬ~とローブを着た男が近づいてきた。
「キャー」ちいが驚いた。音もなく現れたからだ。コングが剣を振りかざした。しかし、ローブの男はひらりとかわした。ジルの弓矢は近すぎて放てない。男は大きい本をもっていた。男は手をかざし、なにやら呪文を唱えだした。ジルに手を向けている。
「あぶない。皆は離れて!危険な魔術だ」魔女が叫んだ。ジルはふわ~と浮かんだ。ローブの男はさらに力をこめて呪文を唱えた。
「ボルノズン」男は魔力をかけた。ジルは、下に落ちた。目を開けてガクガク震えていた。
「脳を破壊する魔術だ。5割の確率で成功する。悪の魔術だ!みんな逃げて」魔女は皆に訴えた。男は今度、標的を変えて、ハンスに魔力をかけた。ハンスはくるしそうに体を震わせた。またふわ~と浮かび上がった。ローブの男は力をいれた。
「ボルノズン」
ハンスの頭が爆発した。皆は震え上がった。「キャ~」ちいは目を伏せた。そして、男は持っていた本を開いた。
「やはりあれは本に閉じ込める魔法。逃げられないよ。皆を瞬間移動させるしかない」
魔女は呪文を唱え始めた。ローブの男も呪文を唱えた。ジルがうわ~と唸り声をあげて、本の中に吸収された。本の中にす~と入っていったのだ。コングはマスターブレードを振りかざし、男を切りつけたが、コングも本の中にぶわ~と吸収された。2人は本に閉じ込められたのだった。魔女は呪文を唱え終えた。
「ちい、キュー、手を掴んで。どこへ飛ばされるか保証できないよ」
ちいとキュー、剣ミンクーも手を握り合った。魔女が唱えた。
「ランヴァラール」
赤く光輝き、空間がゆがんで体が中に飛ばされた。ジェットコースターの何十倍の重力がかかった。魔女の呪文、ランヴァラールはピンチの時の最後の手段。ちい、キュー、剣ミンクー、西の魔女は散り散りにテレポートしたのであった。
「無理だ。今から出発は早すぎる」ジルが大声を出していた。
「いや。行ける。早いほうがいいのだ」コングは酔っていて顔が真っ赤だ。
「相当酔っているね。酔を冷ましてからの方が良いよ」と魔女。
「どうしたの?」ちいが聞いた。
「おお。ちい。戻ってきたね。コングがもう出発しようというのよ。まだ準備もできてないのに。もう夜になるよ」魔女が嘆いた。
「早いほうが良い。俺が悪いやつらをやっつけてやる。ヒック」コングは相当酔っていた。
「俺、ハンスと言います。王国への道を知っていますぜ」
「ほこらに山を貫通するダンジョンがあると村の人が言っていた。そこまでの道をしっているのだね?」とジル。
「知っている。ただ・・悪いうわさがあって、黒の国の魔物がダンジョンにうようよいる所を見たっていうやつがいて・・」
「黒の国の魔物が?それは大変だ」とジル。
「よし。たいまつをいくつか買ってこい。すぐ出発だ!」とコングは気が大きくなっている。皆は仕方なく、荷物をまとめ、ダンジョンへ向かった。皆、本当は宿で休みたかったのです。夜になりかけの頃、ダンジョンの入り口に着いた。ダンジョンの中は真っ暗だ。ジルはたいまつに火をつけた。ボワッと明るくなった。
「よし。行くぞ!」コングはどんどん進む。
真っ暗の中、たいまつの火でゆらゆらと明るくなっている。何かが飛んできた。
「うわぁ」キューが驚いた。コウモリだった。ゆっくり進んで行くと、下の階へ行く階段があった。
「ここのダンジョンを通れば、山を下から通れるのさ」ハンスが言った。
皆は階段を降りた。大きな水たまりがある。その時、天井からポタポタと水滴が落ちてきた。皆は上を見上げた。金色の魔物がクモのように、天井をよつんばではっていた。
「みんな、気をつけて」魔女が叫んだ。魔物は紫色の舌を出して、こっちを見ている。唾液を垂らしながら。
「こいつ!」ジルが弓矢を放った。魔物はすごく機敏で弓をぱっとよけた。そして、すたっと下に降りた。よつんばでこっちに近づいてきた。
「このやろう!」コングはマスターブレードで切りつけた。グサッと魔物の体を切り裂いた。「キィーキィー」魔物が痛そうにわめいた。しかし、切られてもまだ動いていた。そしてちいのうでをかもうとした。
「キャー。剣ミンクー助けて!」
ちいの剣ミンクーは魔物の手首を切った。魔物はわめいている。魔女が火の玉を放った。火の玉は魔物にあたり、魔物の体は燃え上がった。嫌な匂いが立ち込める。
「やはり、黒の国の魔物が住み着いている」ジルが暗い声で言った。
「これ以上、進むのか?危険だぞ」ハンスも剣を握りながら、顔を曇らせた。
「うむ。進むのだ」コングは酔っていて、フラフラしていた。
「あんた、酔っていて正常に判断できていないよ」魔女が注意した。そこへぬ~とローブを着た男が近づいてきた。
「キャー」ちいが驚いた。音もなく現れたからだ。コングが剣を振りかざした。しかし、ローブの男はひらりとかわした。ジルの弓矢は近すぎて放てない。男は大きい本をもっていた。男は手をかざし、なにやら呪文を唱えだした。ジルに手を向けている。
「あぶない。皆は離れて!危険な魔術だ」魔女が叫んだ。ジルはふわ~と浮かんだ。ローブの男はさらに力をこめて呪文を唱えた。
「ボルノズン」男は魔力をかけた。ジルは、下に落ちた。目を開けてガクガク震えていた。
「脳を破壊する魔術だ。5割の確率で成功する。悪の魔術だ!みんな逃げて」魔女は皆に訴えた。男は今度、標的を変えて、ハンスに魔力をかけた。ハンスはくるしそうに体を震わせた。またふわ~と浮かび上がった。ローブの男は力をいれた。
「ボルノズン」
ハンスの頭が爆発した。皆は震え上がった。「キャ~」ちいは目を伏せた。そして、男は持っていた本を開いた。
「やはりあれは本に閉じ込める魔法。逃げられないよ。皆を瞬間移動させるしかない」
魔女は呪文を唱え始めた。ローブの男も呪文を唱えた。ジルがうわ~と唸り声をあげて、本の中に吸収された。本の中にす~と入っていったのだ。コングはマスターブレードを振りかざし、男を切りつけたが、コングも本の中にぶわ~と吸収された。2人は本に閉じ込められたのだった。魔女は呪文を唱え終えた。
「ちい、キュー、手を掴んで。どこへ飛ばされるか保証できないよ」
ちいとキュー、剣ミンクーも手を握り合った。魔女が唱えた。
「ランヴァラール」
赤く光輝き、空間がゆがんで体が中に飛ばされた。ジェットコースターの何十倍の重力がかかった。魔女の呪文、ランヴァラールはピンチの時の最後の手段。ちい、キュー、剣ミンクー、西の魔女は散り散りにテレポートしたのであった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
MINKU エピソード2 SPACE MINKU
榊 直 (さかき ただし)
児童書・童話
コングが念願だった神の国へ行く方法が分かった。
ちいも無事に時空を再び超え、皆で神の国へ。
そこは、宇宙だった。
コング、ジル、キュー、ちい達の今度の冒険は宇宙!
宇宙にも黒の魔族がいて、支配していた。
今度は宇宙の平和を守れ!
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる