12 / 12
番外編 最高の恋人を演じないで2
しおりを挟む
欲求不満だったのかもしれないが、酒の飲み過ぎで理性も記憶も飛ばしてしまっていたかもしれないが、こんなことは許されない。
真下には、塔矢という恋人がいるのだから。
な、何もしてないよな……?
さすがに淫らな行為に及んでいたら、少しくらいの記憶はあるだろう。全裸ではないし、きっと大丈夫だ。
酔って、誰かの家で寝てしまっただけ。どこかにあるであろう、服を着て帰ればそれでおしまい。……ということにしたい。
そこへ、ガチャリとドアが開く音がした。
誰かがここに入ってくる。
誰だ……?
俺はもしかしたらそいつと……。
「真下。起きたのか……?」
塔矢だ。
塔矢だった。
塔矢の顔を見ただけで安堵する。
「具合は? 水でも飲むか?」
塔矢はペットボトルの水を真下に手渡してくれた。真下は落ち着くためにもとりあえずそれを口にする。
水を飲んで、ひと息ついた。ここから塔矢に聞きたいことがたくさんある。
「ごめん、塔矢。俺、記憶がなくて……大学の奴らと飲んでて、それから俺がどうなったのか……」
「だろうな。俺が着いたときには真下、ぶっ倒れてたからな」
「あのあと塔矢も来たのか……?」
二次会も終盤といった雰囲気だった。そこから塔矢も飲み会に参戦したのか……? 仕事で来られないという話だったのに。
「まぁな。幹事が二次会からでもって俺に連絡くれてたし、仕事終わりに、真下がそこにいるってわかってたから、迎えに行こうと思ってさ」
夜遅くまで仕事をこなしたあと、わざわざ迎えに来てくれようとしたのか。
「行ってよかった。真下、お前、マジで危なかったんだぞ!」
「……は? なにが……?」
何をしでかしたんだろう。聞くのも怖いが、知っておきたい気持ちも大いにある。
「なんでお前……峯岸なんかと……」
「みね……ぎし……?」
峯岸と何かあったのだろうか。
「お前が寝言みたいに『キスしたい』とか言うから……」
「えっ! 俺が?!」
やばいやばい、やばすぎるだろ。俺!
「ふざけた峯岸が、『俺でもいいか』とか言いやがってお前にマジでキスしようとしたんだよ!」
「なんだよそれ!」
全然知らない。知らないところでそんなことに……。
「びっくりしたのは俺だよ! 二次会に顔を出した途端、俺の目の前に飛び込んできたのが、ぶっ倒れてるお前と、お前にキスしようとしてる峯岸なんだからな! 挨拶も忘れて全力で阻止したけど。はぁ、マジでビビったわ。今でも思い出すだけで、心臓がバックバクいってるし」
塔矢の言ってることは本当なんだろう。だとしたら、ものすごく塔矢に悪いことをした。
「そこから俺は、潰れて寝てる真下を俺んちまで連れ帰ったんだ」
「ここ、塔矢の家なのか?!」
塔矢の家には行ったことがあるが、ここじゃない。築年数を重ねた古いアパートだったはずだ。
「そうだよ。事務所が借りてくれた部屋なんだ。時間ができたら前のアパートを引き払ってこっちに全部引っ越そうと思ってる。前のとこはセキュリティが甘いから引っ越せって言われてさ」
「そうだったのか……」
良かった。ここが塔矢の家で。酔った俺を連れ帰ったのが塔矢で。
「そしたらお前が急に吐いたから、お前の服も俺も酷いことになって、服は洗濯してるとこ」
「うわぁ……ごめん、塔矢……俺、最悪じゃん……」
塔矢に吐いたものの処理までさせるなんて最低だ。穴があったら入りたいくらいに恥ずかしい……。
「いいよ、気にすんな。吐いたほうが楽になるって」
いや、そういう問題じゃない……。
「ごめん。俺、飲み過ぎた……」
つくづく自分が情けなくなる。
塔矢に散々迷惑かけて何やってるんだ……。
「珍しいよな。真下がこんなになるまで飲むなんて」
塔矢は慰めるみたいに真下の頭を撫でた。
「俺さ、その場に居なかったから詳しい事情はわかんねぇけど、なんで真下は潰れるくらい酒をガンガン飲んで、『キスしたい』とか言ったんだよ……」
「それは……」
言えない。塔矢に手を出してもらえなくて、モヤモヤしてた気持ちを晴らしたくて飲みまくっただなんて……。自分でもどうして『キスしたい』なんて言ったのかわからないが、多分塔矢のことを考えていたのかもしれない。それこそ欲求不満だったのかも……。
「飲み放題だったから、つい、飲んだほうが得かな、なんて思ってさ」
適当に誤魔化そうとしたのに、塔矢はジッと疑いの眼差しを向けてくる。いや、もしかしたら「だらしない真似はするな!」の不満の眼差しかもしれない。
「真下。まさかとは思うんだけどさ」
「な……」
なんだ……? 俺の欲求不満が塔矢にバレたのか……?
「俺のこと、嫌いになった……?」
「えっ……!」
「俺と別れたいのに、俺が可哀想だからって、無理してる……?」
「なっ……!」
なんでそうなる?!
「そんなことないっ! なんでそんなこと言うんだよっ!」
意味がわからない。俺の態度のどこがどうして——。
「違うの……?」
「違うよ。そんなこと考えたこともない」
「だって、なんか、真下、俺といてもなんかぼんやり考え事してるみたいだしさ……」
「そうか……?」
多分それ、塔矢と今後どうやって先に進めばいいのか考えてただけだ。
「何かありそうなのに、前みたいに俺に悩みを相談してくれなくなったし」
いや、今の俺の悩みは塔矢のことだから。本人に相談できるわけないだろ。
「もしかして、毎晩電話かけるの、迷惑だった……?」
「ううん。全然嫌じゃない」
むしろ、忙しいのに毎晩電話をくれてありがとうって思ってる。
「俺、真下の完璧な恋人になりたい。だから、俺に足りないことがあるならなんでも言ってくれ。なんだってするから」
塔矢は真剣だ。
バカ真面目にそんなことを言って……。
わかった。塔矢は大切にしすぎるんだ。真下を想うあまりに、少しだけ、いや、かなり無理をして『完璧な恋人』を演じているのかもしれない。
「じゃあ言わせてもらう。塔矢。もう毎晩俺に電話はかけてくるな」
塔矢はハッとした表情をしたあと、「わかった……」と寂しそうに頷いた。
「それから仕事が忙しいときは無理に俺に会おうとしなくてもいいし、約束だって破ったっていい」
塔矢は「ごめん……」と謝ってきた。
「その意味、わかるか?」
塔矢は首をかしげている。
「『完璧な恋人』なんかにならなくていい。もっと、こう……本当の塔矢を見たいっていうか……俺の前でくらい、自分をさらけ出してくれてもいいんじゃないか? お前はふりをするのも、取り繕うのも上手いからさ、バカな俺は見抜けないから、塔矢に無理、させてんじゃないのかなって、思って……」
塔矢の顔をチラッと見ると、塔矢は真下の言葉に驚いたのか目をしばたかせている。
「俺、無理なんかしてないよ」
塔矢は真下の頬を撫でた。
「俺が会いたいから真下に会いに行ってるだけだし、真下との電話だって俺の毎日の癒しなんだ。でも、真下は真下で俺のことを心配してくれてたんだな。ありがとう」
塔矢は真下をぎゅっと抱き締めてきた。素肌で塔矢に触れられるのなんて初めてだ。
「でも、ひとつだけ、無理をしていたことがある」
「え……?」
「もうすぐ真下の誕生日じゃん? 俺さ、その日まで真下に手を出すのはやめようって思ってたんだけどさ」
なんだそれ。塔矢はそんなことを思ってたのか……?
「俺のベッドでお前が裸でいるなんて、さっきから耐えられない……」
なんか塔矢の手つきがおかしいような……。
「真下。ごめんっ。今日のこれ、ノーカンにして」
塔矢が真下に視線を合わせてきた。こんな近距離で見つめられてなんだかドキドキする。
「誕生日にはちゃんとした場所で、最高のキスをするから」
塔矢はそっと真下の唇にキスをする。
ああ、そうだ。ずっとこの瞬間を待っていたんだ——。
塔矢だってちゃんとそういうことしたかったのか……。ただ最初のキスにこだわっていただけだったんだ。
「真下。これもノーカンな」
塔矢は真下の身体を両手で弄ってきた。塔矢に求められてちょっとだけ嬉しい反面、今は二日酔いで頭痛いし——。
「下も、触っていい?」
「はっ?!」
待て待て待て待て! そんなことまで無かったことにするの、無理があるだろ!
心の準備ができてないっ!!
——完。
真下には、塔矢という恋人がいるのだから。
な、何もしてないよな……?
さすがに淫らな行為に及んでいたら、少しくらいの記憶はあるだろう。全裸ではないし、きっと大丈夫だ。
酔って、誰かの家で寝てしまっただけ。どこかにあるであろう、服を着て帰ればそれでおしまい。……ということにしたい。
そこへ、ガチャリとドアが開く音がした。
誰かがここに入ってくる。
誰だ……?
俺はもしかしたらそいつと……。
「真下。起きたのか……?」
塔矢だ。
塔矢だった。
塔矢の顔を見ただけで安堵する。
「具合は? 水でも飲むか?」
塔矢はペットボトルの水を真下に手渡してくれた。真下は落ち着くためにもとりあえずそれを口にする。
水を飲んで、ひと息ついた。ここから塔矢に聞きたいことがたくさんある。
「ごめん、塔矢。俺、記憶がなくて……大学の奴らと飲んでて、それから俺がどうなったのか……」
「だろうな。俺が着いたときには真下、ぶっ倒れてたからな」
「あのあと塔矢も来たのか……?」
二次会も終盤といった雰囲気だった。そこから塔矢も飲み会に参戦したのか……? 仕事で来られないという話だったのに。
「まぁな。幹事が二次会からでもって俺に連絡くれてたし、仕事終わりに、真下がそこにいるってわかってたから、迎えに行こうと思ってさ」
夜遅くまで仕事をこなしたあと、わざわざ迎えに来てくれようとしたのか。
「行ってよかった。真下、お前、マジで危なかったんだぞ!」
「……は? なにが……?」
何をしでかしたんだろう。聞くのも怖いが、知っておきたい気持ちも大いにある。
「なんでお前……峯岸なんかと……」
「みね……ぎし……?」
峯岸と何かあったのだろうか。
「お前が寝言みたいに『キスしたい』とか言うから……」
「えっ! 俺が?!」
やばいやばい、やばすぎるだろ。俺!
「ふざけた峯岸が、『俺でもいいか』とか言いやがってお前にマジでキスしようとしたんだよ!」
「なんだよそれ!」
全然知らない。知らないところでそんなことに……。
「びっくりしたのは俺だよ! 二次会に顔を出した途端、俺の目の前に飛び込んできたのが、ぶっ倒れてるお前と、お前にキスしようとしてる峯岸なんだからな! 挨拶も忘れて全力で阻止したけど。はぁ、マジでビビったわ。今でも思い出すだけで、心臓がバックバクいってるし」
塔矢の言ってることは本当なんだろう。だとしたら、ものすごく塔矢に悪いことをした。
「そこから俺は、潰れて寝てる真下を俺んちまで連れ帰ったんだ」
「ここ、塔矢の家なのか?!」
塔矢の家には行ったことがあるが、ここじゃない。築年数を重ねた古いアパートだったはずだ。
「そうだよ。事務所が借りてくれた部屋なんだ。時間ができたら前のアパートを引き払ってこっちに全部引っ越そうと思ってる。前のとこはセキュリティが甘いから引っ越せって言われてさ」
「そうだったのか……」
良かった。ここが塔矢の家で。酔った俺を連れ帰ったのが塔矢で。
「そしたらお前が急に吐いたから、お前の服も俺も酷いことになって、服は洗濯してるとこ」
「うわぁ……ごめん、塔矢……俺、最悪じゃん……」
塔矢に吐いたものの処理までさせるなんて最低だ。穴があったら入りたいくらいに恥ずかしい……。
「いいよ、気にすんな。吐いたほうが楽になるって」
いや、そういう問題じゃない……。
「ごめん。俺、飲み過ぎた……」
つくづく自分が情けなくなる。
塔矢に散々迷惑かけて何やってるんだ……。
「珍しいよな。真下がこんなになるまで飲むなんて」
塔矢は慰めるみたいに真下の頭を撫でた。
「俺さ、その場に居なかったから詳しい事情はわかんねぇけど、なんで真下は潰れるくらい酒をガンガン飲んで、『キスしたい』とか言ったんだよ……」
「それは……」
言えない。塔矢に手を出してもらえなくて、モヤモヤしてた気持ちを晴らしたくて飲みまくっただなんて……。自分でもどうして『キスしたい』なんて言ったのかわからないが、多分塔矢のことを考えていたのかもしれない。それこそ欲求不満だったのかも……。
「飲み放題だったから、つい、飲んだほうが得かな、なんて思ってさ」
適当に誤魔化そうとしたのに、塔矢はジッと疑いの眼差しを向けてくる。いや、もしかしたら「だらしない真似はするな!」の不満の眼差しかもしれない。
「真下。まさかとは思うんだけどさ」
「な……」
なんだ……? 俺の欲求不満が塔矢にバレたのか……?
「俺のこと、嫌いになった……?」
「えっ……!」
「俺と別れたいのに、俺が可哀想だからって、無理してる……?」
「なっ……!」
なんでそうなる?!
「そんなことないっ! なんでそんなこと言うんだよっ!」
意味がわからない。俺の態度のどこがどうして——。
「違うの……?」
「違うよ。そんなこと考えたこともない」
「だって、なんか、真下、俺といてもなんかぼんやり考え事してるみたいだしさ……」
「そうか……?」
多分それ、塔矢と今後どうやって先に進めばいいのか考えてただけだ。
「何かありそうなのに、前みたいに俺に悩みを相談してくれなくなったし」
いや、今の俺の悩みは塔矢のことだから。本人に相談できるわけないだろ。
「もしかして、毎晩電話かけるの、迷惑だった……?」
「ううん。全然嫌じゃない」
むしろ、忙しいのに毎晩電話をくれてありがとうって思ってる。
「俺、真下の完璧な恋人になりたい。だから、俺に足りないことがあるならなんでも言ってくれ。なんだってするから」
塔矢は真剣だ。
バカ真面目にそんなことを言って……。
わかった。塔矢は大切にしすぎるんだ。真下を想うあまりに、少しだけ、いや、かなり無理をして『完璧な恋人』を演じているのかもしれない。
「じゃあ言わせてもらう。塔矢。もう毎晩俺に電話はかけてくるな」
塔矢はハッとした表情をしたあと、「わかった……」と寂しそうに頷いた。
「それから仕事が忙しいときは無理に俺に会おうとしなくてもいいし、約束だって破ったっていい」
塔矢は「ごめん……」と謝ってきた。
「その意味、わかるか?」
塔矢は首をかしげている。
「『完璧な恋人』なんかにならなくていい。もっと、こう……本当の塔矢を見たいっていうか……俺の前でくらい、自分をさらけ出してくれてもいいんじゃないか? お前はふりをするのも、取り繕うのも上手いからさ、バカな俺は見抜けないから、塔矢に無理、させてんじゃないのかなって、思って……」
塔矢の顔をチラッと見ると、塔矢は真下の言葉に驚いたのか目をしばたかせている。
「俺、無理なんかしてないよ」
塔矢は真下の頬を撫でた。
「俺が会いたいから真下に会いに行ってるだけだし、真下との電話だって俺の毎日の癒しなんだ。でも、真下は真下で俺のことを心配してくれてたんだな。ありがとう」
塔矢は真下をぎゅっと抱き締めてきた。素肌で塔矢に触れられるのなんて初めてだ。
「でも、ひとつだけ、無理をしていたことがある」
「え……?」
「もうすぐ真下の誕生日じゃん? 俺さ、その日まで真下に手を出すのはやめようって思ってたんだけどさ」
なんだそれ。塔矢はそんなことを思ってたのか……?
「俺のベッドでお前が裸でいるなんて、さっきから耐えられない……」
なんか塔矢の手つきがおかしいような……。
「真下。ごめんっ。今日のこれ、ノーカンにして」
塔矢が真下に視線を合わせてきた。こんな近距離で見つめられてなんだかドキドキする。
「誕生日にはちゃんとした場所で、最高のキスをするから」
塔矢はそっと真下の唇にキスをする。
ああ、そうだ。ずっとこの瞬間を待っていたんだ——。
塔矢だってちゃんとそういうことしたかったのか……。ただ最初のキスにこだわっていただけだったんだ。
「真下。これもノーカンな」
塔矢は真下の身体を両手で弄ってきた。塔矢に求められてちょっとだけ嬉しい反面、今は二日酔いで頭痛いし——。
「下も、触っていい?」
「はっ?!」
待て待て待て待て! そんなことまで無かったことにするの、無理があるだろ!
心の準備ができてないっ!!
——完。
125
お気に入りに追加
213
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(6件)
あなたにおすすめの小説
突然現れたアイドルを家に匿うことになりました
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
「俺を匿ってくれ」と平凡な日向の前に突然現れた人気アイドル凪沢優貴。そこから凪沢と二人で日向のマンションに暮らすことになる。凪沢は日向に好意を抱いているようで——。
凪沢優貴(20)人気アイドル。
日向影虎(20)平凡。工場作業員。
高埜(21)日向の同僚。
久遠(22)凪沢主演の映画の共演者。
俺の親友のことが好きだったんじゃなかったのかよ
雨宮里玖
BL
《あらすじ》放課後、三倉は浅宮に呼び出された。浅宮は三倉の親友・有栖のことを訊ねてくる。三倉はまたこのパターンかとすぐに合点がいく。きっと浅宮も有栖のことが好きで、三倉から有栖の情報を聞き出そうとしているんだなと思い、浅宮の恋を応援すべく協力を申し出る。
浅宮は三倉に「協力して欲しい。だからデートの練習に付き合ってくれ」と言い——。
攻め:浅宮(16)
高校二年生。ビジュアル最強男。
どんな口実でもいいから三倉と一緒にいたいと思っている。
受け:三倉(16)
高校二年生。平凡。
自分じゃなくて俺の親友のことが好きなんだと勘違いしている。
僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
多分前世から続いているふたりの追いかけっこ
雨宮里玖
BL
執着ヤバめの美形攻め×絆されノンケ受け
《あらすじ》
高校に入って初日から桐野がやたらと蒼井に迫ってくる。うわ、こいつヤバい奴だ。関わってはいけないと蒼井は逃げる——。
桐野柊(17)高校三年生。風紀委員。芸能人。
蒼井(15)高校一年生。あだ名『アオ』。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
告白ゲーム
茉莉花 香乃
BL
自転車にまたがり校門を抜け帰路に着く。最初の交差点で止まった時、教室の自分の机にぶら下がる空の弁当箱のイメージが頭に浮かぶ。「やばい。明日、弁当作ってもらえない」自転車を反転して、もう一度教室をめざす。教室の中には五人の男子がいた。入り辛い。扉の前で中を窺っていると、何やら悪巧みをしているのを聞いてしまった
他サイトにも公開しています
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
pixivでも読んだのにこちらまで😭
ありがとうございます!
過去作置いておいて良かった。めっちゃ励みになります✨
悪役を演じる塔矢を、いい奴と言ってくださり嬉しいです。
優しい塔矢はきっとこれから俳優として成功することでしょう(*´罒`*)ニヒヒ
そうなると、ふたりの周りが騒がしくなっちゃうかな。と思いつつ。
ありがとうございます(ᴗ͈ˬᴗ͈⸝⸝)ペコリ
読ませて頂きありがとうございました。(〃艸〃)
エブでも読ませて頂いてましたが やっぱり面白かったです♡
重ね重ねありがとうございます!
塔矢…良い人過ぎる😭そんな塔矢に幸あれ~~!!
勧善懲悪!!