57 / 69
二月・三月 親衛隊は承認していれば『推し』に選ばれたとき通知がくるルール
エンディング⑤ 3.
しおりを挟む
上杉とふたりで日が暮れた道を寮へと向かって歩いていく。日が落ちると急に肌寒くなってきた。今日は晴れているからと薄手のジャケットで出かけてしまったことを今さらになって後悔する。
「吉良先輩、寒いですか?」
上杉は自分が着ていたダウンジャケットを脱いで吉良の肩にふわっとかける。
「上杉、いいよ大丈夫。寒くないから」
ダウンジャケットを脱いでしまったら上杉はロンTだけだ。一月の夜にそれではさすがに寒いだろう。
「俺は寒くないです。吉良先輩にできることは何でもしたいんです。どうか着てください」
パーカーブルゾンの上から、上杉のダウンジャケットを着させられる。
「ほらやっぱり可愛い、先輩。よく似合ってます。これで少しはあったかくなりますか?」
「ま、まぁ……」
正直すごく温かい。上杉の温もりが残っていて、とても心地よい。
「よかった」
上杉はホッとしたように微笑み、さり気なく吉良の手を握ってきた。
「こんなに冷えてたんですね」
上杉は吉良の手を指でさすり、ぎゅっと握り、熱を伝えてくる。
「寒いときはすぐに教えてください。俺、先輩のことあっためにいきますから」
手を離そうにも、上杉にしっかり握られ逃れられない。
それに、上杉の手は優しくて、あったかくて、心地いい。
歩きながら、隣を歩く上杉をそっと見上げてみる。
あたりはすっかり暗く、夜の街灯に照らされるだけ。
上杉の精悍な横顔。吉良を引っ張っていくような力強い手。上杉のことを頼もしいと思った。
吉良が寄りかかっても、上杉ならびくともしないだろう。
「先輩、疲れちゃいましたか? 俺、寮までおぶっていきましょうか?」
「えっ? こ、子供扱いするなよ!」
「子供扱いじゃないです。恋人扱いですよ」
「は……」
「先輩のこと子供だって思ってたら、ご褒美にキスなんて求めません。俺は先輩に、性的な意味で憧れていますから」
「上杉、お前、先輩をからかうなよ」
「からかってません。俺は先輩の隣にいて、こうして先輩の身体に触れている。それだけでさっきからかなり興奮してますよ。送りオオカミになりそうですが、欲望を理性で必死に抑えています。その理由は先輩に嫌われたくないからです」
全然わからなかった。上杉はどこかそういうこととは無縁の、爽やか真面目男子だと思っていた。
「先輩こそ俺のこと、子供扱いしてますよね?」
上杉はジト目で吉良を振り返った。
「俺なりに先輩に精一杯アピールしているつもりですが、先輩はいつも俺のこと、まともに見てくれません。俺が告白できないのをいいことに、俺の気持ちを年下の戯言だって聞き流してる。俺はいつだって先輩に本気なのに」
上杉の足が止まった。上杉は急に向きを変え、吉良に迫ってくる。
「おいっ! 上杉止まれ!」
「止まれません」
抵抗する間もなく、上杉に建物の陰に追い詰められる。
両手首をブロック屏に縫いつけられるように抑え込まれ、足の間にも上杉の右膝が割って入ってきた。
「先輩。口開けて」
上杉は吉良の両手首を吉良の頭の上にして、片手だけで手首をまとめて抑えつけてきた。もう一方の手は吉良の唇に触れ、人差し指で無理矢理口をこじ開けてくる。
「ふ……ぅあっ……!」
上杉の力が強すぎて、抵抗できない。
上杉の目の色が違う。さっきまでの上杉とはまるで別人だ。
まさか上杉はゾーンに入ってるのか。
「ん……っ!」
指で強引にこじ開けられた唇に、上杉がキスを重ねてきた。
口内を乱される、深いキスだ。
上杉に貪るようにキスをされ、吉良は息も絶え絶えになる。
長いキスのあと、ぷは、とやっと解放された頃には吉良は苦しくてすっかり涙目だ。
「俺だって男です。エロいことだって当然考えますよ。吉良先輩のことを考えて、何度抜いたか。それなのに先輩は俺を完全にみくびってる。そんな無防備でいたら、俺、あっという間に先輩のこと食べちゃいますよ」
「へっ……?」
上杉はいつものワンコじゃない。完全に野獣モードだ。
「キスだけじゃない。もっと大人のやること、先輩にしていいですか?」
「な、何を……!」
こんなに強引に迫られて、激しいキスもされ、吉良の心臓がうるさく高鳴り、どうにかなりそうだ。
そのとき、上杉が吉良のスマホを奪い取り、吉良にスマホの画面を見せて顔認証でロックを解除する。
「上杉っ、人のスマホで何やってんだ?!」
当たり前のように上杉は吉良のスマホを操作している。吉良は阻止しようとするが、あっさり上杉にかわされた。
「親衛隊サイトから通知、きてますよ」
「通知?!」
上杉は吉良の許可なしに、勝手に人の親衛隊サイトまで操作する。親衛隊サイトには上杉に最も見られたくない画面が表示されていた。
『あなたは上杉一成さんの親衛隊に加入しました』
「吉良先輩。いつから俺に惚れてました?」
「い、いや何かの間違いじゃないのか……な……」
上杉に問い詰められても吉良には返す言葉がない。
「これ。承認しますね」
「えっ! おいっ、それは……!」
まさか年下を好きになんてならないと、承認ボタンだけは押さずにいたのに。
吉良かスマホを取り返そうとするが、またしても見事なディフェンスで上杉にかわされ、承認ボタンを押されてしまった。
「上杉、何してんだよ! 勝手に!」
人の親衛隊サイトをいじるなんてあり得ない。完全にルール違反だ。しかも勝手に承認ボタンを押すなんて……。
「吉良先輩。俺から逃げようとしても無駄ですよ。俺は絶対に先輩のこと振り向かせますから」
「え……」
「俺、今、試合の前よりも興奮してます。だってやっと先輩に堂々と告白できるんですから」
上杉は顔が良すぎる。ただでさえイケメンなのに、こんな奴に告白されたら——。
「好きです、先輩。俺、先輩のことずっと好きでした」
やけにドキドキする。
吉良としては、先輩として常に上杉に余裕を持って接したいと思っているのに。
「先輩も俺のこと好きなんですよね? だって俺の親衛隊に加入してくれてるんですから」
「そ、それは……」
親衛隊のシステムが憎らしい。気持ちを隠したいのに、本音をはっきりと文字にして通知してくるなんて。
「先輩。俺と付き合ってください。俺の生涯ただひとりの恋人になってください」
「お、お前はまだ十六歳だろ? 仮に付き合ったとしてもすぐに別れるかもしれないよな?」
「いいえ。別れません。先輩からも別れを言わせません。俺が必ず先輩を幸せにして、楽しくして、大切にして、別れたくないと思わせてみせますから」
どこからそんなに強い自信と想いが溢れ出てくるのだろう。
「先輩、さっさと俺に絆されてください。俺、先輩ときちんと恋人同士になってからセックスしたい。でも、先輩がずっと逃げ腰だと俺、我慢できなくなりそうです」
上杉は自身の下半身を吉良に擦り付けてきた。
上杉は完全に発情期を迎えているらしい。
平凡な吉良でも、上杉が興奮してくれている。その事実を嬉しいと思ってしまったのはなぜだろう。
「生徒会室。行きませんか?」
「えっ? 今から?!」
「そうです。俺、忘れ物したんで、吉良先輩、俺についてきてください」
「せ、生徒会室に忘れ物を取りに行くだけか……?」
「はい。夜の学校、暗くて怖いので先輩についてきてもらいたいです」
上杉は完全に嘘をついている。目を見ればわかる。まさか上杉は初めてを生徒会室で……。
「先輩も興奮してますね。ほら、ここ、ズボンが苦しそうです。先輩って実はこういうこと好きですか?」
「上杉っ!」
恥ずかしいからそういうことを言わないで欲しい。吉良だって男だ。さっきからキスされたり、ドキドキさせられたりしたら、耐えられるわけがない。
「それとも今すぐここでしますか? 俺はどこでも構わないです」
「ここで?!」
ここは道端で、ちょっと奥まったところに隠れているだけだ。間違っても発情していい場所じゃない。
「とりあえず、もう一度キス、させてもらってもいいですか?」
「えっ? ダメだって……あっ……」
この大型ワンコを躾ける方法をなんとかして見つけ出さなくては。
「先輩。大好きですっ!」
年下だけは好きにならないと思っていたのに!
——エンディング⑤ 上杉Ver. 完。
「吉良先輩、寒いですか?」
上杉は自分が着ていたダウンジャケットを脱いで吉良の肩にふわっとかける。
「上杉、いいよ大丈夫。寒くないから」
ダウンジャケットを脱いでしまったら上杉はロンTだけだ。一月の夜にそれではさすがに寒いだろう。
「俺は寒くないです。吉良先輩にできることは何でもしたいんです。どうか着てください」
パーカーブルゾンの上から、上杉のダウンジャケットを着させられる。
「ほらやっぱり可愛い、先輩。よく似合ってます。これで少しはあったかくなりますか?」
「ま、まぁ……」
正直すごく温かい。上杉の温もりが残っていて、とても心地よい。
「よかった」
上杉はホッとしたように微笑み、さり気なく吉良の手を握ってきた。
「こんなに冷えてたんですね」
上杉は吉良の手を指でさすり、ぎゅっと握り、熱を伝えてくる。
「寒いときはすぐに教えてください。俺、先輩のことあっためにいきますから」
手を離そうにも、上杉にしっかり握られ逃れられない。
それに、上杉の手は優しくて、あったかくて、心地いい。
歩きながら、隣を歩く上杉をそっと見上げてみる。
あたりはすっかり暗く、夜の街灯に照らされるだけ。
上杉の精悍な横顔。吉良を引っ張っていくような力強い手。上杉のことを頼もしいと思った。
吉良が寄りかかっても、上杉ならびくともしないだろう。
「先輩、疲れちゃいましたか? 俺、寮までおぶっていきましょうか?」
「えっ? こ、子供扱いするなよ!」
「子供扱いじゃないです。恋人扱いですよ」
「は……」
「先輩のこと子供だって思ってたら、ご褒美にキスなんて求めません。俺は先輩に、性的な意味で憧れていますから」
「上杉、お前、先輩をからかうなよ」
「からかってません。俺は先輩の隣にいて、こうして先輩の身体に触れている。それだけでさっきからかなり興奮してますよ。送りオオカミになりそうですが、欲望を理性で必死に抑えています。その理由は先輩に嫌われたくないからです」
全然わからなかった。上杉はどこかそういうこととは無縁の、爽やか真面目男子だと思っていた。
「先輩こそ俺のこと、子供扱いしてますよね?」
上杉はジト目で吉良を振り返った。
「俺なりに先輩に精一杯アピールしているつもりですが、先輩はいつも俺のこと、まともに見てくれません。俺が告白できないのをいいことに、俺の気持ちを年下の戯言だって聞き流してる。俺はいつだって先輩に本気なのに」
上杉の足が止まった。上杉は急に向きを変え、吉良に迫ってくる。
「おいっ! 上杉止まれ!」
「止まれません」
抵抗する間もなく、上杉に建物の陰に追い詰められる。
両手首をブロック屏に縫いつけられるように抑え込まれ、足の間にも上杉の右膝が割って入ってきた。
「先輩。口開けて」
上杉は吉良の両手首を吉良の頭の上にして、片手だけで手首をまとめて抑えつけてきた。もう一方の手は吉良の唇に触れ、人差し指で無理矢理口をこじ開けてくる。
「ふ……ぅあっ……!」
上杉の力が強すぎて、抵抗できない。
上杉の目の色が違う。さっきまでの上杉とはまるで別人だ。
まさか上杉はゾーンに入ってるのか。
「ん……っ!」
指で強引にこじ開けられた唇に、上杉がキスを重ねてきた。
口内を乱される、深いキスだ。
上杉に貪るようにキスをされ、吉良は息も絶え絶えになる。
長いキスのあと、ぷは、とやっと解放された頃には吉良は苦しくてすっかり涙目だ。
「俺だって男です。エロいことだって当然考えますよ。吉良先輩のことを考えて、何度抜いたか。それなのに先輩は俺を完全にみくびってる。そんな無防備でいたら、俺、あっという間に先輩のこと食べちゃいますよ」
「へっ……?」
上杉はいつものワンコじゃない。完全に野獣モードだ。
「キスだけじゃない。もっと大人のやること、先輩にしていいですか?」
「な、何を……!」
こんなに強引に迫られて、激しいキスもされ、吉良の心臓がうるさく高鳴り、どうにかなりそうだ。
そのとき、上杉が吉良のスマホを奪い取り、吉良にスマホの画面を見せて顔認証でロックを解除する。
「上杉っ、人のスマホで何やってんだ?!」
当たり前のように上杉は吉良のスマホを操作している。吉良は阻止しようとするが、あっさり上杉にかわされた。
「親衛隊サイトから通知、きてますよ」
「通知?!」
上杉は吉良の許可なしに、勝手に人の親衛隊サイトまで操作する。親衛隊サイトには上杉に最も見られたくない画面が表示されていた。
『あなたは上杉一成さんの親衛隊に加入しました』
「吉良先輩。いつから俺に惚れてました?」
「い、いや何かの間違いじゃないのか……な……」
上杉に問い詰められても吉良には返す言葉がない。
「これ。承認しますね」
「えっ! おいっ、それは……!」
まさか年下を好きになんてならないと、承認ボタンだけは押さずにいたのに。
吉良かスマホを取り返そうとするが、またしても見事なディフェンスで上杉にかわされ、承認ボタンを押されてしまった。
「上杉、何してんだよ! 勝手に!」
人の親衛隊サイトをいじるなんてあり得ない。完全にルール違反だ。しかも勝手に承認ボタンを押すなんて……。
「吉良先輩。俺から逃げようとしても無駄ですよ。俺は絶対に先輩のこと振り向かせますから」
「え……」
「俺、今、試合の前よりも興奮してます。だってやっと先輩に堂々と告白できるんですから」
上杉は顔が良すぎる。ただでさえイケメンなのに、こんな奴に告白されたら——。
「好きです、先輩。俺、先輩のことずっと好きでした」
やけにドキドキする。
吉良としては、先輩として常に上杉に余裕を持って接したいと思っているのに。
「先輩も俺のこと好きなんですよね? だって俺の親衛隊に加入してくれてるんですから」
「そ、それは……」
親衛隊のシステムが憎らしい。気持ちを隠したいのに、本音をはっきりと文字にして通知してくるなんて。
「先輩。俺と付き合ってください。俺の生涯ただひとりの恋人になってください」
「お、お前はまだ十六歳だろ? 仮に付き合ったとしてもすぐに別れるかもしれないよな?」
「いいえ。別れません。先輩からも別れを言わせません。俺が必ず先輩を幸せにして、楽しくして、大切にして、別れたくないと思わせてみせますから」
どこからそんなに強い自信と想いが溢れ出てくるのだろう。
「先輩、さっさと俺に絆されてください。俺、先輩ときちんと恋人同士になってからセックスしたい。でも、先輩がずっと逃げ腰だと俺、我慢できなくなりそうです」
上杉は自身の下半身を吉良に擦り付けてきた。
上杉は完全に発情期を迎えているらしい。
平凡な吉良でも、上杉が興奮してくれている。その事実を嬉しいと思ってしまったのはなぜだろう。
「生徒会室。行きませんか?」
「えっ? 今から?!」
「そうです。俺、忘れ物したんで、吉良先輩、俺についてきてください」
「せ、生徒会室に忘れ物を取りに行くだけか……?」
「はい。夜の学校、暗くて怖いので先輩についてきてもらいたいです」
上杉は完全に嘘をついている。目を見ればわかる。まさか上杉は初めてを生徒会室で……。
「先輩も興奮してますね。ほら、ここ、ズボンが苦しそうです。先輩って実はこういうこと好きですか?」
「上杉っ!」
恥ずかしいからそういうことを言わないで欲しい。吉良だって男だ。さっきからキスされたり、ドキドキさせられたりしたら、耐えられるわけがない。
「それとも今すぐここでしますか? 俺はどこでも構わないです」
「ここで?!」
ここは道端で、ちょっと奥まったところに隠れているだけだ。間違っても発情していい場所じゃない。
「とりあえず、もう一度キス、させてもらってもいいですか?」
「えっ? ダメだって……あっ……」
この大型ワンコを躾ける方法をなんとかして見つけ出さなくては。
「先輩。大好きですっ!」
年下だけは好きにならないと思っていたのに!
——エンディング⑤ 上杉Ver. 完。
32
お気に入りに追加
812
あなたにおすすめの小説
【完結】浮薄な文官は嘘をつく
七咲陸
BL
『薄幸文官志望は嘘をつく』 続編。
イヴ=スタームは王立騎士団の経理部の文官であった。
父に「スターム家再興のため、カシミール=グランティーノに近づき、篭絡し、金を引き出せ」と命令を受ける。
イヴはスターム家特有の治癒の力を使って、頭痛に悩んでいたカシミールに近づくことに成功してしまう。
カシミールに、「どうして俺の治癒をするのか教えてくれ」と言われ、焦ったイヴは『カシミールを好きだから』と嘘をついてしまった。
そう、これは───
浮薄で、浅はかな文官が、嘘をついたせいで全てを失った物語。
□『薄幸文官志望は嘘をつく』を読まなくても出来る限り大丈夫なようにしています。
□全17話
俺の親友のことが好きだったんじゃなかったのかよ
雨宮里玖
BL
《あらすじ》放課後、三倉は浅宮に呼び出された。浅宮は三倉の親友・有栖のことを訊ねてくる。三倉はまたこのパターンかとすぐに合点がいく。きっと浅宮も有栖のことが好きで、三倉から有栖の情報を聞き出そうとしているんだなと思い、浅宮の恋を応援すべく協力を申し出る。
浅宮は三倉に「協力して欲しい。だからデートの練習に付き合ってくれ」と言い——。
攻め:浅宮(16)
高校二年生。ビジュアル最強男。
どんな口実でもいいから三倉と一緒にいたいと思っている。
受け:三倉(16)
高校二年生。平凡。
自分じゃなくて俺の親友のことが好きなんだと勘違いしている。
多分前世から続いているふたりの追いかけっこ
雨宮里玖
BL
執着ヤバめの美形攻め×絆されノンケ受け
《あらすじ》
高校に入って初日から桐野がやたらと蒼井に迫ってくる。うわ、こいつヤバい奴だ。関わってはいけないと蒼井は逃げる——。
桐野柊(17)高校三年生。風紀委員。芸能人。
蒼井(15)高校一年生。あだ名『アオ』。
身の程なら死ぬ程弁えてますのでどうぞご心配なく
かかし
BL
イジメが原因で卑屈になり過ぎて逆に失礼な平凡顔男子が、そんな平凡顔男子を好き過ぎて溺愛している美形とイチャイチャしたり、幼馴染の執着美形にストーカー(見守り)されたりしながら前向きになっていく話
※イジメや暴力の描写があります
※主人公の性格が、人によっては不快に思われるかもしれません
※少しでも嫌だなと思われましたら直ぐに画面をもどり見なかったことにしてください
pixivにて連載し完結した作品です
2022/08/20よりBOOTHにて加筆修正したものをDL販売行います。
お気に入りや感想、本当にありがとうございます!
感謝してもし尽くせません………!
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト
春音優月
BL
真面目でおとなしい性格の藤村歩夢は、武士と呼ばれているクラスメイトの大谷虎太郎に密かに片想いしている。
クラスではほとんど会話も交わさないのに、なぜか毎晩歩夢の夢に出てくる虎太郎。しかも夢の中での虎太郎は、歩夢を守る騎士で恋人だった。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト。夢と現実が交錯する片想いの行方は――。
2024.02.23〜02.27
イラスト:かもねさま
突然現れたアイドルを家に匿うことになりました
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
「俺を匿ってくれ」と平凡な日向の前に突然現れた人気アイドル凪沢優貴。そこから凪沢と二人で日向のマンションに暮らすことになる。凪沢は日向に好意を抱いているようで——。
凪沢優貴(20)人気アイドル。
日向影虎(20)平凡。工場作業員。
高埜(21)日向の同僚。
久遠(22)凪沢主演の映画の共演者。
薫る薔薇に盲目の愛を
不来方しい
BL
代々医師の家系で育った宮野蓮は、受験と親からのプレッシャーに耐えられず、ストレスから目の機能が低下し見えなくなってしまう。
目には包帯を巻かれ、外を遮断された世界にいた蓮の前に現れたのは「かずと先生」だった。
爽やかな声と暖かな気持ちで接してくれる彼に惹かれていく。勇気を出して告白した蓮だが、彼と気持ちが通じ合うことはなかった。
彼が残してくれたものを胸に秘め、蓮は大学生になった。偶然にも駅前でかずとらしき声を聞き、蓮は追いかけていく。かずとは蓮の顔を見るや驚き、目が見える人との差を突きつけられた。
うまく話せない蓮は帰り道、かずとへ文化祭の誘いをする。「必ず行くよ」とあの頃と変わらない優しさを向けるかずとに、振られた過去を引きずりながら想いを募らせていく。
色のある世界で紡いでいく、小さな暖かい恋──。
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる