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九月 親衛隊はひとりしか推せないルール
4.
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次の日、放課後に小田切たちと駄弁っているところに安居院が通りかかった。安居院はいつもの通りひとりじゃない。親衛隊と一緒だ。
いつもは安居院と目が合って終わりなのに、今日は安居院はその場に立ち止まり、声をかけてきた。
「吉良っ、作業の前にちょっとだけ寄りたいところがあるんだ、付き合ってくれ」
「……え? ああ、もちろんいいけど」
吉良は少し驚きながらも快諾する。断る理由はない。
それにしても、安居院の周りにいる親衛隊の視線が痛い。突き刺さるようだ。
「で、なんだ?」
「あー、えっと、本屋だよ。ストーリー書きの勉強にさ。吉良も一緒にどうかなと思って。ついでに色々相談に乗ってくれよ」
「いいよ。安居院。すごく参考になると思うよ」
安居院は周りの親衛隊に、今日は一緒に寮まで帰れないという旨の話を伝えている。
「さ、行こう」
不満そうな親衛隊を差し置いて、安居院は吉良を連れ立って歩き出した。
「ごめん、吉良。俺さ、別に本屋に行きたかったわけじゃないんだ」
二人で街を歩きながら、安居院は話を切り出してきた。
「ただ、吉良と二人きりで話したかっただけで……」
「えっ……」
「だって吉良はいつも楯山や小田切たちに囲まれてるからさ。話しかける隙がないから……。だから嘘をついてお前を誘ったんだ。悪かった」
「安居院。俺もだよ。俺もずっと安居院と話がしたかった。でもお前はいつも親衛隊に囲まれてるから話しが出来なくて……」
確かに一年からずっと同じクラスだったのにまともに話したことがないなんてさみしいことだ。
「底辺の俺と安居院とじゃ同じクラスでも接点がないもんな」
安居院に近寄るのは親衛隊だけじゃない。安居院のような雲の上の人間と知り合える機会なんてそうそうない。安居院と友人になりたい、あわよくばその権力の恩恵に預かりたいと狡猾に近づく者もいる。
「吉良。今日だけでいい。俺の我儘に付き合ってくれないか?」
安居院が微笑みかけてきた。ニヤッとあどけない少年みたいに笑いかけられて、なぜかドキッとした。
「俺、今日だけは自分に正直になりたい」
安居院は視線を落として、少し溜め息をついた。いつも明るく自信に満ち溢れている安居院らしくない。
「もうさ、疲れたんだ。安居院の家の名を汚さないように必死で取り繕って、No. 1でいなくちゃって好成績を出し続けて、みんなに嫌われないように善人ぶって、いい顔して」
安居院は吉良の手を握る。その手は少し震えている。
「完璧な自分を休みたい。今日は俺の行きたいところに吉良を連れていってもいいか? お前と二人でやりたかったこと、行きたかったところがたくさんあるんだ。それを叶えてくれないか?」
安居院はなんでも持ってるとばかり思っていた。
でも、今わかった。こいつには自由がない。周囲の期待に雁字搦め。完璧さを常に求められ、それでも応えてやると密かに孤軍奮闘、戦ってきたんだ。
「いいよ、安居院。付き合ってやる」
吉良も安居院の手を強く握り返す。
「吉良……。俺、嬉しくて泣きそうだ……」
嘘だろと思い安居院の顔を見ると、本当に今にも泣き出しそうだ。よっぽど抑圧されていたんだな。
それから安居院に付き合ってたわいもない遊びをする。ゲームセンターでUFOキャッチャーに夢中になったり、「たこ焼きは食べたことがない」と世間ズレした発言をする安居院とたこ焼きを分け合って食べたり、カラオケに行って予想通り歌まで上手い安居院のラブソングを聞いたり。
庶民の生活をあまり体験したことないのか、安居院は終始楽しそうだった。制服姿で子供みたいにはしゃぐ安居院は、御曹司だなんてことを忘れるくらい普通の高校生だった。
そしてすっかり外は暗くなり、そろそろ寮に戻らないとと吉良は思ったが、安居院は「少し公園に寄ろう」と帰ろうとはせず、二人は今、広い公園を歩いている。
「ありがとな、吉良。まさか吉良とふたりでデート出来る日がくるなんて思わなかったよ」
「悪かったな、相手が俺で」
安居院がたまたま誘った相手が平凡で申し訳ないが、安居院の気晴らしにはなったみたいだ。
「吉良が相手で嬉しかった。最初は少しだけでも吉良と二人きりで過ごせたらいい思い出になるだろうなって気持ちでお前を誘ったんだ」
「俺も安居院の役に立てて良かったよ」
吉良なんかに気を遣う必要もないのに、嬉しかったなんて言ってくれる安居院はいい奴だ。
「でも、いい思いをしたせいで自分の本当の気持ちにはっきりと気づかされた。遠くからずっと見ているだけでいいと思ってたのに」
本気の気持ち……? 自分を取り繕うのに疲れて自由になりたい気持ちのことか?
「安居院はきっと頑張り過ぎなんだ。これからもこうやって少し休めよ」
期待される奴は大変なんだな。安居院は背負っているものが大きすぎるんだ。
「俺には親が決めた許婚がいるんだ」
安居院は寂しそうに話し出す。驚いた。こいつは恋愛までも自由がないのか。
「候補は三人。その中から選ぶように言われてる。三人ともこの話に乗り気みたいで、相手の気持ちのこともあるから早く選べって親父にせっつかれてる」
安居院だったら、結婚したいと思う女性はごまんといるだろう。
「信じられないような世界だ。結婚くらい、好きな人としたいよな」
今どきまだ許婚なんてあるのか。安居院家では跡取り息子の結婚すら、企業戦略のひとつなのかもしれない。
「それな。ふざけてるよな」
安居院は笑った。
「そんなんだから、俺は恋愛はしないでおこうって決めてたんだ。好きな人ができても結ばれないならツラいだけだろ?」
吉良は安居院に同意して頷く。
「でも、好きな人ができた」
吉良は瞠目する。安居院には特定の人はいないと思っていたから。
「呆れるだろ? 恋愛なんてしないって思ってたのに、気がついたらいつもそいつを目で追っかけてた。目が合うと嬉しくなって、ただそれだけの関係。それでもいい、密かに想うだけでもいいと俺はそいつの親衛隊になった」
安居院ほどの男が誰かの親衛隊に入ればすぐにでも両想いになるはずだ。でも安居院は気持ちを隠しているから、相手には安居院の好きの気持ちは伝わっていないのだろう。
いつもは安居院と目が合って終わりなのに、今日は安居院はその場に立ち止まり、声をかけてきた。
「吉良っ、作業の前にちょっとだけ寄りたいところがあるんだ、付き合ってくれ」
「……え? ああ、もちろんいいけど」
吉良は少し驚きながらも快諾する。断る理由はない。
それにしても、安居院の周りにいる親衛隊の視線が痛い。突き刺さるようだ。
「で、なんだ?」
「あー、えっと、本屋だよ。ストーリー書きの勉強にさ。吉良も一緒にどうかなと思って。ついでに色々相談に乗ってくれよ」
「いいよ。安居院。すごく参考になると思うよ」
安居院は周りの親衛隊に、今日は一緒に寮まで帰れないという旨の話を伝えている。
「さ、行こう」
不満そうな親衛隊を差し置いて、安居院は吉良を連れ立って歩き出した。
「ごめん、吉良。俺さ、別に本屋に行きたかったわけじゃないんだ」
二人で街を歩きながら、安居院は話を切り出してきた。
「ただ、吉良と二人きりで話したかっただけで……」
「えっ……」
「だって吉良はいつも楯山や小田切たちに囲まれてるからさ。話しかける隙がないから……。だから嘘をついてお前を誘ったんだ。悪かった」
「安居院。俺もだよ。俺もずっと安居院と話がしたかった。でもお前はいつも親衛隊に囲まれてるから話しが出来なくて……」
確かに一年からずっと同じクラスだったのにまともに話したことがないなんてさみしいことだ。
「底辺の俺と安居院とじゃ同じクラスでも接点がないもんな」
安居院に近寄るのは親衛隊だけじゃない。安居院のような雲の上の人間と知り合える機会なんてそうそうない。安居院と友人になりたい、あわよくばその権力の恩恵に預かりたいと狡猾に近づく者もいる。
「吉良。今日だけでいい。俺の我儘に付き合ってくれないか?」
安居院が微笑みかけてきた。ニヤッとあどけない少年みたいに笑いかけられて、なぜかドキッとした。
「俺、今日だけは自分に正直になりたい」
安居院は視線を落として、少し溜め息をついた。いつも明るく自信に満ち溢れている安居院らしくない。
「もうさ、疲れたんだ。安居院の家の名を汚さないように必死で取り繕って、No. 1でいなくちゃって好成績を出し続けて、みんなに嫌われないように善人ぶって、いい顔して」
安居院は吉良の手を握る。その手は少し震えている。
「完璧な自分を休みたい。今日は俺の行きたいところに吉良を連れていってもいいか? お前と二人でやりたかったこと、行きたかったところがたくさんあるんだ。それを叶えてくれないか?」
安居院はなんでも持ってるとばかり思っていた。
でも、今わかった。こいつには自由がない。周囲の期待に雁字搦め。完璧さを常に求められ、それでも応えてやると密かに孤軍奮闘、戦ってきたんだ。
「いいよ、安居院。付き合ってやる」
吉良も安居院の手を強く握り返す。
「吉良……。俺、嬉しくて泣きそうだ……」
嘘だろと思い安居院の顔を見ると、本当に今にも泣き出しそうだ。よっぽど抑圧されていたんだな。
それから安居院に付き合ってたわいもない遊びをする。ゲームセンターでUFOキャッチャーに夢中になったり、「たこ焼きは食べたことがない」と世間ズレした発言をする安居院とたこ焼きを分け合って食べたり、カラオケに行って予想通り歌まで上手い安居院のラブソングを聞いたり。
庶民の生活をあまり体験したことないのか、安居院は終始楽しそうだった。制服姿で子供みたいにはしゃぐ安居院は、御曹司だなんてことを忘れるくらい普通の高校生だった。
そしてすっかり外は暗くなり、そろそろ寮に戻らないとと吉良は思ったが、安居院は「少し公園に寄ろう」と帰ろうとはせず、二人は今、広い公園を歩いている。
「ありがとな、吉良。まさか吉良とふたりでデート出来る日がくるなんて思わなかったよ」
「悪かったな、相手が俺で」
安居院がたまたま誘った相手が平凡で申し訳ないが、安居院の気晴らしにはなったみたいだ。
「吉良が相手で嬉しかった。最初は少しだけでも吉良と二人きりで過ごせたらいい思い出になるだろうなって気持ちでお前を誘ったんだ」
「俺も安居院の役に立てて良かったよ」
吉良なんかに気を遣う必要もないのに、嬉しかったなんて言ってくれる安居院はいい奴だ。
「でも、いい思いをしたせいで自分の本当の気持ちにはっきりと気づかされた。遠くからずっと見ているだけでいいと思ってたのに」
本気の気持ち……? 自分を取り繕うのに疲れて自由になりたい気持ちのことか?
「安居院はきっと頑張り過ぎなんだ。これからもこうやって少し休めよ」
期待される奴は大変なんだな。安居院は背負っているものが大きすぎるんだ。
「俺には親が決めた許婚がいるんだ」
安居院は寂しそうに話し出す。驚いた。こいつは恋愛までも自由がないのか。
「候補は三人。その中から選ぶように言われてる。三人ともこの話に乗り気みたいで、相手の気持ちのこともあるから早く選べって親父にせっつかれてる」
安居院だったら、結婚したいと思う女性はごまんといるだろう。
「信じられないような世界だ。結婚くらい、好きな人としたいよな」
今どきまだ許婚なんてあるのか。安居院家では跡取り息子の結婚すら、企業戦略のひとつなのかもしれない。
「それな。ふざけてるよな」
安居院は笑った。
「そんなんだから、俺は恋愛はしないでおこうって決めてたんだ。好きな人ができても結ばれないならツラいだけだろ?」
吉良は安居院に同意して頷く。
「でも、好きな人ができた」
吉良は瞠目する。安居院には特定の人はいないと思っていたから。
「呆れるだろ? 恋愛なんてしないって思ってたのに、気がついたらいつもそいつを目で追っかけてた。目が合うと嬉しくなって、ただそれだけの関係。それでもいい、密かに想うだけでもいいと俺はそいつの親衛隊になった」
安居院ほどの男が誰かの親衛隊に入ればすぐにでも両想いになるはずだ。でも安居院は気持ちを隠しているから、相手には安居院の好きの気持ちは伝わっていないのだろう。
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