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    冬麻ハッピーラッキーLOVE作戦編8 ※

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「お尻が熱くて……」

 身体が熱くてたまらない。早くなんとかしてもらわないと、このままオモチャで達してしまいそうだった。
 冬麻の言葉に久我が冬麻の尻に手を伸ばしてきた。そこにあるオモチャに触れられ、冬麻は再び身体をびくつかせる。

「冬麻っ!?」

 久我はめちゃくちゃ驚いているが、冬麻は久我の反応どころではない。すでに身体が限界だ。

「なんで、こんなこと……」
「久我さん準備大変でしょ……こうしたら、面倒くさいことしないで、すむ、から……」

 久我の腕の中、喋るたびに、はぁはぁと呼吸が荒くなる。

「早く、抱いて……」

 久我に懇願するように抱きつくと、すぐに抱きしめ返される。

「やばい。俺、一瞬で勃った……」

 久我は最後にもう一度だけ冬麻をぎゅっと抱きしめたあと、「早くベッドに行こう」と冬麻を横抱きに抱えて足早に歩き出した。



 ドサっと久我の部屋のベッドに下ろされて、同時に久我が覆い被さってきた。

「早く……オモチャもうやだ……久我さんがいい……」

 早くなんとかしてもらわないと、オモチャだけで達してしまいそうだった。ただ準備をするつもりで使っているのに、それはあまりにも恥ずかしい。

「冬麻。これは、俺も我慢できない……」

 久我が勢いよくふたりの下着とスウェットのズボンを取り去った。

「見ないで……」

 冬麻のソコに大人のオモチャが入っているところを久我に見られて、自分でしたこととはいえ、さすがにみっともなくて羞恥で顔が熱くなる。

「冬麻、これ、エロすぎる……オモチャ、気持ちいいの?」

 早く取ってほしいのに、久我が大人のオモチャをわざとぐいっと動かすから、冬麻は「あぁっ……!」と身悶える。

「意地悪しないで……も、限界だから……」
「オモチャだけでイッてみる?」
「あぁ……うぐっ……」

 久我がまた大人のオモチャを弄って攻めてくるから、冬麻は涙目だ。

「やだ、オモチャやだ……久我さん、今すぐ挿れて……」

 冬麻が震える手で、久我の腕を掴んで訴えると、「わかった」という返事とともに唇にキスをされた。

「これ、抜くね」

 冬麻を苦しめていたものがそこから引き抜かれる。その取り除かれる瞬間の刺激と同時に冬麻の男根の根元を押さえつけていたリング状のものも外され、抑制されていた欲望が一気に襲いかかってきた。



「あぁ……!」

 そこへ久我が自身を当てがってくる。オモチャとローションで準備していた後孔は、自分でもヒクつていることがよくわかる。焦らされて、我慢できなくて、自分から腰を動かして、久我のモノを受け入れたいくらいだ。

「あぁぁぁぁ~~~♡」

 期待通りのものが、冬麻の中を埋め尽くしていく。その瞬間だけで、久我に突かれただけで達してしまった。

「挿れただけでイッちゃったんだ」
「言わないで……」

 恥ずかし過ぎて冬麻は思わず近くにあった布団を引き寄せ顔を埋める。男たるもの、早く達してしまうのはプライドが傷つく。

「今日の冬麻、可愛い。すごくエッチだ」
「あっ、あっ」

 達したばかりの身体を攻められ、冬麻は思わず喘ぎ声を上げる。
 中が気持ちよくてたまらない。快感を求めてつい腰が揺れてしまう。

「はぁっ……冬麻っ」

 繋がりながら久我が身体を倒してきて、唇で唇を塞がれる。冬麻も久我を求めるようにその背中に両腕を回す。

「冬麻、好きだ、好きだ……」
「俺も、好き……」

 キスの合間に気持ちを伝え合って、お互いを求め合う。
 本当に最高の時間だった。


 行為が終わったあと、服を着ようとする久我を制して、冬麻は久我の熱い胸板に身を寄せた。久我はいつも終わるとさっさと服を着てしまう。でも今日は、肌と肌を合わせたままでいたかったからだ。

「どうしたの冬麻」

 優しく背中を抱かれるととても安心する。セックスして、激しく身体を求められると愛されている、必要とされていると思える。

「俺、こんなつもりじゃなかったんです」

 言い訳がましいと思ったが、どうしても久我に伝えたかった。

「違うんです。こんなんじゃなくて、俺が楽しむんじゃなくて久我さんに気持ちよくなってもらいたかったのに……」

 久我が好きなタイミングで冬麻の身体をいいようにできるために、大人のオモチャを使ったのに、結果、久我の意思とは関係なしに冬麻ばかりが気持ちよくさせられるという事態になってしまった。

「冬麻が気持ちよくなってくれるのが、俺のなによりの幸せだから」

 久我に身体をぎゅっと抱き締められる。

「最高だったよ、冬麻。冬麻が俺のためにあんなことをしてくれたのも嬉しかったし——」

 久我は冬麻の耳元に唇を寄せる。

「冬麻、すごくエッチだった。こんな興奮するとは思わなかったよ」
「違いますって! だから俺は準備しなくて済むようにしたかっただけで、あんなことになるつもりは——」
「冬麻は可愛いよ。ここまでしてくれる恋人はいない。俺のために尽くしてくれてありがとう」

 冬麻が反論しようとしたのに、ありがとうと言われてキスで唇を塞がれる。

「冬麻の手料理もすごく美味しいし、デートに誘ってくれたのも驚いたけど嬉しかった。俺のためにエッチなことまでして、最高すぎる……」

 そんなことを言われて抱き締められても、エネ◯グラを入れて感動されてもなんだか微妙な気持ちだ。

「俺ってもしかしてものすごく幸せなのかな」
「何言ってんですか」
「だって冬麻は俺のこと好きなんでしょ?」
「えっ?」
「……違うの?」

 久我はずるい。ワンコみたいなキラキラした目で見つめられて、否定することなどできない。

「そりゃあ、決まってるじゃないですか」
「どっち?」

 久我はニヤニヤしながら冬麻をじっと見つめている。
 これは言葉にして言ってほしいという意味なのだろう。
 冬麻は恥ずかしがりながらも、久我の唇に触れるだけのキスをする。

「好きですよ。すごく……仕事でも家でも一緒なのに、もっと一緒にいたいと思うくらいなんですから……」

 半分布団に顔を隠しつつ言うと、嬉しくてたまらないといった様子で、久我が満面の笑みを浮かべる。
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