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冬麻卯年LOVE作戦編4
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「あれ、冬麻……?」
久我がついに気がついたみたいだ。
しゅるっと浴衣の紐を解かれ、久我が冬麻の浴衣の合わせの両方に手をかけ、勢いよくガバッと開いた。
「冬麻……」
冬麻が浴衣の下に身につけていたのは黒いレースの下着だ。
冬麻は腰を回して、久我に尻を向けて見せる。
スケスケで布地の少ないほぼTバック状態の下着のお尻部分には、ウサギの尻尾を模したフワフワが付いている。
上半身は三角ビキニを身につけている。これも全然布地がなくて、3センチくらいの三角形のスケスケ黒レースが僅かに乳首を覆う程度のものだ。
はっきり言って何も隠れてない、めちゃくちゃ恥ずかしい下着だ。
「実は耳もあるんです……けど……」
冬麻は枕の下に隠してあった黒ウサギの耳のついたカチューシャを取り出して装着する。
「はは……」
久我が冬麻の姿を見て、完全に固まっている。
これはやっちゃった系の大失態だ。成人した男がウサ耳と、女みたいな下着をつけても面白くもなんともないだろう。
冬麻の『ウサギのセクシー下着でサプライズ大作戦』に、久我からの反応は何もない。
「卯年、だったから……つい……」
バカだと笑うでもいいから何か反応して欲しい!
あー! 自ら黒歴史を増やしてしまった……。
仕返しとかサプライズとかしょうもないことを考えたのがいけなかったんだ。
最初から全部なかったことにしたい。時間を風呂上がりまで戻して普通の格好に戻りたい。
これ、抱いてもらえるものも抱いてもらえなくなるんじゃないか……?
「冬麻……」
「はいっ!」
久我が急に喋ったからびっくりして勢いよく返事をしてしまった。
「この姿を俺に見せるために、わざわざこの下着を準備してたの……?」
そのとおりだが、事実をはっきり言われると恥ずかしくなる。恥ずかし過ぎてもはや返事もできなかった。
「俺に、狩られたくて?」
久我の手が冬麻の尻を撫でる。そのまま黒レースの下着を引っ張られて、そのせいで際どい場所がきゅっと絞められ、冬麻はピクッと身体を震わせる。
「俺、ずっと我慢してた。ホテルに着いてからずっと冬麻を抱きたくて仕方なかったのに、冬麻は全然乗り気じゃない様子で……。でもまさか冬麻のほうが俺よりもやる気満々だったとは気がつかなかった」
久我はぐいぐいレース下着を引っ張って冬麻の身体を弄ぶ。その刺激で冬麻は「あっ……」と声を上げた。
「写真撮ったら怒る?」
しゃ、写真?! この最大級に恥ずかしい姿を?!
「駄目ですっ! 絶対に! もうサプライズも終わりにしましょう! これ、脱いでもいいですか……?」
冬麻が下着に手をかけるとものすごい速さで久我に止められた。
「写真が駄目ならこの目に焼き付けなくちゃ。俺がいいと言うまで脱ぐことは許さない。こんな可愛い冬麻ウサギを俺が逃すわけがないだろう? 全部喰らい尽くしてやる」
「えっ……」
やばいやばいやばいやばい!
久我が見たことない顔してるぞ。これ絶対にやっちゃいけないやつだった!
久我がついに気がついたみたいだ。
しゅるっと浴衣の紐を解かれ、久我が冬麻の浴衣の合わせの両方に手をかけ、勢いよくガバッと開いた。
「冬麻……」
冬麻が浴衣の下に身につけていたのは黒いレースの下着だ。
冬麻は腰を回して、久我に尻を向けて見せる。
スケスケで布地の少ないほぼTバック状態の下着のお尻部分には、ウサギの尻尾を模したフワフワが付いている。
上半身は三角ビキニを身につけている。これも全然布地がなくて、3センチくらいの三角形のスケスケ黒レースが僅かに乳首を覆う程度のものだ。
はっきり言って何も隠れてない、めちゃくちゃ恥ずかしい下着だ。
「実は耳もあるんです……けど……」
冬麻は枕の下に隠してあった黒ウサギの耳のついたカチューシャを取り出して装着する。
「はは……」
久我が冬麻の姿を見て、完全に固まっている。
これはやっちゃった系の大失態だ。成人した男がウサ耳と、女みたいな下着をつけても面白くもなんともないだろう。
冬麻の『ウサギのセクシー下着でサプライズ大作戦』に、久我からの反応は何もない。
「卯年、だったから……つい……」
バカだと笑うでもいいから何か反応して欲しい!
あー! 自ら黒歴史を増やしてしまった……。
仕返しとかサプライズとかしょうもないことを考えたのがいけなかったんだ。
最初から全部なかったことにしたい。時間を風呂上がりまで戻して普通の格好に戻りたい。
これ、抱いてもらえるものも抱いてもらえなくなるんじゃないか……?
「冬麻……」
「はいっ!」
久我が急に喋ったからびっくりして勢いよく返事をしてしまった。
「この姿を俺に見せるために、わざわざこの下着を準備してたの……?」
そのとおりだが、事実をはっきり言われると恥ずかしくなる。恥ずかし過ぎてもはや返事もできなかった。
「俺に、狩られたくて?」
久我の手が冬麻の尻を撫でる。そのまま黒レースの下着を引っ張られて、そのせいで際どい場所がきゅっと絞められ、冬麻はピクッと身体を震わせる。
「俺、ずっと我慢してた。ホテルに着いてからずっと冬麻を抱きたくて仕方なかったのに、冬麻は全然乗り気じゃない様子で……。でもまさか冬麻のほうが俺よりもやる気満々だったとは気がつかなかった」
久我はぐいぐいレース下着を引っ張って冬麻の身体を弄ぶ。その刺激で冬麻は「あっ……」と声を上げた。
「写真撮ったら怒る?」
しゃ、写真?! この最大級に恥ずかしい姿を?!
「駄目ですっ! 絶対に! もうサプライズも終わりにしましょう! これ、脱いでもいいですか……?」
冬麻が下着に手をかけるとものすごい速さで久我に止められた。
「写真が駄目ならこの目に焼き付けなくちゃ。俺がいいと言うまで脱ぐことは許さない。こんな可愛い冬麻ウサギを俺が逃すわけがないだろう? 全部喰らい尽くしてやる」
「えっ……」
やばいやばいやばいやばい!
久我が見たことない顔してるぞ。これ絶対にやっちゃいけないやつだった!
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