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リクエスト いちゃいちゃ バスツアーの魔性の女と筋肉男

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急いで歩く彼の背中を見ていたのに、ある扉の前に止まりガチャガチャと扉を開ける彼。すぐに開いた扉から、乱暴に押し込められた身体。
「っ!んっ」
肩を掴まれ壁に背中を押しつけられ、すぐに唇が塞がる。舌を吸いつかれて口から出すと、彼の歯で甘噛みされる。顔の角度を何度も何度も変えては、ジュルッと溢れる唾液を吸われる。ようやく今の状況にホッとした私は、彼の胸板に手を添えた。そしてそのまま下へおろすと、彼のスーツのベルトに指を掛けた。すると彼の手が、私の手の下に滑り込みベルトを掴む。ベルトの留め具が外れると、私は彼のスーツのボタンとファスナーを下ろす。ズボンの前を寛げると、ボクサーパンツにヤマ・・が出来て盛り上がっている。パンツの上から手のひらで押して、ギュッと軽く握るとぴくん、ぴくん、と反応する。彼の固くなったソレ・・を弄ぶ私の手を彼はパンツから離すと、私の手を頭の上の壁へと押し付ける。
ちゅぅ。ちゅっ、ちゅっ
とリップ音が響き、無言で私の右太ももを持ち上げ彼の腰の横に添えられる。彼の腰に右足を掛けると、彼の大きな手が私のスカートの中の下着をズラす。すぐに充てられたのは、熱い昂り。
この時やっと唇が離れると、額を合わせたまま口から吐く吐息がお互いの口から下の顔に当たる。どちらかともなく唇を啄み、息が当たり、唇のラインを舌でなぞる。腰が壁に押しつけられると、彼の昂りが私の蜜壺へと入っていく。
ミチミチと蜜口が広がり、彼の昂りを飲み込んでいく。まだちゃんと解していないので、久しぶりの逢瀬に身体も強張り緊張している。
私の顔中に口づけを落とし、ブラウスの上から胸を揉まれると、意識が分散して下半身の力が抜ける。その隙をついて、彼の昂りがズズッと蜜壺の最奥へと目掛けて入っていく。また身体が強張ったら、胸への愛撫が始まり――と繰り返していくと、彼の昂りが蜜壺の最奥にたどり着いた。
「…あっあ、あ、あ、っ」
ズズッと蜜壺を抜ける感覚、ズンッと中へ勢いよく入っていく感覚に、蜜が溢れて快感が蘇る。甘い声が出始めると、彼の腰の動きが速くなっていく。脚以外を壁に押しつけられているので、逃げ場のない衝撃がダイレクトに蜜壺に当たる。背の高い彼に合わせて、ずり上がる身体は自然と踵が上げる。背中が痛いとか、激しいとかよりも、頭が痺れる快感しか頭に留まらない。
「はっぁっ!イッ…く、っあっ」
私の腰を掴む彼の手首を掴み、絶頂が近い事を知らせると、彼もラストスパートをかけるべく抽送が早くなる。
「あっああっ」
「っ…ぐっ…つ」
私がイッてすぐに蜜壺からズルッと引き抜かれた昂りの先端から、白い証が着たままだったスカートに勢いよく掛かった。



***************


私、富士川紗英ふじかわさえは、商社に勤める今年33歳のOLだ。久しぶりの休みを満喫しようと、有給休暇を使って葡萄狩りのツアーに申し込んだら、ひょんなきっかけで、彼――金田郁也かねだいくやとお付き合いする事になった。
彼は学生時代はラグビーと日々の筋トレが趣味なタフな男で、付き合う男全ての英気を搾り取る魔性の女と名高い私の性欲にもついてこれる。私と郁也は電車で1時間ほど離れた所にそれぞれ住んでいて、仕事のある平日に会う事が難しく、だいたい金曜日から週末にかけて逢瀬を重ねていた。
今日もそうで、久しぶりに会う彼に、ご飯を食べようと入ったレストランで、隣に座った彼の太ももをひと撫でしただけで簡単に火がついてしまい、彼の家へと急いで帰ったのだった。
――まっ、少し耳元で囁いて耳たぶ噛んだけど
その後は玄関先で身体を重ね、お風呂へと移動して愛されて、興奮冷めやらぬまま彼のベッドの上でじっくりと愛された。
もう何度か上がっている彼の家は、1DKのロフト付きだ。初めて彼の家に上がった時に、ロフトが初めてだった私はなんだか落ちそうで怖かったが、今はもう平気だ。
2人が重なる低い天井で、思う存分動けない状況の中でするえっちは、もどかしく焦ったくて余計に燃える。緩やかにじっくり愛し合うえっちはロフトで、激しく我慢がきかない時はリビングにしているロフトの下で思いの丈をお互いぶつけ合う。最終的にはロフトで眠るから、結局は上へとあがるけど。

「…起きたのか」
頭上から聞こえた声は、低く推しの声みたいで心地よい。
「ン…起きた」
背後を振り向くと、上半身裸の郁也が左腕を曲げて、手で頭を支えて私を見下ろしていた。身体の向きを彼と向かい合わせになるように変えると、フッと笑った彼の顔が私に近づき触れるだけの口づけをする。
頭の下に両手を入れて仰向けになった郁也の胸板に頬をつけ、肩と胸板の境目の上に頭を乗せて身体を寄せる。
「明日は…たしかアウトレットだっけ」
「うん、買いたい物があって」
明日って言っても、もう日付が変わったから今日だ。
たまに一緒に買い物に行ったり、出かけずに家に篭る事もあるが、明日は前から行きたかったアウトレットのバーゲンセールへ行く約束をしていた。
彼の肩から頭を上げて起き上がると、身体に掛けていた布団をどかし、布団の近くにあった白いTシャツを手にすると着た。身体にさっぱりとなっていたので、郁也が綺麗にしてくれたのだろう。このままロフトから降りようとすると、背後から抱きしめられた。
「ん?どうしたの?」
「どこ行くの」
私の肩に顎を乗せた彼が私の耳元で囁くと、ぞくぞくする。
「ふふっ、どこにも行かないよ…っきゃっ」
抱きしめられたまま背後へ引っ張られ、後ろへと倒れた。彼の胸の上へと仰向けになり、布団に手をついて身体の向きを変えると、彼の胸の上に乗る。
「重くない?」
「…いや、軽いぐらいだ」
私が軽いなんてそんなはずないのに、顔色ひとつ変えない彼は、私の顎に手を置いた。親指の腹で唇をなぞられ、甘い雰囲気が漂う。彼の身体の上でずり上がり、彼の胸板に私の胸が重なる。左足を曲げて足を立てた彼は、私の両足の間に入る。彼を覗き込み誘われるように彼の唇に自分の唇を重ねると、そのまま薄く口を開けて濃厚な口づけとなる。
ちゅっ、ちゅっ、とリップ音がして、深くなる口づけ。Tシャツの裾の中へ入った彼の手が、私の身体を弄る。
「んふっ、んっぁっ」
お尻に当たる熱い昂りに気が付き腰が揺れると、彼の手が私のお尻を掴む。口づけを離して起き上がると、熱っぽい彼の眼差しが私を見上げる。少し動いたら天井に頭がぶつかりそうだ。彼の頭の上の壁際には、2人の身体を繋げた証のゴムと使用済みのティッシュがいくつもある。
「明日…は、出かけたいからね?」
「…頑張るよ」
彼のお腹の上で腰を前後に揺らして潤んだ瞳で見下ろす姿は色っぽく郁也を煽っているのに、手加減をしてと無情に突きつける紗英。
天井に左手をつけて腰を前後に動かすと、郁也の視線が鋭くなる。
「紗英、ゴム」
彼にそう言われ、横になってる彼の頭上にあるコンドームの箱に視線を向けた。彼の顔の横に左手をつけて、箱を取るために手を伸ばす。
「っ!あっ!」
その時にぷるんと揺れた乳房が彼の目の前を覆い被さり、大きな手のひらでゆっくり揉み、顔を上げた彼がTシャツの上から口に含む。ちゅうちゅうと吸い付き、美味しそうに甘噛みをして悪戯をされる。濡れていくTシャツが気持ち悪いし、中途半端な愛撫で頭がおかしくなる。彼の顔の横に右手にゴムの箱を持ったまま両手をつけて、悪戯されて起こった快感で力が入らなくて肘が曲がる。
彼の口の中に押しつけた乳房が、ぐにゃっと形が変わる。
「あっ…気持ち悪っ…いっ、ベタベタす…るっ」
Tシャツの上から悪戯しないで、と言うと、彼は私のTシャツの裾から手を入れて服を脱がす。郁也が脱がすのを手伝ってくれると、上体を起こし彼の腰の上へと座り直した。
郁也が起き上がり対面となると、舌の絡む濃厚なキスが始まる。私の手からゴムの箱を取り上げると、中からビニールパックされた正方形のゴムを取る郁也。彼がびくともしない逞しい身体を利用して膝の近くに座ると、郁也は固くなっている昂りにコンドームを慣れた手つきで装着した。
薄ピンクのゴムを被った彼の昂りの上へと目掛けて腰を下ろすと、何度か繋がったばかりで柔らかくなった蜜口へとあてがう。お互いの唇を貪り、ズズッと蜜壺の中へ入っていく昂り。彼の肩に腕を置いて彼に寄りかかると、下半身がぴたりと重なる。すぐに始まった下からの突き上げは、緩やかでジンジンと快感が下半身から全身に広がっていく。
「あっ、あっんっぅっんっ」
口づけの合間に零れる甘い喘ぎ声が、だんだんと間隔が狭まっていく。足を曲げて胡座をかいた郁也は、先ほどよりも早く小刻みに揺らしていく。頭が天井に当たりそうで私は左手を上げて手のひらを天井につけると、より一層激しくなっていく抽送に絶頂へと達しようと、下からの怒涛の突き上げと昂りを感じようと前後に動く細い腰のお互いぶつけ合う欲情に夢中になる。
「あ、あ、んっんぅっ!」
「はっ…っく…ぐぐっ」
全身が強張り大きな頭を抱き締める紗英と彼女自慢の柔らかい胸に自分の顔を押し付ける郁也は、ほぼ同時に絶頂を迎えた、しばし快感の余韻を感じていた。


「もう少し会う時間作れないか?」
「…会う時間って?」
「平日も会いたい、週末だけじゃ嫌なんだけど」
アウトレットで目をつけていた商品を買えたので、カフェに入って休憩する事にした私達は、ソファー席に小さなローテーブルを挟んで対面で座っていた。
彼はブラックコーヒーで、私は抹茶のフラペチーノだ。
他愛のない話から一口二口注文した飲み物を飲んだ後に、郁也からそう提案され戸惑う。
「平日…も…?でも仕事あるし」
「どっちかの家に泊まればいいし、遠いなら俺が紗英の家に泊まりたい」
郁也から断られるように仕事を引き合いにも出すが、反対に妥協点を出され、しかも彼が私の家にくるなら私には何の問題もない。
「…それとも嫌な理由があるのか…?」
眉を寄せて不機嫌な郁也が、浮気を疑う訝しむような発言をしたので、否定の意味で首を横に振る。
「ないない!それはない!」
郁也で大満足なのに、他の人なんて眼中にないのだ。
「…なら」
少し口角が上がった郁也だったけど、
「平日ってなると…しちゃうけど、疲れない?」
身体を前に出して、口の横に手をかざして小声で郁也にそう告げると、彼も身を乗り出す。
何がって…えっちがなんだけど、次の日に仕事があってもそばにいれば触れたいし、求めてしまうのは明らかだ。
「…郁也には嫌われたくないの、もう疲れたって」
今まで振られてきた理由はまさにソレ・・で、好きな人を前に我慢が出来ないのが私の短所でもある。
「…嫌うわけないだろ…むしろ、週末だけじゃ足りない、圧倒的に」
――圧倒的かぁ…嬉しい…って、私もちょろいなぁ
断るつもりだったのに熱烈な想いを知り、簡単に心が傾く。そして私の頬に手を伸ばした郁也は、私の髪を直す振りをしながら私の耳たぶを摘み、親指の腹でこねる――まるで情事の時みたいに、意味を持ってゆっくりと。
「っ平日、つっ…疲れていたら会わないからね」
早口でそう言った私は真っ赤に染まり、少し甲高い声で返事をしたけれど、彼の醸し出す雰囲気に気がつき、この後の予定を知ってしまう。
「…ああ、疲れたなら会わない」
そう言った郁也の顔は真剣な表情で、一段と低い声で私の耳たぶを軽く引っ張って指を離した。
無言で立ち上がった2人はカフェから出ると、腕を絡めて身体を密着させながら家路を急いだ。

――愛し合うために。貴重な休日を無駄にしないために。



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