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父の気づき
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『はっ、あっ…んっ、っ』
それはたまたまトイレに行こうと思って、自分の部屋から廊下に出て1階へ向かう時だった。シンと静まり返った家──廊下の階段の近くから女の啜り泣く声が聞こえた。厳密にいうと、2番目の子供、唯一の娘の部屋から微かに漏れていた。
何か嫌なことでもあったのか、と心配した俺は、そっと娘の部屋の前の扉に耳を当てた。決して盗み聞きとかするつもりはなく、腹痛や体調不良で具合が悪くなったのかと自分に言い聞かせた。のちに、その時は娘の部屋から聞こえたその啜り泣く声の正体を本能的に察知していたのかもしれないと、思い巡らせた。
『あっ…ッ』
静かに途切れた声に、久しく忘れていた感情が胸の中に起きたのを今でも覚えている。
毎日睡眠不足になりながら、家族が寝静まったと思って無防備に自慰をしている娘の部屋の前を通って、扉から聞こえる少し甲高い声を聞きに起きた。寝不足が続いたせいで、熱を出して体調を崩した俺は、魘されていた時に、水曜日と金曜日に多いのではと、はっといきなり気がついた。むしろ水金しかしていないと結論を出した俺は、この時妙な達成感を得た。
眞下卓、48歳になって少ししてから知った…一生聞くはずのない娘の甘い声に、妻にも過去付き合った女性にも抱かなかった激しい欲情を初めて感じた。自分のイチモツが他の男よりも大きい事を知っていたが、大きさに反して性欲はないと思っていた。
──あの時、娘の痴態をみるまでは…
娘の啜り泣く声を聞いて、娘の部屋が静かになったら、勃起させた昂りを1階のトイレで慰める。それを数回繰り返したら、声だけじゃ我慢出来なくなった俺は、『扉を少し開けて中を見てみればいいじゃないか』という悪魔の囁きに屈した。
扉を開けると娘の好きな部屋コロンが香り、最初は何にも見えていなかったが、暗闇に目が慣れると、布団が盛り上がり、盛り上がった布団からライトが漏れたおかげか、ヘッドフォンをしている娘が見えた。苦悶に満ちた顔、感じている顔を見て、俺はその日3回射精をしても、立ち上がる己の昂りに驚いた。
──最初から目を暗闇に慣らしておけば、最初から見れるのかもしれない
あの手この手を思いつく自分が気持ち悪いと思いつつ、人間の三大欲求には逆らえないと学んだ。
***************
それもある時、気がついた。
妻の英美子が『今日はパートに行くから帰りが遅くなる』と朝行っていたから、娘の未映子と外でのデート…つまり、外食をしようと約束いていた日。
たまたま長年勤めている工場で新たな商談が持ち上がり、係長である俺が勤務先の所から二つほど離れた県へと社用車で赴いた時に、コンビニの駐車場で見かけた見慣れた車。それは息子の車で、運転席にいたのはもちろん息子の優だったが、隣に座っていたのは、今の時間家にいるはずの妻だった。
遠くから見ても、とても親子とは思えぬ距離で話し込んでいて、俺が2人を見ているのに気がついていなかった。楽しそうに話す2人は、しばらく見つめ合ったかと思えば、顔を近づけてキスをしていた。
──なんだ、そういう事か
いつから、とか、何故だ、とか疑問は一瞬だけ頭の中を過ぎたが、ホッとしてしまっている自分がいた。
──これで心おきなく未映子を愛せるじゃないか…
2人の世界にいるため──または、いつも使ってる自家用車じゃない社用車に乗っているから、俺の存在に気が付かない息子と妻から、車を発信させて飲み物を買おうと思っていたコンビニから離れた。
「お疲れ~ふー、疲れたー」
家の最寄りの駅に送迎用のスペースに停めた車に、あらかじめ言われていた到着時間少し過ぎて娘の未映子が乗り込んだ。当たり前のように助手席に座り、黒いカーディガンの下に白い半袖のニットと、彼女曰くフレアスカート…と呼ばれている黒いロングスカートを履いていた。車に乗ってから羽織っていた黒のカーディガンを脱ぐと、白い半袖のニットは彼女の身体のラインぴったりに沿っていた。大きな2つの胸を惜しげもなく晒し、シートベルトを締めると、胸の間に入って胸が強調された。下半身にいくにつれ細くなる腰、娘自慢のお尻の下は細い足があるはずだが、今はスカートを履いているから見えないのが残念だが…他の男に晒されるのは我慢がならない。
背中の途中まで伸びた髪は、焦茶と光に当たるとピンク色が見える。ぱっちりの目に、ぷっくりとした吸いがいのある唇、卵のように小さな輪郭、左薬指には俺が持っている妻との結婚指輪と同じデザインの指輪をして、爪の先まで手入れされた淡い桜色のネイルの娘は、10人が10人全員が美人という部類に入っている。
「お疲れ」
「ただいま、お父さん」
家の最寄りの駅だから、ご近所の誰が見ているか分からないから、ありきたりな親子を演じる。だが、フロントガラスや窓ガラスからは見えない下では、彼女の白くて小さな手を取り、親指で娘の手の甲を撫でた。
「今日はどこに行くの?」
「どうしようか…何食べたい?」
娘は首を傾げてデートの先を聞いてくるが、その姿がまた可愛らしくてどうしようもない。
「んー、どうしよう?お母さんが帰ってくるのは何時くらいだろ?」
「そうだな…おっ、車が増えてきたな」
未映子の乗ってきた電車の後から、駅の出入口から仕事帰りなどの乗客が沢山出てきて、それに合わせて送迎用スペースにも車が増えてきた。ずっとこのスペースにいるわけにはいかないから、車を発進させるととりあえず、駅からすぐ近くにあるコンビニへと向かった。
「あははっ、なに?」
機嫌の良い甘えた声が出て未映子は笑う。コンビニの駐車場の端に店側の方に前向き車を停め、娘の手を再び触った。
「…ご飯はお弁当を買って、車で食べるのはどう?」
「…それは…いちゃいちゃタイムも含む?」
「そうだ…普通にご飯を食べに行ったら…まっすぐ帰るだけだ…だが、ご飯は豪華にしよう…どうする?」
んー、と考える素ぶりを見せる娘は、ネイルの付いた人差し指を口元にトントンさせている。その口にキスをしたいが、ここが外だと自制する。
「…お父さんは…どうしたい?」
含みを持たせてゆっくり話す未映子は、徐に舌先を出すと爪先を舐めた。
「今すぐ未映子の中に入りたいよ」
「ふふっ素直なんだからっ」
娘の舌先の動きに目が離せなくなって、よく考えずに願望を口にすると、未映子は笑いながら指先を噛んだ。
「あっ…はっ、んぅっ、っあ」
下から突き上げると、未映子は悶える。俺の昂りが収まった繋がった箇所が更に、じゅん、と濡れたような気がした。
あれからコンビニで購入した飲み物や片手で食べれるおにぎりやホットスナックのチキンなどの食べ物をドライブがてら食べ、大した距離ではないが家からは遠い所にやってきて人気のない真っ暗な場所に停車させた。
最初は未映子を運転席にいる俺の足の上に移動させ、我慢していたキスをすると、一気に車内の空気が濃厚になり妖しくなった。車内灯も付けていないし、街灯もない所にいるから真っ暗だが、全くお互いが見えないわけではなかった。
舌の絡まる濃厚なキスをし、未映子の手が俺の腰の上を摩るなと同時に俺も未映子の胸をニットの上から揉んだ。
それからはもう早く一つになりたくて、スカートをたくし上げた娘が俺の腰の上を跨ぎ──今に至る。
「久しぶりっ…んっ、ぁっ」
運転席の座席を後ろへ倒し、少し身体をずらして上げると、未映子は俺の腰の外側に足をついて、俺のお腹の上に手を置き腰を上下に動かしている。車が上下に軽く揺れるから、それもスプリングの役割を果たし、暗闇で慣れた目は彼女の感じる顔を崇めることが出来た。
「あっ、それダメっ!あっ、気持ちぃっ、んんっ!」
スカートの中に手を忍びこませ、繋がった箇所の下生えを弄りながら、昂りが出入りする蜜口から出た粒を親指の腹で触ると彼女はより一層乱れた。
「ここ、好きだろっほらっ」
ぎゅうと締まった蜜壺が、俺の昂りを食いちぎる勢いになり、気持ちよさに拍車がかかる。
「好きっ、好きっ」
俺の腹の上にある娘の手首を掴むと、俺は自分の欲情した証を彼女の中へと注ぐべく腰の動きを早めた。
服同士が掠れ、肌のぶつかる音はしないが、確実に絶頂へと近づいている。
娘の手首から手を離して太ももを掴み、ラストスパートをかけると、未映子は車内の天井に手を置いて腰を前後に動かした。
「出すぞっ!未映子っ」
「きてっ、きてっ」
強めの口調で俺が言うと、未映子はぎゅうと蜜壺をさらに締め付けた。ぎゅうぎゅうと締め付けられた俺の昂りは、あっさりと降参すると、蜜壺の中で膨らみ、彼女の中で果てた。
「ぅう…あつ…いっ」
娘の太ももを強く掴み固定させて腰を上げたまま、快感の余韻に浸っていたら、未映子は腰を前後に揺らし俺の昂りから出た証を蜜壺の全てに塗りたくるように動いた。
「…か…はっ、はっ」
息をするのも忘れてしまうくらい強烈な快感が過ぎると、未映子は俺の身体の上へと倒れた。
「ん」
当たり前のように抱き止め、啄む淡いキスをする。本当なら全裸にしてもっと触りたいのだが、そうするとお互い満足するまで離せない事を知っているから、服が防衛の役割を果たす。
「はっ、気持ち…良かった…ね、次はいつにする?」
「そうだな…」
ふぅと息を吐いた未映子は、次はいつかと聞いてくる。次というのは、身体を重ねる時じゃなくて2人で出かける時の話だ。身体を重ねるのは水曜日の深夜もしくは金曜日から土日に元々そのつもりでいるからだ。
未映子の返事をしようとして、ピロンとSNSのメッセージアプリに未読の新着のメッセージが届いた事を知らせる通知音が俺と未映子のスマホが鳴った。同時に鳴ったという事は、家族のグループトークにメッセージが書かれたって事で、つまりは妻か息子って事なんだが…今日の妻と息子の逢瀬を見てしまった俺は、さてどうしようかと悩む。
──定期的に優の所へそれとなく行くように言うか
娘との甘美な時間を増やしたいと思っていた矢先に起きた嬉しい出来事。部屋から声が漏れないように声を押し殺す姿も可愛くて、ついしつこく責めてしまいがちになるが、やっぱり存分に乱れる未映子も好きなのだ。
「…母さんからだ…少し遅くなるらしい」
繋がったまま手探りで最近機種変更をしたスマホを取り出し、顔認証でロックを外すと、新着のメッセージを読んだ。
──遅くなる…そうか
にやっと口が綻ぶと、未映子は不思議そうに俺を見る。
「あと1回やったら帰ろうか」
「んっ!」
疲れ知らずの昂りはすでに固くなっており、娘の返事を待たずに下から突き上げ始めると俺と未映子は快感の底へと舞い戻ったのだった。
名残惜しくも自宅に帰り、それぞれ風呂に入った俺達は、妻の前ではいつも通りの父と娘として装い──am1:00を過ぎると、車の中で素肌の身体を触れなかった分、存分に時間を掛けて求めあった。
それはたまたまトイレに行こうと思って、自分の部屋から廊下に出て1階へ向かう時だった。シンと静まり返った家──廊下の階段の近くから女の啜り泣く声が聞こえた。厳密にいうと、2番目の子供、唯一の娘の部屋から微かに漏れていた。
何か嫌なことでもあったのか、と心配した俺は、そっと娘の部屋の前の扉に耳を当てた。決して盗み聞きとかするつもりはなく、腹痛や体調不良で具合が悪くなったのかと自分に言い聞かせた。のちに、その時は娘の部屋から聞こえたその啜り泣く声の正体を本能的に察知していたのかもしれないと、思い巡らせた。
『あっ…ッ』
静かに途切れた声に、久しく忘れていた感情が胸の中に起きたのを今でも覚えている。
毎日睡眠不足になりながら、家族が寝静まったと思って無防備に自慰をしている娘の部屋の前を通って、扉から聞こえる少し甲高い声を聞きに起きた。寝不足が続いたせいで、熱を出して体調を崩した俺は、魘されていた時に、水曜日と金曜日に多いのではと、はっといきなり気がついた。むしろ水金しかしていないと結論を出した俺は、この時妙な達成感を得た。
眞下卓、48歳になって少ししてから知った…一生聞くはずのない娘の甘い声に、妻にも過去付き合った女性にも抱かなかった激しい欲情を初めて感じた。自分のイチモツが他の男よりも大きい事を知っていたが、大きさに反して性欲はないと思っていた。
──あの時、娘の痴態をみるまでは…
娘の啜り泣く声を聞いて、娘の部屋が静かになったら、勃起させた昂りを1階のトイレで慰める。それを数回繰り返したら、声だけじゃ我慢出来なくなった俺は、『扉を少し開けて中を見てみればいいじゃないか』という悪魔の囁きに屈した。
扉を開けると娘の好きな部屋コロンが香り、最初は何にも見えていなかったが、暗闇に目が慣れると、布団が盛り上がり、盛り上がった布団からライトが漏れたおかげか、ヘッドフォンをしている娘が見えた。苦悶に満ちた顔、感じている顔を見て、俺はその日3回射精をしても、立ち上がる己の昂りに驚いた。
──最初から目を暗闇に慣らしておけば、最初から見れるのかもしれない
あの手この手を思いつく自分が気持ち悪いと思いつつ、人間の三大欲求には逆らえないと学んだ。
***************
それもある時、気がついた。
妻の英美子が『今日はパートに行くから帰りが遅くなる』と朝行っていたから、娘の未映子と外でのデート…つまり、外食をしようと約束いていた日。
たまたま長年勤めている工場で新たな商談が持ち上がり、係長である俺が勤務先の所から二つほど離れた県へと社用車で赴いた時に、コンビニの駐車場で見かけた見慣れた車。それは息子の車で、運転席にいたのはもちろん息子の優だったが、隣に座っていたのは、今の時間家にいるはずの妻だった。
遠くから見ても、とても親子とは思えぬ距離で話し込んでいて、俺が2人を見ているのに気がついていなかった。楽しそうに話す2人は、しばらく見つめ合ったかと思えば、顔を近づけてキスをしていた。
──なんだ、そういう事か
いつから、とか、何故だ、とか疑問は一瞬だけ頭の中を過ぎたが、ホッとしてしまっている自分がいた。
──これで心おきなく未映子を愛せるじゃないか…
2人の世界にいるため──または、いつも使ってる自家用車じゃない社用車に乗っているから、俺の存在に気が付かない息子と妻から、車を発信させて飲み物を買おうと思っていたコンビニから離れた。
「お疲れ~ふー、疲れたー」
家の最寄りの駅に送迎用のスペースに停めた車に、あらかじめ言われていた到着時間少し過ぎて娘の未映子が乗り込んだ。当たり前のように助手席に座り、黒いカーディガンの下に白い半袖のニットと、彼女曰くフレアスカート…と呼ばれている黒いロングスカートを履いていた。車に乗ってから羽織っていた黒のカーディガンを脱ぐと、白い半袖のニットは彼女の身体のラインぴったりに沿っていた。大きな2つの胸を惜しげもなく晒し、シートベルトを締めると、胸の間に入って胸が強調された。下半身にいくにつれ細くなる腰、娘自慢のお尻の下は細い足があるはずだが、今はスカートを履いているから見えないのが残念だが…他の男に晒されるのは我慢がならない。
背中の途中まで伸びた髪は、焦茶と光に当たるとピンク色が見える。ぱっちりの目に、ぷっくりとした吸いがいのある唇、卵のように小さな輪郭、左薬指には俺が持っている妻との結婚指輪と同じデザインの指輪をして、爪の先まで手入れされた淡い桜色のネイルの娘は、10人が10人全員が美人という部類に入っている。
「お疲れ」
「ただいま、お父さん」
家の最寄りの駅だから、ご近所の誰が見ているか分からないから、ありきたりな親子を演じる。だが、フロントガラスや窓ガラスからは見えない下では、彼女の白くて小さな手を取り、親指で娘の手の甲を撫でた。
「今日はどこに行くの?」
「どうしようか…何食べたい?」
娘は首を傾げてデートの先を聞いてくるが、その姿がまた可愛らしくてどうしようもない。
「んー、どうしよう?お母さんが帰ってくるのは何時くらいだろ?」
「そうだな…おっ、車が増えてきたな」
未映子の乗ってきた電車の後から、駅の出入口から仕事帰りなどの乗客が沢山出てきて、それに合わせて送迎用スペースにも車が増えてきた。ずっとこのスペースにいるわけにはいかないから、車を発進させるととりあえず、駅からすぐ近くにあるコンビニへと向かった。
「あははっ、なに?」
機嫌の良い甘えた声が出て未映子は笑う。コンビニの駐車場の端に店側の方に前向き車を停め、娘の手を再び触った。
「…ご飯はお弁当を買って、車で食べるのはどう?」
「…それは…いちゃいちゃタイムも含む?」
「そうだ…普通にご飯を食べに行ったら…まっすぐ帰るだけだ…だが、ご飯は豪華にしよう…どうする?」
んー、と考える素ぶりを見せる娘は、ネイルの付いた人差し指を口元にトントンさせている。その口にキスをしたいが、ここが外だと自制する。
「…お父さんは…どうしたい?」
含みを持たせてゆっくり話す未映子は、徐に舌先を出すと爪先を舐めた。
「今すぐ未映子の中に入りたいよ」
「ふふっ素直なんだからっ」
娘の舌先の動きに目が離せなくなって、よく考えずに願望を口にすると、未映子は笑いながら指先を噛んだ。
「あっ…はっ、んぅっ、っあ」
下から突き上げると、未映子は悶える。俺の昂りが収まった繋がった箇所が更に、じゅん、と濡れたような気がした。
あれからコンビニで購入した飲み物や片手で食べれるおにぎりやホットスナックのチキンなどの食べ物をドライブがてら食べ、大した距離ではないが家からは遠い所にやってきて人気のない真っ暗な場所に停車させた。
最初は未映子を運転席にいる俺の足の上に移動させ、我慢していたキスをすると、一気に車内の空気が濃厚になり妖しくなった。車内灯も付けていないし、街灯もない所にいるから真っ暗だが、全くお互いが見えないわけではなかった。
舌の絡まる濃厚なキスをし、未映子の手が俺の腰の上を摩るなと同時に俺も未映子の胸をニットの上から揉んだ。
それからはもう早く一つになりたくて、スカートをたくし上げた娘が俺の腰の上を跨ぎ──今に至る。
「久しぶりっ…んっ、ぁっ」
運転席の座席を後ろへ倒し、少し身体をずらして上げると、未映子は俺の腰の外側に足をついて、俺のお腹の上に手を置き腰を上下に動かしている。車が上下に軽く揺れるから、それもスプリングの役割を果たし、暗闇で慣れた目は彼女の感じる顔を崇めることが出来た。
「あっ、それダメっ!あっ、気持ちぃっ、んんっ!」
スカートの中に手を忍びこませ、繋がった箇所の下生えを弄りながら、昂りが出入りする蜜口から出た粒を親指の腹で触ると彼女はより一層乱れた。
「ここ、好きだろっほらっ」
ぎゅうと締まった蜜壺が、俺の昂りを食いちぎる勢いになり、気持ちよさに拍車がかかる。
「好きっ、好きっ」
俺の腹の上にある娘の手首を掴むと、俺は自分の欲情した証を彼女の中へと注ぐべく腰の動きを早めた。
服同士が掠れ、肌のぶつかる音はしないが、確実に絶頂へと近づいている。
娘の手首から手を離して太ももを掴み、ラストスパートをかけると、未映子は車内の天井に手を置いて腰を前後に動かした。
「出すぞっ!未映子っ」
「きてっ、きてっ」
強めの口調で俺が言うと、未映子はぎゅうと蜜壺をさらに締め付けた。ぎゅうぎゅうと締め付けられた俺の昂りは、あっさりと降参すると、蜜壺の中で膨らみ、彼女の中で果てた。
「ぅう…あつ…いっ」
娘の太ももを強く掴み固定させて腰を上げたまま、快感の余韻に浸っていたら、未映子は腰を前後に揺らし俺の昂りから出た証を蜜壺の全てに塗りたくるように動いた。
「…か…はっ、はっ」
息をするのも忘れてしまうくらい強烈な快感が過ぎると、未映子は俺の身体の上へと倒れた。
「ん」
当たり前のように抱き止め、啄む淡いキスをする。本当なら全裸にしてもっと触りたいのだが、そうするとお互い満足するまで離せない事を知っているから、服が防衛の役割を果たす。
「はっ、気持ち…良かった…ね、次はいつにする?」
「そうだな…」
ふぅと息を吐いた未映子は、次はいつかと聞いてくる。次というのは、身体を重ねる時じゃなくて2人で出かける時の話だ。身体を重ねるのは水曜日の深夜もしくは金曜日から土日に元々そのつもりでいるからだ。
未映子の返事をしようとして、ピロンとSNSのメッセージアプリに未読の新着のメッセージが届いた事を知らせる通知音が俺と未映子のスマホが鳴った。同時に鳴ったという事は、家族のグループトークにメッセージが書かれたって事で、つまりは妻か息子って事なんだが…今日の妻と息子の逢瀬を見てしまった俺は、さてどうしようかと悩む。
──定期的に優の所へそれとなく行くように言うか
娘との甘美な時間を増やしたいと思っていた矢先に起きた嬉しい出来事。部屋から声が漏れないように声を押し殺す姿も可愛くて、ついしつこく責めてしまいがちになるが、やっぱり存分に乱れる未映子も好きなのだ。
「…母さんからだ…少し遅くなるらしい」
繋がったまま手探りで最近機種変更をしたスマホを取り出し、顔認証でロックを外すと、新着のメッセージを読んだ。
──遅くなる…そうか
にやっと口が綻ぶと、未映子は不思議そうに俺を見る。
「あと1回やったら帰ろうか」
「んっ!」
疲れ知らずの昂りはすでに固くなっており、娘の返事を待たずに下から突き上げ始めると俺と未映子は快感の底へと舞い戻ったのだった。
名残惜しくも自宅に帰り、それぞれ風呂に入った俺達は、妻の前ではいつも通りの父と娘として装い──am1:00を過ぎると、車の中で素肌の身体を触れなかった分、存分に時間を掛けて求めあった。
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