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久しぶりの

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駅のホームに着き、すぐにホームに到着した電車に乗る
夏休みだからか、学生や子連れが多い
指を絡め、腕をつけた2人は無言で外の風景を見る

最寄りの駅に着いて降り、真っ直ぐと進む真央について行くゆいか


着いた先は、



「…お邪魔します」

真央の家だった


誰も居ないのかシンっとした家に、靴を揃え真央に着いていくと真央の部屋に通され背後から抱きしめられる
抱きしめられた拍子に麦わら帽子が落ち、手からもカゴバックが落ちる
ぎゅうっと抱きしめられ、真央の腕に触れると腕の力が緩む
その隙に身体の向きを変えて真央の背中に腕を回した

しばらく抱きしめ合っていたが、真央が私から離れ顎に手を添え持ち上げる
視線が絡み瞼を閉じると、私の唇にカサついた唇が触れた



ちゅっちゅっと啄むキスが、だんだんと濃厚になる
薄く開いた口から舌が入り、口内を動き回る
真央の首に腕を回し離れないようにぴたりとくっつく身体に腰に回された腕がさらに引き寄せる
顔の角度を何度も何度も変えては貪られるキスに夢中で応える
ちゅぅっとゆっくり離れた真央に、潤む瞳で見上げる
喰む喰むと、上唇を噛んでは舐める真央に、お返しに同じことをする
しばらく遊んでいたけど、真央の胸に顔を付けていると、慌てる真央
「…汗臭いから」
と言う真央が可愛くて抱きつく腕に力を入れた

「ゆいかっ」
「ふふっやだ」
お互い戯れていると、急に真央に抱き上げられ、真央のベッドに降ろされパフっと押し倒される
覆い被さる真央を見上げると、真央の顔が部屋の明かりの逆光で見えない
私の頬に手を添え、親指の背で頬を撫でられる
「…真央」
「…ん?」
「好き」
「うん」
私が言葉を発する度に近く顔に真央の手に自分の手を重ねた
「真央」
「…ん」
次に名前を呼んだ時優しく触れた唇が私の口を塞ぐ
堪能するようにねっとりと絡む舌が、思考を止める
真央の首に腕を回し、真央の口内に舌を入れた
「んふっ…んっ…っ」
激しくなっていくキスに体内が熱くなっていく
息するのも苦しくなり、口を開けると真央の舌が入り全てを絡めとる
ぐちゅっぐちゅっと唾液が溢れ、掻き出し吸い取る真央
はぁ、と一旦離れ呼吸を整える私の首筋に顔を埋め舌を這わす
「んっ…真央」
真央の髪に指を絡める私に気にせずに
時折チクリとする首の痛みに印を付けてくれるとわかると顔が赤くなる
鎖骨をなぞる舌が、Tシャツをじんわりと濡らす
痛みが断続的に進むと、満足したのか真央が顔を上げ敏感になった私の頬にキスをする
「んっ」
「ゆいか」
低く優しい声が耳に囁く
「好きっ…んっ…好き」
私が好きと伝える度に深く口を塞ぐ

服の上から胸を揉み首筋舌を這わす真央に、ぴくっと身体が動く
「…悪い」
そう言いながらもチュッチュッと続くキスと愛撫に固くなる身体がいうことを聞かない
「…真央…真央」
肩に手を置き真央の肩に顔を押し付ける
「…好きだ」
そっと胸から離れた真央は私を抱きしめ私の髪に顔を埋めた

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