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平凡なゆりかご(2)
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「お前、俺を殺した後どうすんだ?」
「どうって。そう……考えた事ねぇな…」
広いテーブルの上に二人分の夕食が並べられている。食事中、会話を振るのはいつもディオだった。カイルは返事をするだけで自分から話をする事はない。
それでも案外話題が尽きる事はなかった。見初めてからまだ時間はそんなに経っていない。知りたい事は山ほどある。今回の質問もカイルは誰かに飼われてこそ生きれる人間だと思ったからこそ出てきた疑問だった。
主人のいない銀色はディオを殺すという目的を果たしてしまえば生きる理由を無くしてしまう。人によっては目的なく生きる事もできるだろうが、カイルみたいなタイプは野良になる事を嫌う筈だ。だからこそディオを殺した後、カイルがどんな行動を取るつもりなのか気になった。
ディオが手をかけた主人の後を追うのか、それとも全く別の答えを導くのか。黙ってしまったカイルが答えを出すのを見守った。ドクドクと胸が脈打つ。
どんな答えを期待してるのか、それはディオですら分からなかった。
「どうって。そう……考えた事ねぇな…」
広いテーブルの上に二人分の夕食が並べられている。食事中、会話を振るのはいつもディオだった。カイルは返事をするだけで自分から話をする事はない。
それでも案外話題が尽きる事はなかった。見初めてからまだ時間はそんなに経っていない。知りたい事は山ほどある。今回の質問もカイルは誰かに飼われてこそ生きれる人間だと思ったからこそ出てきた疑問だった。
主人のいない銀色はディオを殺すという目的を果たしてしまえば生きる理由を無くしてしまう。人によっては目的なく生きる事もできるだろうが、カイルみたいなタイプは野良になる事を嫌う筈だ。だからこそディオを殺した後、カイルがどんな行動を取るつもりなのか気になった。
ディオが手をかけた主人の後を追うのか、それとも全く別の答えを導くのか。黙ってしまったカイルが答えを出すのを見守った。ドクドクと胸が脈打つ。
どんな答えを期待してるのか、それはディオですら分からなかった。
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