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06 フラグ下手?
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広場の中心で騎士たちが100人以上で陣形を組み始めている。
投槍の用意が尽きたのか、騎士たちは、弓を持たないせいで遠距離から攻撃できずにいる。そのせいか、ひと際目立つ兜に青い房をつけた人物の指揮のもと、石階段の上に陣取る警官たちに向けて突撃の準備中と見て取れる。広場に散らばる騎士の半数ほどだろうか。付き従う従者たちは、その1.5倍ほどが集まってきている。
一方、南東の通路からは、歩兵の群れが、すでに200メートルほど先にまで近づいている。
火炎瓶は、まず歩兵の歩む通路に向けて投げられた。通路の幅は、5メートルほどなので、上手く火が燃え広がれば、足止めできるかとの考えだった。けれど、実際には、元高校球児の警官が投げても6~70メートルほどしか届かず、また火炎も思ったほどには燃え広がらない。
「方針変更~。あの騎士たちの集団に投げ込んで~。特にあの青い房を付けた、偉そうなの狙って~」
友兼の指示に従い、火炎瓶が密集陣形を取り始めていた騎士たちに投げつけられる。
ひゅ~~~、バリン、ボワッ!
「おお、命中!」
最初の投擲が、まさに指揮をしていた青い房の騎士に直撃し、馬ごと燃え上がらせる。更に、2つ、3つと火炎瓶が降り注ぎ、炎が広がる。
「ギャアアア」
炎にまかれた騎士が悲鳴を上げ、狂ったように馬がいななきを上げ、暴れだす。密集していたことが仇となり、振り落とされる者、馬に踏みつけられる者が続出する。
「今だ! かかれ!」
「突撃! 突撃!」
混乱を見て、石段の上から、数十人の勇敢な、おそらく警官たちが駆け下りてくる。木刀や鉄パイプといった簡単な武器しかないのにもかかわらず、馬上の騎士に立ち向かってゆく。
「無茶する……
中条さん、西川巡査、状況はいかがですか?」
「第一機動隊が出動した! あと20分でこちら方面に到着する」
「警察本部から連絡です。敵騎兵を含む集団が、大阪城西側に展開中。府警本部庁舎の前面にパトカー等にて防衛線を展開。また谷町筋方面から、機動隊、SATを北上させ、逐次防衛線を築きつつ、天満橋を目指しています。
大阪城の東側へも騎馬の部隊の進出が見られるそうですが、規模、目的は不明。以上です」
大阪城を中心に、南西に大阪府警本部がある。その南に、NHK。北側には病院を挟んで、大阪府庁がある。さらに大阪府庁の北には、官庁の出先機関などの建物が立ち並ぶ。そして、その西側に谷町筋という大通りが南北に走っている。大阪の官庁街の一つとなる。幸いなのは、官庁街のために、日曜日ということで人手は平日よりも少ない。逆に大阪城公園内は、桜の時期ということもあってごった返していたのだが。
「20分か。持たないな」
近づいてくる長槍歩兵を眺めつつ、友兼がひとりごちる。このままでは、3、4分で、広場に達するだろう。
「俺たちも、援護に行きます! よろしいですか?」
大阪城ホールの石段を下り、更に騎馬隊に向けて駆ける人々が続く。
その様子に、混戦となったために投げ込めなくなった火炎瓶を握った警官が、指揮官である中条と実際の指揮を下している友兼に許可を求める。
「いや。火炎瓶は、あの人たちに渡して、任せよう」
指差す先には、石段方向からこちらに駆けてくる武器を持たない警官たちがいる。
「で、では俺たちは!?」
「決死隊を募ります」
「?」
「残念ながら、このままだとあの歩兵の援軍が到着してしまう。火炎瓶で遅滞させられれば良かったんだけど、無理だ。なので、別の方法で阻止します。命の保証はないので、決死隊です」
ゆっくりした話し方を友兼はつらぬき説明する。
その内容に、幾人かが息をのんだ。
「言い出した本人なので、もちろん、ボクも行きます。
大丈夫。決死隊だけど、必死や特攻では無いですから」
何の気負いも見せない笑顔で告げると、友兼は橋を降りだす。
「安藤、そのポリタンクを持って来て」
橋を降りながら振り返り、自分の秘書についてくるように指示する。
「え、だ、代議士。オレ、彼女に来週プロポーズするつもりなんですけど、生きて帰れますか?」
「……なんか、微妙なフラグだな。フラグ立てたいのか、立てたくないのか……」
「まあ、人生で一度は、ここはオレに任せて先に行けって、って言ってみたかったんですよね」
「一緒に来いとは言ってないよ?」
「まあ、代議士一人で死なせませんけどね」
「……もう、いいや。行くよ」
呆れたような友兼の後を追いかける秘書の姿に、さっきまでは表情を固くしていた面々の頬がほころんでしまう。
政治家に秘書は、切っても切れない存在だ。
国会議員一人で出来ることは、所詮一馬力。そして、議員の第一の仕事は、法律の作成であるため、議会への出席が必須となる。衆議院議員の場合、議会は国会。東京だ。
けれど、議員には選挙区がある。友兼の場合大阪20区。議会のある間は、選挙区に戻れない。戻れたとしても、片道4時間弱かかる。基本土日月は地元に戻り、月曜以外の平日は東京で過ごすことが一般的だ。議員自身が選挙区にいない間は、秘書が代わりを務める。式典、会合、葬式、宴会、会議への出席。地元の有力者と親交し、支援者や後援会の取りまとめ。要望、陳情の受付、時には行政手続きの代理や書類作成など、多岐にわたる仕事を受け付ける。
逆に、議員本人が地元・選挙区にいる間は、東京専属の秘書が、党との折衝、他の秘書との情報交換、東京の後援者、有力者、有識者との交流を行う。
秘書は、議員の代わりをする。
だから、地元の大物秘書などは城代家老と呼ばれたりする。城代=城主代理。議員の代わりというわけだ。
また政策を考えるための秘書もいる。法律や行政の知識に長けた者。議員一人で追いつかない部分を埋めてくれるようにアドバイザー的存在として。議員によっては弁護士を政策担当の秘書にしている者もいる。
その秘書だが、身分に違いがある。
1つが、公設と呼ばれる、みなし公務員として、国から給料が出る秘書。
もう1つが、私設秘書。いわゆる一般的な秘書。これは、議員自身が雇い給料を払う。
人数は、公設秘書が、政策秘書、第1秘書、第2秘書の3名。
私設秘書については、雇いたいなら、また雇えるなら、何人でも構わない。人数に制限はない。ただ、議員が自分で給料や経費を払えるならね、という話。なので、必要ないと判断すれば、0でも構わない。議員事務所の従業員となるので、給料や車などの備品、社会保険や福利厚生も議員が用意できるなら、何人でも構わない。
これが議員が、もらえる金額は多いけれど、出ていくお金が多い要因の一つ。
けれど、雇わないわけにはいかない。
上記のように一人ではできないから。議員の代わりだけど、代わりのきかない人材だから。体の一部のような存在だから。
重労働、長時間労働で見返りの少ない仕事だけど、議員とともに、追い求める理想実現のために働く人や情熱に共感し働く人が多い。
……ええ、はい、ブラックな職場です。いろんな意味で。
(でも、やりがいはあるんだよ~(友兼心の叫び)
投槍の用意が尽きたのか、騎士たちは、弓を持たないせいで遠距離から攻撃できずにいる。そのせいか、ひと際目立つ兜に青い房をつけた人物の指揮のもと、石階段の上に陣取る警官たちに向けて突撃の準備中と見て取れる。広場に散らばる騎士の半数ほどだろうか。付き従う従者たちは、その1.5倍ほどが集まってきている。
一方、南東の通路からは、歩兵の群れが、すでに200メートルほど先にまで近づいている。
火炎瓶は、まず歩兵の歩む通路に向けて投げられた。通路の幅は、5メートルほどなので、上手く火が燃え広がれば、足止めできるかとの考えだった。けれど、実際には、元高校球児の警官が投げても6~70メートルほどしか届かず、また火炎も思ったほどには燃え広がらない。
「方針変更~。あの騎士たちの集団に投げ込んで~。特にあの青い房を付けた、偉そうなの狙って~」
友兼の指示に従い、火炎瓶が密集陣形を取り始めていた騎士たちに投げつけられる。
ひゅ~~~、バリン、ボワッ!
「おお、命中!」
最初の投擲が、まさに指揮をしていた青い房の騎士に直撃し、馬ごと燃え上がらせる。更に、2つ、3つと火炎瓶が降り注ぎ、炎が広がる。
「ギャアアア」
炎にまかれた騎士が悲鳴を上げ、狂ったように馬がいななきを上げ、暴れだす。密集していたことが仇となり、振り落とされる者、馬に踏みつけられる者が続出する。
「今だ! かかれ!」
「突撃! 突撃!」
混乱を見て、石段の上から、数十人の勇敢な、おそらく警官たちが駆け下りてくる。木刀や鉄パイプといった簡単な武器しかないのにもかかわらず、馬上の騎士に立ち向かってゆく。
「無茶する……
中条さん、西川巡査、状況はいかがですか?」
「第一機動隊が出動した! あと20分でこちら方面に到着する」
「警察本部から連絡です。敵騎兵を含む集団が、大阪城西側に展開中。府警本部庁舎の前面にパトカー等にて防衛線を展開。また谷町筋方面から、機動隊、SATを北上させ、逐次防衛線を築きつつ、天満橋を目指しています。
大阪城の東側へも騎馬の部隊の進出が見られるそうですが、規模、目的は不明。以上です」
大阪城を中心に、南西に大阪府警本部がある。その南に、NHK。北側には病院を挟んで、大阪府庁がある。さらに大阪府庁の北には、官庁の出先機関などの建物が立ち並ぶ。そして、その西側に谷町筋という大通りが南北に走っている。大阪の官庁街の一つとなる。幸いなのは、官庁街のために、日曜日ということで人手は平日よりも少ない。逆に大阪城公園内は、桜の時期ということもあってごった返していたのだが。
「20分か。持たないな」
近づいてくる長槍歩兵を眺めつつ、友兼がひとりごちる。このままでは、3、4分で、広場に達するだろう。
「俺たちも、援護に行きます! よろしいですか?」
大阪城ホールの石段を下り、更に騎馬隊に向けて駆ける人々が続く。
その様子に、混戦となったために投げ込めなくなった火炎瓶を握った警官が、指揮官である中条と実際の指揮を下している友兼に許可を求める。
「いや。火炎瓶は、あの人たちに渡して、任せよう」
指差す先には、石段方向からこちらに駆けてくる武器を持たない警官たちがいる。
「で、では俺たちは!?」
「決死隊を募ります」
「?」
「残念ながら、このままだとあの歩兵の援軍が到着してしまう。火炎瓶で遅滞させられれば良かったんだけど、無理だ。なので、別の方法で阻止します。命の保証はないので、決死隊です」
ゆっくりした話し方を友兼はつらぬき説明する。
その内容に、幾人かが息をのんだ。
「言い出した本人なので、もちろん、ボクも行きます。
大丈夫。決死隊だけど、必死や特攻では無いですから」
何の気負いも見せない笑顔で告げると、友兼は橋を降りだす。
「安藤、そのポリタンクを持って来て」
橋を降りながら振り返り、自分の秘書についてくるように指示する。
「え、だ、代議士。オレ、彼女に来週プロポーズするつもりなんですけど、生きて帰れますか?」
「……なんか、微妙なフラグだな。フラグ立てたいのか、立てたくないのか……」
「まあ、人生で一度は、ここはオレに任せて先に行けって、って言ってみたかったんですよね」
「一緒に来いとは言ってないよ?」
「まあ、代議士一人で死なせませんけどね」
「……もう、いいや。行くよ」
呆れたような友兼の後を追いかける秘書の姿に、さっきまでは表情を固くしていた面々の頬がほころんでしまう。
政治家に秘書は、切っても切れない存在だ。
国会議員一人で出来ることは、所詮一馬力。そして、議員の第一の仕事は、法律の作成であるため、議会への出席が必須となる。衆議院議員の場合、議会は国会。東京だ。
けれど、議員には選挙区がある。友兼の場合大阪20区。議会のある間は、選挙区に戻れない。戻れたとしても、片道4時間弱かかる。基本土日月は地元に戻り、月曜以外の平日は東京で過ごすことが一般的だ。議員自身が選挙区にいない間は、秘書が代わりを務める。式典、会合、葬式、宴会、会議への出席。地元の有力者と親交し、支援者や後援会の取りまとめ。要望、陳情の受付、時には行政手続きの代理や書類作成など、多岐にわたる仕事を受け付ける。
逆に、議員本人が地元・選挙区にいる間は、東京専属の秘書が、党との折衝、他の秘書との情報交換、東京の後援者、有力者、有識者との交流を行う。
秘書は、議員の代わりをする。
だから、地元の大物秘書などは城代家老と呼ばれたりする。城代=城主代理。議員の代わりというわけだ。
また政策を考えるための秘書もいる。法律や行政の知識に長けた者。議員一人で追いつかない部分を埋めてくれるようにアドバイザー的存在として。議員によっては弁護士を政策担当の秘書にしている者もいる。
その秘書だが、身分に違いがある。
1つが、公設と呼ばれる、みなし公務員として、国から給料が出る秘書。
もう1つが、私設秘書。いわゆる一般的な秘書。これは、議員自身が雇い給料を払う。
人数は、公設秘書が、政策秘書、第1秘書、第2秘書の3名。
私設秘書については、雇いたいなら、また雇えるなら、何人でも構わない。人数に制限はない。ただ、議員が自分で給料や経費を払えるならね、という話。なので、必要ないと判断すれば、0でも構わない。議員事務所の従業員となるので、給料や車などの備品、社会保険や福利厚生も議員が用意できるなら、何人でも構わない。
これが議員が、もらえる金額は多いけれど、出ていくお金が多い要因の一つ。
けれど、雇わないわけにはいかない。
上記のように一人ではできないから。議員の代わりだけど、代わりのきかない人材だから。体の一部のような存在だから。
重労働、長時間労働で見返りの少ない仕事だけど、議員とともに、追い求める理想実現のために働く人や情熱に共感し働く人が多い。
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