加藤貴美華とツクモノウタ

――あ、あれ?……僕、なんでここに?……というか。

 覚えているのは、名前だけ。付喪神の少年・チョコは自分が“何の付喪神なのか”も、何故気づいた時住宅街でぼんやりしていたのかも覚えてはいなかった。
 一体自分は何故記憶を失っていたのか。自分は一体誰なのか。
 そんなチョコが頼ったのは、加藤ツクモ相談所という不思議な施設。
 所長の名前は、加藤貴美華という霊能者の女性。そこはなんと、政府から認可された“付喪神”に絡む事件を解決するという、特別な相談所で。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,585 位 / 193,585件 キャラ文芸 4,391 位 / 4,391件

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

片道切符のシャングリラ

はじめアキラ
SF
「来週のポット研修がナシになればいいなと思う。めんどい」  小学生の僕と、僕の自慢の兄である裕介。  僕達の国は、中学卒業の最後の年に、ポッドに入ってバーチャル空間で倫理を学ぶ“ポッド研修”を受けなければいけないという法律がある。  一日がかりの法律を、兄は面倒くさがっていた。  そもそもその奇妙な研修には、きな臭い噂がまことしなやかに囁かれていたから尚更だ。  僕はポッド研修の真実を調べるべく、こっそり兄が研修のために乗るバスに乗り込み、研修施設に潜入することを決めたのだが。 エブリスタにて開催、『未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン第二十二回「架空の法律」』佳作受賞作品です。

恋とオバケと梟と

はじめアキラ
ライト文芸
「で、英玲奈ちゃんには言ったわけ?好きですって」  藤根宮小学校の七不思議は、何故かその殆どが可愛いおまじないで占められている。  小学生の弟・燕の恋愛成就のため、彼に恋のおまじないを勧めた中学生の兄・梟。  ところがその弟は、おまじないを試した後家に帰ってこなかった。  小学校に弟を迎えに行った梟と、弟の思い人である英玲奈は。とんでもない怪異に見舞われることになる。  小学生と中学生の彼らが体験する一夜の恐怖と冒険。そして、少年少女の恋の行方と兄の覚悟。  ひと夏の青春×ホラー×現代ファンタジー、ここに開幕。 <劇中歌> 『カナリアのうた』 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37705769 作詞作曲編曲:はじめアキラ     歌唱:鏡音リン

喫茶店オルゴールの不可思議レシピ

一花カナウ
キャラ文芸
喫茶店オルゴールを舞台にしたちょっぴり不思議なお話をお届けいたします。

便利屋ブルーヘブン、営業中。~そのお困りごと、大天狗と鬼が解決します~

卯崎瑛珠
キャラ文芸
とあるノスタルジックなアーケード商店街にある、小さな便利屋『ブルーヘブン』。 店主の天さんは、実は天狗だ。 もちろん人間のふりをして生きているが、なぜか問題を抱えた人々が、吸い寄せられるようにやってくる。 「どんな依頼も、断らないのがモットーだからな」と言いつつ、今日も誰かを救うのだ。 神通力に、羽団扇。高下駄に……時々伸びる鼻。 仲間にも、実は大妖怪がいたりして。 コワモテ大天狗、妖怪チート!?で、世直しにいざ参らん! (あ、いえ、ただの便利屋です。) ----------------------------- ほっこり・じんわり大賞奨励賞作品です。 カクヨムとノベプラにも掲載しています。

薄幸華族令嬢は、銀色の猫と穢れを祓う

石河 翠
恋愛
文乃は大和の国の華族令嬢だが、家族に虐げられている。 ある日文乃は、「曰くつき」と呼ばれる品から溢れ出た瘴気に襲われそうになる。絶体絶命の危機に文乃の前に現れたのは、美しい銀色の猫だった。 彼は古びた筆を差し出すと、瘴気を墨代わりにして、「曰くつき」の穢れを祓うために、彼らの足跡を辿る書を書くように告げる。なんと「曰くつき」というのは、さまざまな理由で付喪神になりそこねたものたちだというのだ。 猫と清められた古道具と一緒に穏やかに暮らしていたある日、母屋が火事になってしまう。そこへ文乃の姉が、火を消すように訴えてきて……。 穏やかで平凡な暮らしに憧れるヒロインと、付喪神なヒーローの恋物語。 ハッピーエンドです。 この作品は、他サイトにも投稿しております。 表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:22924341)をお借りしております。

あやかし雑草カフェ社員寮 ~社長、離婚してくださいっ!~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 令和のはじめ。  めでたいはずの10連休を目前に仕事をクビになった、のどか。  同期と呑んだくれていたのだが、目を覚ますと、そこは見知らぬ会社のロビーで。  酔った弾みで、イケメンだが、ちょっと苦手な取引先の社長、成瀬貴弘とうっかり婚姻届を出してしまっていた。  休み明けまでは正式に受理されないと聞いたのどかは、10連休中になんとか婚姻届を撤回してもらおうと頑張る。  職だけでなく、住む場所も失っていたのどかに、貴弘は住まいを提供してくれるが、そこは草ぼうぼうの庭がある一軒家で。  おまけにイケメンのあやかしまで住んでいた。  庭にあふれる雑草を使い、雑草カフェをやろうと思うのどかだったが――。

IO-イオ-

ミズイロアシ
キャラ文芸
◆あらすじ ロゼとマキナは、エリオ、ダグラス、ポールと共に娯楽施設へ向かう途中、道端で子どもらにいじめられるロボットを助ける。そのロボットは名を「イオ」と言い、彼らに礼を言うと、その場で別れた。皆がゲームに夢中になる中、ダグラスは彼が気になるようで、ホーボットの話題を持ち出す。所有者のいないロボット通称ホーボットは、いわゆる社会現象だ。世間ではある噂が広がっていた。 ◆キャッチコピーは「感情解放ーー想いを爆発させろ」