月は羊に日は花に -守銭奴なあたしと不眠の皇子様-

秦青国きっての遊里、南市にある高級妓館、金花楼。

二胡弾きの玉蘭は、崖っぷちだった。
指名の取れない妓女に未来はない。このままじゃ来月、お給料もらえないかも!冷や飯生活は嫌!

そんなときに現れた、まばゆい美青年(たぶん金持ち)。
字名を公羊という彼は、秦国のかつての敵、璟族に特徴的な美しい容姿をしている。

──決めた! あたし、彼を落とします!!

玉蘭は息巻いて公羊を褥に誘うが、寝かしつけられてしまったのは玉蘭の方で──



心配事が多すぎて不眠症のワケあり苦労人皇子様と、元気が取り柄な妓女の織りなす中華風ラブファンタジー。
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