落愛

助けてドラえもん

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~エピソード3~

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_____  「ねぇ、かっちゃん」

「何?まあちゃん」

「かっちゃんは大人になったら何をするの?」

「ん~、わかんない」

「まあちゃんは、大人になったら何をするの?」

「私はね.....そうだ」

「私は、かっちゃんのお嫁さんになる!」

「じゃあ、まあちゃんはこれからもずっと一緒なんだね」

「うん!ずっと一緒にいる!」

「ありがとう」

「ねぇ、かっちゃん」

「なに?」

「大好き!!」______

真由美「ん?」

真由美(久しぶりに夢を見た。あの夢を)

子供の時に誓ったこと....ずっと一緒にいること。今までは一緒にいることが当たり前だと思っていた。そしてこれからも離れることはないと思ってた。

真由美(ずっと一緒にいる....か)

小さいときに伝えた、和樹が大好きだという気持ち。
できることなら今すぐこの気持ちを大声で伝えたい。

真由美(子供に戻ることができるならなぁ)

なんてことを考えてしまう。
あの時みたいに素直でいられたら。
そんな儚い願いを祈りながらもう少しだけ眠りについた。

真由美(今日は休日だからもう少しだけ)

数時間後
真由美「んっ」

真由美「もうこんな時間か」

真由美「昼御飯買いに行こ」




和樹の部屋...

和樹「はぁぁ、今日は休日かぁ。」

メール着信音 ピロピロリン

和樹(ん?誰からだ?)

件名:お母さん
今日は少し帰りが遅くなるので、昼御飯は適当にコンビニで買ってください。
お金は机の上に置いてあります。

和樹(母さん、今日は帰り遅いのか。もう昼だし今から買いに行こう。)



コンビニにて....
和樹「ん~、何にしようかな?」

真由美「和樹?」

和樹「ん?おう。真由美。」

真由美「昼御飯買いに来たの?」

和樹「うん。母さん帰り遅くなるからって。真由美は?」

真由美「私も昼御飯買いに来たの」

店員「ありがとうございました」


帰り道
和樹 「.....なんか」

真由美「ん?」

和樹「久しぶりだな」

真由美「何が?」

和樹「こうやって一緒に帰るの」

真由美「そうだね」

和樹「ちょっと嬉しいかも」

真由美「えっ?」ドキッ

和樹「だって最近この道を一人で帰ってたからさ。一人でいるのってやっぱ少し寂しかったからさ」

真由美「そっか」

真由美(なに期待してんだろ。あたし)

和樹「ねぇ。」

真由美「なに?」

和樹「最近さ、何でそんなに辛そうな顔してるの?」

真由美「してないよ」

和樹「してるよ」

真由美「なんでそう思うの?」

和樹「真由美と何年一緒にいると思ってんのさ。そのくらい見ればすぐわかる」

真由美「....」

和樹「言いたくないなら別にいいけどさ。相談ならいつでものってあげるよ。」

真由美「....うん」

家の前....
真由美「それじゃ、またね」

和樹「うん。て言っても家は隣なんだけどね」

和樹「それじゃ」

真由美「待って!」

和樹「ん?」

真由美(伝えたいこの気持ち)

真由美「あのさ....」

和樹「うん」

真由美「やっぱり、何でもない。」

和樹「そう?わかった。じゃあね」



真由美の部屋....
真由美「はぁぁ。何やってんだろ。あたし」

真由美(和樹が大好きだと伝えたいのに、最後の最後で素直になれない。)

真由美(あたしと帰れることが嬉しいかもと言われたときは、勝手に一人で舞い上がっちゃって。本当に自分が嫌になっちゃう)

真由美「ダメだ、こんなんじゃ」

真由美(いつか私の和樹が大好きだという気持ちを声に出したい。和樹に届くように)

真由美(今は小声でしか言えないけど)

真由美「和樹.....大好き」ボソッ

真由美(この気持ちをいつか、本人の前で、ちゃんとした声で伝えられたらいいなぁ)





続く










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