12 / 120
第12話 エルフと再会! 誤解が解けてデレが始まるのでござるな!
しおりを挟む
魔族収容所では、新たに捕虜として連れてこられる魔族もいれば、収容所から消えていく魔族もいます。
収容所から消えていく捕虜は、取り調べによって凶悪犯罪が判明して処刑される場合だけでなく、別の理由による場合もありました。
それは、魔族が人間の奴隷になることを受け入れた場合です。奴隷紋による魔法契約を結ぶことで、人間の主人に仕えることになるのでした。
「じゃぁ、キモヲタ……お別れだね。アニメの話、とっても楽しかったよ……」
オーガ少年のシンクローニが、牢から引き立てられていきました。
「ショタ鬼どのぉおおおお!」
「ショタじゃねーから! なんだったら毛も生えてるから!」
このツッコミを最後に、一瞬、寂しげな笑顔をキモヲタに見せてから、彼は新しい主人に連れられて収容所を去って行ったのでした。
がっくりと膝から崩れ落ちるキモヲタ。
親しくなった魔族との別れが辛かったのだろうと察した狼王ロボが、キモヲタを慰めるために声を掛けようとしました。
「まぁ……その……なんだ……」
「年増ではござったがあんな立派なパイオツ貴婦人に買われていくなんて、シンクローニ氏、うらやま杉でござるよぉおお!」
「マジかよ……」
獣人族のロボは、人間の美醜には全く関心がなかったものの、キモヲタがキモイことを言っていることだけは分かってしまったのでした。
~ 奴隷市場 ~
人類軍と魔族軍の戦争は、セイジュー神聖帝国の皇帝が倒されたことによって、一気に人類軍有利に傾いていきました。
元々、セイジュー皇帝の強大な力と強引な支配によって、無理やりまとめられていた魔族側は、皇帝の死によっていっきに崩壊してしまったのです。
国や部族のなかには、セイジュー皇帝が従える神話級妖異たちを恐れて魔族軍に参加していたものも少なくありません。
皇帝亡きいま、彼らにはもはや魔族軍に留まる理由もなく、あえて人類軍と敵対する必要もなくなってしまったのです。
現在、人類軍は破竹の勢いで勝利を重ねており、人間の魔族に対する報復は今後一層激しいものになっていくのは誰の目にも明らか。それを見据えて魔族側の国からも、自ら進んで人類軍に恭順を示そうとする動きさえ出てきています。
魔族兵のなかには、奴隷にされることを受け入れて、自ら捕虜になる者たちまで増えているほどでした。
「まぁ、俺の場合、仲間の解放を条件に捕虜になったんだけどな。まぁ、奴隷にするっていうならなってもいいさ」
「家族のところへ戻りたいとは思わんでござるか?」
「家族のことは村や解放された仲間が守ってくれるはずだ。心配はしてないよ」
それはフラグでござる……とキモヲタは思いましたが、狼王ロボの目は家族を想う気持ちと仲間に対する信頼で満ちていたので、口を開くことはありませんでした。
暫く沈黙が続いた後、突然、周囲に大きな銅鑼の音が響き渡ります。
続いて、怒鳴るような大声が聞こえてきました。
「奴隷の引き渡し時間が終了しましたので、これから奴隷市場の時間となります! 優良商品は展示会場にどうぞ! それ以外の商品は直接、各檻をご覧ください。ただし、あまり檻には近づき過ぎないように!」
アナウンスを聞いた狼王ロボは、ハァーとため息をつくと、キモヲタに向って言いました。
「また見世物にされる時間が来たな。こればっかりは好きになれんよ」
「まったくでござる!」
「いや、お前は人間の雌を見て発情してるだろうが。この時間が一番楽しそうに見えるぞ」
奴隷を買いにくるのは、お金持ちの貴族や大商人たちがほとんどです。そうした買い物客の多くが、御夫人や愛人を伴なっています。そして、そうした女性の胸元は、たいてい見せつけるかのように大きな谷間が開かれているのでした。
「ぬふふ。否定はせんでござるよ! 我輩のお楽しみタイムであることは間違いござらんですからな!」
「発情するのは構わんさ。ただ今日から隣の檻が空くんだ。夜中にマスかく時はそっちを向いて、なるべく端のほうでやってくれよな。臭くてかなわん」
「なななななななっ!? バレてるでござるか!? 昼前に脳内録画した貴婦人パイオツを脳内AV変換再生してナニしているのがバレてござったか!?」
「お前……俺のことを獣人だって忘れてないか。というかシンクローニも気づいてたぞ」
「はわわわわっ!?」
激しく動揺するキモヲタでしたが、他種族ということもあってか、狼王ロボの方はそれほど気にしてはいない様子でした。
「それよりキモヲタ、退屈しのぎにゆび相撲しようぜ!」
「我輩がマスかいている事実を知っていながら、平気でゆび相撲に誘うとは、兄者は相当に大物でござるな」
「あっ、そういやそうだな。手はちゃんと拭いてくれよ」
「そんな感じでいいのでござるか!? というかゆび相撲は兄者の爪が痛いからもう嫌なのでござるよ!」
そう言って、キモヲタが狼王ロボの差し伸べる手を払いのけようとした瞬間――
「危ねぇ!」
いきなり狼王ロボがキモヲタの手を掴み、グイッと手前に引っ張りました。
ガシッ!
キンッ!
「あぼへっ!?」
キモヲタは豚のような悲鳴を上げて、顔の半分を檻に喰い込ませてしまいました。
「あ、兄者、な、何をするで、ご、ござるか……」
顔を檻に喰い込ませながら、キモヲタが狼王ロボに抗議します。
「まったくだ! てめぇ、何しやがる!」
そう答える狼王ロボの視線は、キモヲタではなく檻の外に向けられていました。
檻の外には息を荒くした女性の姿がありました。
「はぁ……はぁ……。何をする? だと? はぁ……はぁ……その白いオークを……殺すに決まっているだろうがぁ!」
そう絶叫するのはレイピアを檻の中に突き立る女冒険者。その姿にキモヲタは確かに覚えがありました。
なんと檻の外に立っていたのは、かつてキモヲタが命を救った美しきエルフの冒険者、エルミアナだったのです。
先程までキモヲタが狼王ロボと話ながら座っていた場所には、エルミアナの細い手から伸びたレイピアが突き刺さっています。
銀色に輝くレイピアを見て、ようやく自分が殺される寸前だったことに気がついたキモヲタは、ガタガタと激しく震えだしました。
「な、なっ、何事ぉおおおお!?」
キモヲタの絶叫が収容所一杯に広がっていきました。
収容所から消えていく捕虜は、取り調べによって凶悪犯罪が判明して処刑される場合だけでなく、別の理由による場合もありました。
それは、魔族が人間の奴隷になることを受け入れた場合です。奴隷紋による魔法契約を結ぶことで、人間の主人に仕えることになるのでした。
「じゃぁ、キモヲタ……お別れだね。アニメの話、とっても楽しかったよ……」
オーガ少年のシンクローニが、牢から引き立てられていきました。
「ショタ鬼どのぉおおおお!」
「ショタじゃねーから! なんだったら毛も生えてるから!」
このツッコミを最後に、一瞬、寂しげな笑顔をキモヲタに見せてから、彼は新しい主人に連れられて収容所を去って行ったのでした。
がっくりと膝から崩れ落ちるキモヲタ。
親しくなった魔族との別れが辛かったのだろうと察した狼王ロボが、キモヲタを慰めるために声を掛けようとしました。
「まぁ……その……なんだ……」
「年増ではござったがあんな立派なパイオツ貴婦人に買われていくなんて、シンクローニ氏、うらやま杉でござるよぉおお!」
「マジかよ……」
獣人族のロボは、人間の美醜には全く関心がなかったものの、キモヲタがキモイことを言っていることだけは分かってしまったのでした。
~ 奴隷市場 ~
人類軍と魔族軍の戦争は、セイジュー神聖帝国の皇帝が倒されたことによって、一気に人類軍有利に傾いていきました。
元々、セイジュー皇帝の強大な力と強引な支配によって、無理やりまとめられていた魔族側は、皇帝の死によっていっきに崩壊してしまったのです。
国や部族のなかには、セイジュー皇帝が従える神話級妖異たちを恐れて魔族軍に参加していたものも少なくありません。
皇帝亡きいま、彼らにはもはや魔族軍に留まる理由もなく、あえて人類軍と敵対する必要もなくなってしまったのです。
現在、人類軍は破竹の勢いで勝利を重ねており、人間の魔族に対する報復は今後一層激しいものになっていくのは誰の目にも明らか。それを見据えて魔族側の国からも、自ら進んで人類軍に恭順を示そうとする動きさえ出てきています。
魔族兵のなかには、奴隷にされることを受け入れて、自ら捕虜になる者たちまで増えているほどでした。
「まぁ、俺の場合、仲間の解放を条件に捕虜になったんだけどな。まぁ、奴隷にするっていうならなってもいいさ」
「家族のところへ戻りたいとは思わんでござるか?」
「家族のことは村や解放された仲間が守ってくれるはずだ。心配はしてないよ」
それはフラグでござる……とキモヲタは思いましたが、狼王ロボの目は家族を想う気持ちと仲間に対する信頼で満ちていたので、口を開くことはありませんでした。
暫く沈黙が続いた後、突然、周囲に大きな銅鑼の音が響き渡ります。
続いて、怒鳴るような大声が聞こえてきました。
「奴隷の引き渡し時間が終了しましたので、これから奴隷市場の時間となります! 優良商品は展示会場にどうぞ! それ以外の商品は直接、各檻をご覧ください。ただし、あまり檻には近づき過ぎないように!」
アナウンスを聞いた狼王ロボは、ハァーとため息をつくと、キモヲタに向って言いました。
「また見世物にされる時間が来たな。こればっかりは好きになれんよ」
「まったくでござる!」
「いや、お前は人間の雌を見て発情してるだろうが。この時間が一番楽しそうに見えるぞ」
奴隷を買いにくるのは、お金持ちの貴族や大商人たちがほとんどです。そうした買い物客の多くが、御夫人や愛人を伴なっています。そして、そうした女性の胸元は、たいてい見せつけるかのように大きな谷間が開かれているのでした。
「ぬふふ。否定はせんでござるよ! 我輩のお楽しみタイムであることは間違いござらんですからな!」
「発情するのは構わんさ。ただ今日から隣の檻が空くんだ。夜中にマスかく時はそっちを向いて、なるべく端のほうでやってくれよな。臭くてかなわん」
「なななななななっ!? バレてるでござるか!? 昼前に脳内録画した貴婦人パイオツを脳内AV変換再生してナニしているのがバレてござったか!?」
「お前……俺のことを獣人だって忘れてないか。というかシンクローニも気づいてたぞ」
「はわわわわっ!?」
激しく動揺するキモヲタでしたが、他種族ということもあってか、狼王ロボの方はそれほど気にしてはいない様子でした。
「それよりキモヲタ、退屈しのぎにゆび相撲しようぜ!」
「我輩がマスかいている事実を知っていながら、平気でゆび相撲に誘うとは、兄者は相当に大物でござるな」
「あっ、そういやそうだな。手はちゃんと拭いてくれよ」
「そんな感じでいいのでござるか!? というかゆび相撲は兄者の爪が痛いからもう嫌なのでござるよ!」
そう言って、キモヲタが狼王ロボの差し伸べる手を払いのけようとした瞬間――
「危ねぇ!」
いきなり狼王ロボがキモヲタの手を掴み、グイッと手前に引っ張りました。
ガシッ!
キンッ!
「あぼへっ!?」
キモヲタは豚のような悲鳴を上げて、顔の半分を檻に喰い込ませてしまいました。
「あ、兄者、な、何をするで、ご、ござるか……」
顔を檻に喰い込ませながら、キモヲタが狼王ロボに抗議します。
「まったくだ! てめぇ、何しやがる!」
そう答える狼王ロボの視線は、キモヲタではなく檻の外に向けられていました。
檻の外には息を荒くした女性の姿がありました。
「はぁ……はぁ……。何をする? だと? はぁ……はぁ……その白いオークを……殺すに決まっているだろうがぁ!」
そう絶叫するのはレイピアを檻の中に突き立る女冒険者。その姿にキモヲタは確かに覚えがありました。
なんと檻の外に立っていたのは、かつてキモヲタが命を救った美しきエルフの冒険者、エルミアナだったのです。
先程までキモヲタが狼王ロボと話ながら座っていた場所には、エルミアナの細い手から伸びたレイピアが突き刺さっています。
銀色に輝くレイピアを見て、ようやく自分が殺される寸前だったことに気がついたキモヲタは、ガタガタと激しく震えだしました。
「な、なっ、何事ぉおおおお!?」
キモヲタの絶叫が収容所一杯に広がっていきました。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
尿・便表現あり
アダルトな表現あり
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる