イレブン

九十九光

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♯3ー12

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腰なのだろうか。

 やがて話し合いは、「被災者だからって何をしてもいいわけがない! 皆さんもそう思いますよね!」という松田母の呼びかけに、参加者の半数くらいが拍手をして賛同の意思を示すことで終息を迎えた。肝心の修学旅行についても、松田母と彼女の理解者十数名の強行採決によって中止が決定された。

帰り際に保護者の顔を確認していると、信子さんがハンカチで目頭をぬぐっているのを確認できた。
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