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hero busts onto the scene!ー5
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そして次の瞬間には、知らない乳白色の天井が見えた。手足は大の字の状態から動かせず、全身がどことなく寒かった。
「ようやく起きたみたいだね~」
そこに男の声がする。声のするほうに視線を向けると、ソファに座ったアストルフォがいた。
遊大はトランクスの下着1枚に誕生日プレゼントの金メッキのネックレスだけの姿にされ、四肢を枷で縛りつけられていた。
「革命隊十二勇士……!」
「その呼び方はやめてよ~。僕にはアストルフォって名前があるんだから~」
アストルフォが立ち上がって遊大のもとへと歩いていく。そして遊大の上に馬乗りになると、露出された彼の上半身を舐め始める。
「な……! 何を……!」
「戦国時代の有名な武将の中の間では、男同士での愛し合いが普通だったんだよ。遠征した武将が領地に置いた男の恋人にラブレターを送ったり、優秀な武士を手元に残すために、男の武将が愛の力で虜にしたり。同性同士の恋愛は、男女の恋愛より普通なくらいなんだよ~」
その間もアストルフォは遊大の体をさわることをやめない。遊大はやめるように訴えるが、アストルフォは手を止めることなくメッキのネックレスを口に咥える。
「……! やめろ!」
「これ、自分の名前だよね? かわいいね~。まるでワンちゃんみたい~」
アストルフォは遊大への愛撫をやめない。それどころか手鏡を持ち出して、「ちょっとこれ見て」と言って遊大の顔を見せる。
遊大は驚いた。黒一色だった自分の髪の毛の一部が白くなっていたのだ。
「若白髪……にしては部分的すぎるし量も多いよね~。これなんで? 君のユニゾンって、使いすぎるとこういう症状出るの~?」
そんなことは遊大にも分からなかった。何せ初めて出た症状だったからだ。そんなことよりいい加減体をさわるのをやめてほしいというのが今の気持ちだった。
その時。
「おい、性別不詳野郎! 時間だ! 枷外して服着せろ!」
ジラールが部屋のドアを蹴り開けてアストルフォに指示する。その後ろには、残り少ない髪の毛を金髪に染めている、アジア系の初老の男がいた。
「ようやく起きたみたいだね~」
そこに男の声がする。声のするほうに視線を向けると、ソファに座ったアストルフォがいた。
遊大はトランクスの下着1枚に誕生日プレゼントの金メッキのネックレスだけの姿にされ、四肢を枷で縛りつけられていた。
「革命隊十二勇士……!」
「その呼び方はやめてよ~。僕にはアストルフォって名前があるんだから~」
アストルフォが立ち上がって遊大のもとへと歩いていく。そして遊大の上に馬乗りになると、露出された彼の上半身を舐め始める。
「な……! 何を……!」
「戦国時代の有名な武将の中の間では、男同士での愛し合いが普通だったんだよ。遠征した武将が領地に置いた男の恋人にラブレターを送ったり、優秀な武士を手元に残すために、男の武将が愛の力で虜にしたり。同性同士の恋愛は、男女の恋愛より普通なくらいなんだよ~」
その間もアストルフォは遊大の体をさわることをやめない。遊大はやめるように訴えるが、アストルフォは手を止めることなくメッキのネックレスを口に咥える。
「……! やめろ!」
「これ、自分の名前だよね? かわいいね~。まるでワンちゃんみたい~」
アストルフォは遊大への愛撫をやめない。それどころか手鏡を持ち出して、「ちょっとこれ見て」と言って遊大の顔を見せる。
遊大は驚いた。黒一色だった自分の髪の毛の一部が白くなっていたのだ。
「若白髪……にしては部分的すぎるし量も多いよね~。これなんで? 君のユニゾンって、使いすぎるとこういう症状出るの~?」
そんなことは遊大にも分からなかった。何せ初めて出た症状だったからだ。そんなことよりいい加減体をさわるのをやめてほしいというのが今の気持ちだった。
その時。
「おい、性別不詳野郎! 時間だ! 枷外して服着せろ!」
ジラールが部屋のドアを蹴り開けてアストルフォに指示する。その後ろには、残り少ない髪の毛を金髪に染めている、アジア系の初老の男がいた。
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