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6.silence(静寂)
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「──で、結局、朝子さんにはその小夜子さんって人が取り憑いてたんですか?」
「正確に言うと、『河村小夜子という役』が憑いてたんですね。……そもそも、『河村小夜子』という女性は存在しないんですよ」
「え、でも朝子さんのひいお祖母さんの妹さんが小夜子って……あ」
「そういうことです。確かに、恋人を待ち続けた小夜子という女性は存在しました。ですが、その人は『河村』という姓ではありえないんですよ。それなのに、河村さんははっきりと名乗った──『河村小夜子』と」
「つまり、自分とごっちゃになってた、ってことですか?」
「そういうことです。河村さんは小夜子さんに今回の役柄のモデルを求めた。それが嵩じて、自分を小夜子さんと一体化させてしまったんです。まあ、自分の役柄をより深く理解したいと思ってのことでしょうね。『恋人をひたすら待つ女性』の心理を、彼女は今一つ理解出来なかったようですし」
「確かに朝子さんって、そういうタイプじゃないですからね。ぱっと見だけじゃ判りにくいけど」
「そういうわけで、河村さんはここ数日『恋人を待ち続ける河村小夜子』の物語の中を生きていたんです。しかも、この物語には終わりがなかった。現実にいない恋人が帰ることはないわけですから」
「現実の小夜子さんは、待ち続けたまま亡くなった……こちらも、ある意味終わってないってことか」
「だから今夜のこれがあるわけですよ。終わっていない物語にきっちり幕を引くことで、彼女に憑いた『物語』を祓ったんです。勿論、木野君の演技力があればこそ出来ることですがね。『小夜子』さんに、確かに待っていた恋人その人に会えたのだと思わせなければならないわけですから」
「なるほど。──でもそのおかげで、久し振りに木野さんの百パーセント本気の演技が見れたんだから、俺としては嬉しいんですけどね」
「僕もですよ。一応これでも俳優・木野友則のファンの一人ですから。……さ、さっさと後片付け済ませちゃいましょう」
☆
外は寒かった。元々曇っていた空からは、細かい雪のかけらがちらちらと落ちて来ていた。粉雪は地面に舞い落ち、積もる前に儚く消えた。
ばさっ、とわたしの肩に何かが被せられた。男ものの黒っぽいコート。振り返ると友則が笑っている。
「寒いだろ? こーいうドレスって、実用的じゃないからさ」
「いいの? 木野君は?」
「俺はいーの。この程度ならね」
強がりを言っている。せっかくだから好意に甘え、わたしはコートを羽織ったまま歩き始めた。二人して、黙ったまましばらく雪の中を歩いた。夜の街は驚くほど静かだった。
「……ずるいよね、木野君って」
わたしの言葉に、友則はきょとんとした顔で訊き返した。
「何が?」
「木野君ってさ、いつもいつも勝手な方向に突っ走って行くのに──こっちが追いかけて、追いかけて、もう追いかけられないってあきらめかけた時に──しっかり戻って来るのよね、こんな風に」
「俺、わがままだからさ。誰もついて来ないと、途端に不安になっちまうんだな。自分がどうしようもなく不安定な存在だって判ってるから、誰かに支えてもらいたがってんだよ。……正直、戸田も、賢も、勿論朝子さんも、誰とも離れたくないよ、俺は。みんながいないと突っ走れない」
しゃべる友則の顔は、ひどく幼く見えた。彼は時々、こんな表情をする。時に三歳の幼児の貌をし、時には百歳の老人の貌をする。天賦の才とも言うべき彼の演技力は、この不安定さと引き換えに与えられたものなのだろう。
「子供ね」
「コドモだよ」
わたしの家の門が見えて来た。夜遅く出て行ったことは、家人にはバレていないらしい。静かなものだ。
「ありがと、木野君。これ、返すね」
わたしはコートを脱いで、友則に手渡した。門を細めに開ける。不意に、友則が訊いて来た。
「朝子さん。……『待ち続ける女』の気持ちは、判った?」
少し考えてから、わたしは首を振った。
「やっぱり判らない。待つより、追う方が性に合ってるわね。──でも、演じることは出来るわ」
「オッケー」
友則はにか、と笑った。チェシャキャットの笑顔。多分最初から、わたしはこの笑みに魅せられていたのだ。自分の見せ方を知っている人間なんて、本当に始末に負えない。
「あー、朝子さん」
門をくぐろうとしたわたしに、友則は再び声をかけた。わたしは振り返った。
「愛してるよっ」
人の形をしたチェシャキャットは、何処かいたずらっぽい極上の笑顔でそう言った。
「軽い言い草ね」
わたしは微笑んで、そう返した。
☆
後片付けが終わった生徒達を返し、芦田風太郎は一番最後に体育館を出ようとした。ドアに手をかけ、ふと立ち止まる。
青年教師は誰かに言い聞かせるように言った。
「さあ、あなたももう往きなさい」
風太郎はそっと眼鏡を外し、誰もいない筈の体育館の中を振り向いた。
まるで残像のように、ウエディングドレス姿の若い女性の姿がそこにあった。
「あのドレスの中で、あなたはずっと恋人を待ち続けていた。恋人と再び会いたいという“想い”だけがドレスに宿っていたんだ。何十年も残っていたのだから、かなり強い“想い”だな」
ドレスの女性はただ黙って風太郎の言葉を聞いている。
「そこへやって来たのが河村朝子だ。彼女の今回の役は、奇しくもあなたの身の上とよく似ていた。役作りに躍起になっていた彼女は、あなたと精神的に同調しやすい状況にあった。そしてあなたと彼女はシンクロし、あなたは彼女の精神の中に取り込まれてしまった。かくしてあなた達は『河村小夜子』となった」
風太郎は淡々と語る。
「だが、もういいだろう。木野友則という卓越した演技力の持ち主は、あなたの恋人を完璧にこの世に再現した。あなたの物語は終わったんだ。だから、……もう往くべき所へ往くことだ。そこに本物の恋人が待っている」
ドレスの女性──小夜子は、ふわり、と微笑んだ。そのまま白いウエディングドレスは羽根が生えたように宙に舞い上がり、虚空で揺らめいて消滅した。
風太郎はしばらくその場で小夜子を見送っていた。そして風太郎は元のように眼鏡をかけ、体育館を出て行った。鍵をかける小さな金属音が、もはや誰もいなくなった体育館に響いた。
後はただ、静寂。
「正確に言うと、『河村小夜子という役』が憑いてたんですね。……そもそも、『河村小夜子』という女性は存在しないんですよ」
「え、でも朝子さんのひいお祖母さんの妹さんが小夜子って……あ」
「そういうことです。確かに、恋人を待ち続けた小夜子という女性は存在しました。ですが、その人は『河村』という姓ではありえないんですよ。それなのに、河村さんははっきりと名乗った──『河村小夜子』と」
「つまり、自分とごっちゃになってた、ってことですか?」
「そういうことです。河村さんは小夜子さんに今回の役柄のモデルを求めた。それが嵩じて、自分を小夜子さんと一体化させてしまったんです。まあ、自分の役柄をより深く理解したいと思ってのことでしょうね。『恋人をひたすら待つ女性』の心理を、彼女は今一つ理解出来なかったようですし」
「確かに朝子さんって、そういうタイプじゃないですからね。ぱっと見だけじゃ判りにくいけど」
「そういうわけで、河村さんはここ数日『恋人を待ち続ける河村小夜子』の物語の中を生きていたんです。しかも、この物語には終わりがなかった。現実にいない恋人が帰ることはないわけですから」
「現実の小夜子さんは、待ち続けたまま亡くなった……こちらも、ある意味終わってないってことか」
「だから今夜のこれがあるわけですよ。終わっていない物語にきっちり幕を引くことで、彼女に憑いた『物語』を祓ったんです。勿論、木野君の演技力があればこそ出来ることですがね。『小夜子』さんに、確かに待っていた恋人その人に会えたのだと思わせなければならないわけですから」
「なるほど。──でもそのおかげで、久し振りに木野さんの百パーセント本気の演技が見れたんだから、俺としては嬉しいんですけどね」
「僕もですよ。一応これでも俳優・木野友則のファンの一人ですから。……さ、さっさと後片付け済ませちゃいましょう」
☆
外は寒かった。元々曇っていた空からは、細かい雪のかけらがちらちらと落ちて来ていた。粉雪は地面に舞い落ち、積もる前に儚く消えた。
ばさっ、とわたしの肩に何かが被せられた。男ものの黒っぽいコート。振り返ると友則が笑っている。
「寒いだろ? こーいうドレスって、実用的じゃないからさ」
「いいの? 木野君は?」
「俺はいーの。この程度ならね」
強がりを言っている。せっかくだから好意に甘え、わたしはコートを羽織ったまま歩き始めた。二人して、黙ったまましばらく雪の中を歩いた。夜の街は驚くほど静かだった。
「……ずるいよね、木野君って」
わたしの言葉に、友則はきょとんとした顔で訊き返した。
「何が?」
「木野君ってさ、いつもいつも勝手な方向に突っ走って行くのに──こっちが追いかけて、追いかけて、もう追いかけられないってあきらめかけた時に──しっかり戻って来るのよね、こんな風に」
「俺、わがままだからさ。誰もついて来ないと、途端に不安になっちまうんだな。自分がどうしようもなく不安定な存在だって判ってるから、誰かに支えてもらいたがってんだよ。……正直、戸田も、賢も、勿論朝子さんも、誰とも離れたくないよ、俺は。みんながいないと突っ走れない」
しゃべる友則の顔は、ひどく幼く見えた。彼は時々、こんな表情をする。時に三歳の幼児の貌をし、時には百歳の老人の貌をする。天賦の才とも言うべき彼の演技力は、この不安定さと引き換えに与えられたものなのだろう。
「子供ね」
「コドモだよ」
わたしの家の門が見えて来た。夜遅く出て行ったことは、家人にはバレていないらしい。静かなものだ。
「ありがと、木野君。これ、返すね」
わたしはコートを脱いで、友則に手渡した。門を細めに開ける。不意に、友則が訊いて来た。
「朝子さん。……『待ち続ける女』の気持ちは、判った?」
少し考えてから、わたしは首を振った。
「やっぱり判らない。待つより、追う方が性に合ってるわね。──でも、演じることは出来るわ」
「オッケー」
友則はにか、と笑った。チェシャキャットの笑顔。多分最初から、わたしはこの笑みに魅せられていたのだ。自分の見せ方を知っている人間なんて、本当に始末に負えない。
「あー、朝子さん」
門をくぐろうとしたわたしに、友則は再び声をかけた。わたしは振り返った。
「愛してるよっ」
人の形をしたチェシャキャットは、何処かいたずらっぽい極上の笑顔でそう言った。
「軽い言い草ね」
わたしは微笑んで、そう返した。
☆
後片付けが終わった生徒達を返し、芦田風太郎は一番最後に体育館を出ようとした。ドアに手をかけ、ふと立ち止まる。
青年教師は誰かに言い聞かせるように言った。
「さあ、あなたももう往きなさい」
風太郎はそっと眼鏡を外し、誰もいない筈の体育館の中を振り向いた。
まるで残像のように、ウエディングドレス姿の若い女性の姿がそこにあった。
「あのドレスの中で、あなたはずっと恋人を待ち続けていた。恋人と再び会いたいという“想い”だけがドレスに宿っていたんだ。何十年も残っていたのだから、かなり強い“想い”だな」
ドレスの女性はただ黙って風太郎の言葉を聞いている。
「そこへやって来たのが河村朝子だ。彼女の今回の役は、奇しくもあなたの身の上とよく似ていた。役作りに躍起になっていた彼女は、あなたと精神的に同調しやすい状況にあった。そしてあなたと彼女はシンクロし、あなたは彼女の精神の中に取り込まれてしまった。かくしてあなた達は『河村小夜子』となった」
風太郎は淡々と語る。
「だが、もういいだろう。木野友則という卓越した演技力の持ち主は、あなたの恋人を完璧にこの世に再現した。あなたの物語は終わったんだ。だから、……もう往くべき所へ往くことだ。そこに本物の恋人が待っている」
ドレスの女性──小夜子は、ふわり、と微笑んだ。そのまま白いウエディングドレスは羽根が生えたように宙に舞い上がり、虚空で揺らめいて消滅した。
風太郎はしばらくその場で小夜子を見送っていた。そして風太郎は元のように眼鏡をかけ、体育館を出て行った。鍵をかける小さな金属音が、もはや誰もいなくなった体育館に響いた。
後はただ、静寂。
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