毎日記念日小説

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11月20日 ピザの日

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今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。


”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”

やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。


”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『食卓』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『村山様』『九条様』『矢野様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『ピザ』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”

アナウンスがやんで、光に包まれた。


今日はめちゃめちゃ早く光が収まった。













「今日の話題は、『ピザ』だな!!!ピザはよく食べるか?!!!」
「僕はね、あまり食べないかな。イタリアンをあまり食べないし、アメリカンフードでもピザを選ばないかな」
「僕は、たまに宅配ピザは食べると思う。年に何回か、お祝い事の時に頼みと思う」
「うちは宅配のピザをお持ち帰りして、もう一枚もらうみたいなのをよくやっているな」
「うちは、宅配系をたまに頼むぞ!!!」
「みんにはね、ピザはが好きなの?」
「僕は、海鮮系が好きだと思う。海鮮系のやつは食感も楽しいし、海鮮系は食べ慣れたものたちが乗っているから安心すると思う」
「俺は、イタリアン系のやつが好きだな。モッツァレラチーズ系のやつとかかなり好きだぞ」
「俺は、ペパロニ一択だな!!!王道が一番おいしいから!!!」
「僕はね、食べるとしたら、変わり種系をたまに食べるんだよね。甘いやつとか、変なものが乗っているやつとか」
「ピザってさ、何等分に着るものなの?」
「うちは8等分だと思う。うちだとずっと8等分だから、他に何等分にすることがあるのかわからないと思う」
「僕の家はね、12等分だよ。うちは12の方がきれいに割れるから、12にしているよ。12の方が、細めだけど、食べやすいから、割とお気に入りだよ。まぁ、食べる機会はあまりないんだけどね」
「俺も、12等分だな!!!12の方が食べやすいし、一口で結構な長さが食べれるから、いろんな味を感じられるぞ!!!そうだ、みんなはピザの耳って好きか?!!!」
「僕はね、あまり好きではないよ。あそこにあまり魅力を感じていないかな。あっても別に嫌ではないけど、好きかと聞かれると好きではないね」
「僕は結構好きだと思う。あそこのパリッと感でピザ食べてるって感じる」
「俺はそこそこ好きだぞ。あるとうれしいぐらいの好き具合だぞ」
「俺は、かなり好きだぞ!!!」






”34分44秒29が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。


ピザですか。
ピザは良いですよね。
まずは、バリエーションが豊かなのが良いですよね。
ペパロニから、海鮮系、肉系に変わり種まで、アメリカンから、イタリアンまで幅広くあるのがまず良いですよね。
それと、みんなでシェアできるのが良いですよね。
1つの丸いピザをいくつかに切って、何人かで分けて食べる。
楽しみを共有している感じでいいですよね。
後は、個人的には耳が良いですね。
ピザの耳の部分は、サクッとしていたり、ちょっとした焦げや粉っぽさがあったりと、他の食べ物では味わえない味をしていてなかなか良いですよね。
ピザの好みで言うと、私は、海鮮派ですね。
海鮮のうまみをすべて吸収しているキジを食べるのが最高ですね。
後は、チーズは欠かせないですよね。
ピザと言ったらやっぱりあのチーズの伸び。
あれが一番大事と言っても過言じゃないと思います。
それぐらいチーズの伸びは大切です。
それがないとピザとは言えないんじゃないかと言うぐらいには。
あぁ、なんだかピザが食べたくなってきましたね。
今晩買って帰ろうかしら。
でも、お持ち帰りでもう一枚もらっても一人じゃ食べきれない気がするんだよなぁ。
どうしましょう。




今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”

アナウンスが止んだ。

教室に戻ってきた。










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