毎日記念日小説

9月8日 定期メンテナンス

朝教室に来ると、黒板に張り紙が貼ってあった。


”ただ今、『雑談部屋』の定期メンテナンスを行っています。
今回の定期メンテナンスは、ハードの入れ替えも行う大規模なものになっているため、今日一日『雑談部屋』の稼働を中止しております。
作業員が全力で丁寧に早く作業を行って、一刻も早い再開のために働いています。
今日一日、『雑談部屋』が利用できなくて大変申し訳ありません。
ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。
メンテナンスを早急に終わらせられるよう努力いたします。
メンテナンス終了まで温かく見守っていただけるとありがたいです。

『雑談部屋』運営より”


えぇ、今日は、『雑談部屋』使えないのかぁ。
昨日久しぶりに雑談ができて楽しかったから、今日はルンルン気分で学校に来たのに、出鼻をくじかれた気分だな。
そうか、使えないのかぁ。
明日までお預けかぁ。
今日も雑談したかったのになぁ。
楽しくお話ししたかったのになぁ。
でも、決まっていることだからしょうがない。
俺がどうこうできるレベルのことじゃないんだし、受け入れよう。
切り替え、切り替え！
”今日、雑談ができない”というこの怒りとも悲しみともとらえられる気持ちを、勉強へのやる気に変えなきゃなぁ。
明日を、いい気分で迎えるために授業頑張るかぁ。

今日一日が、雑談部屋がないだけですごく長く感じた。



管理者「四日連続…もうどうしよう…もうどうにでもなれ！！！早く、雑談をお届けして！！！！！メンテナンス早く！！！！がんばれ運営！！！！！」