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『クランの町フラッグ』観光 家具屋 購入
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よし、会話の流れが、ソファを買う方に傾いてきた。
ここで、さらっとお金の話をして、会計を済ませてしまおう。
そう思いながら俺は言った。
「出す額の配分どうする?」
「3等分するなら、1人当たり大体167Gだよな!」
計算速いな。
167KGか。
足りないな。
俺だけ足りないな。
14KG足りないな
どうしよう。
分かってはいたけど、正確な数値を出されると、かなり足りないんだなと思い知らされる。
なんか少し焦ってきた。
どうすればいいのだろう。
なぜだかテンパってきた。
俺が焦っているうちにも会話は進んでいく。
「それだと、オクツが足りないのよね」
俺は焦る気持ちを抑えながら言った。
「14KGたりないな」
「じゃあ、その分は私が出すわ。私が今一番お金に余裕があるみたいだし」
ローズがそういったときに、俺はローズが聖母か何かに見えた。
思わずローズに向かって祈りそうになった。
先ほどまで感じていた焦る気持ちが完全に落ち着いた。
俺は落ち着きを取り戻すことができた。
冷静に心の中で、ローズにただただ感謝をした。
ありがとうローズ。
なんとか、資金の問題は解決したな。
これで、あのソファを買うことができる。
借りた金はすぐに返さないとな。
観光が終わったら、すぐにでも素材をギルドで現金化して返そう。
そして、この借りも返さないとな。
絶対に返さないとな。
忘れないように心に刻んでおこう。
次ローズが困っているときにいの一番に助けよう。
まぁ、この借りがなかったとしても、幼なじみだし、困っていたら当然助けるんだけどな。
でも、借りを返せるように頑張ろう。
俺は心からの感謝と決意を込めて言った。
「ありがとう。素材を現金化したらすぐに返す」
ローズは、当然でしょ? みたいな顔をして、当たり前のことだというように言った。
「困ったときはお互い様だし、返さなくていいわ。その代わり明日のご飯は、全部オクツのおごりね」
コルドも、うんうんとうなずいている。
やっぱり、最高の幼なじみだな。
俺は噛みしめるように言った。
「わかった」
俺の言葉で少しだけ、空気がしんみりした。
そこにコルドが軽い感じで言った。
「明日はオクツのおごりなのか! 俺は、何もしていないのに、棚からぼた餅だな! じゃあ、2人の分は166Kgでいいぞ! 俺が167KG出すぞ!」
コルドのその言葉で、場の雰囲気が明るいものに戻ってきた。
コルドにも借りができちゃったな。
俺は、コルドにも感謝伝えた。
「コルドもありがとうな」
2人に借りができちゃったな。
2人に言ったら、そこまで深く考えなくていいとか言いそうだけど、ちゃんといつか返さなきゃな。
根詰め過ぎずに、気長に借りを返すチャンスをうかがっていこう。
「それならちょうど500KGね」
よし、これで会計前に済ませておく話は全部終わったかな。
俺たちは、3人だけで話していたところから、マージュさんの方に向き直り、声をそろえていった。
「「「じゃあ、会計お願いします」」」
マージュさんは、俺たちの方を見て、にっこりと笑いながら言った。
「お会計、500KGになります」
今度は驚かずに金額を聞くことができた。
まぁ、同じ金額を言われているのだし、わざとではないのなら驚く方が珍しいと思う。
俺たちは、それぞれ自分が出すべき金額を、マージュさんに渡していった。
「これで」
「これでお願いします」
「これで!」
俺たちからお金を受け取った、マージュさんは、お金を数えて、500KGあるのかを確認していった。
俺たちのお金は、ストレージから出すときに、最適化されるようで、10KGの貨幣と、1KGの貨幣が数枚ずつなので、数えるのにそこまで手間がかかるわけではないのだ。
「確認しますね。えー、500KGちょうど頂戴しました」
慣れた手つきで、お金を数え終えたマージュさん。
まー授産は、お金をどこかにしまった後、俺たちと、買ったソファを交互に見ていった。
「商品は、後日配送にしますか? それともこの場でお渡ししますか?」
配送なんてこともできるんだな。
できることなら、ストレージに入れて持ち帰りたいな。
すぐに本拠地に置きたいし、それに店側に余計な手間をかけさせたくないし。
どうしたものかと思い、俺は、2人に向けていった。
「このソファ、ストレージに入るかな?」
「入るんじゃないかしら?」
「一度ストレージに入るかを見てから決めてもいいですか?」
俺は、試して良いものかマージュさんに聞いた。
マージュさんは聞かれると思っていなかったのか少し驚いていた。
すぐに平静を取り戻し、にこやかな笑みを浮かべていった。
「大丈夫ですよ。代金を受け取りましたし、それはもうお客様のものなので、ご自由になさってください」
マージュさんの許可も取れたので、ストレージに入れるのを試してみた。
すると、普通にストレージに入れることができた。
もしかしてこのストレージ、サイズの制限とかがないのかな?
「あ、入った」
「じゃあ、オクツ、ストレージで保管しておいて!」
「了解」
俺とコルドで、ストレージに入れる実験をしている間に、ローズは、マージュさんに話しかけていた。
「マージュさん、大樹の屋台以外で、この町で観光に行くのでおすすめの場所ってありますか?」
ストレージにソファを入れ終えた俺たちは、その会話に合流した。
マージュさんは、少し悩んだあと、通常のにこやかな笑みを浮かべていった。
「それでしたら、監視塔を登ってみるのはいかがでしょう。監視塔からこの町を一望できますよ。もうこんな時間ですし、どこかのお店に今から行くのはあまり現実的ではないでしょう。この町の店は18時には閉まってしまうところがほとんどです。ですので、職員に言えばいつでも登らせてもらえる監視塔がおすすめです」
マージュさんが言った「もうこんな時間」という言葉で、今の時間が急に気になったので、メニューの時計から時刻を確認した。
「え?! もう、5時半なの?」
現在時刻に驚いて、俺は思わず大きな声を出してしまった。
ローズとコルドも、俺と同じぐらい驚いていた。
「この店に、2時間近く至ってこと?!」
「時間が流れるのが早いな!」
そんなに時間が経っていたのか。
1つ1つじっくり座り心地とかを確かめていたから、時間がかかったとは思っていたけど、3つの商品を見て、2時間近く経っているとは夢にも思っていなかった。
まぁ、途中でいろいろな説明とかを受けていたし、3人で雑談とかもしていたし、長くなっても仕方がないよな。
切り替えよう。今は、次行く場所の話だよな。切り替え、切り替え。
ひとしきり驚いた後、俺は話を本筋に戻した。
「監視塔か。行ってみないか?」
「良いわよ。上から町を見れる機会も他にはなさそうだし、面白そうだわ」
「俺も賛成だな!」
2人ともかなり乗り気みたいだ。
スムーズに次の予定を決めることができた。
監視塔か。
夕飯までの1,2時間で十分楽しめるものなのかな?
「じゃあ、監視塔に行くか」
2人は大げさにうなずいている。
「監視塔って、どこにあるんですか?」
ローズの問いに、マージュさんは軽いジェスチャーを交えて答えてくれた。
「町の東西南北に1本ずつありますよ。大樹の広場から出ている東西南北の広い道のどれかをまっすぐ行けば見えてくると思います。背の高い建物なので、近づけばすぐわかると思います」
「ありがとうございます」
東西南北で1つずつ、計4つもあるのか。
どこにしよう。
どこがいいんだろう?
「東西南北どれいく?」
「北じゃない? 一番近いし」
確かに、この店は、大樹の北側だし、北が一番近いのかな。
まぁ、どの監視塔でもいいんだし、近い北に行くか。
「いいぞ! じゃあ北の監視塔に行こう!」
「北だな、了解」
次の予定地を決めてからの動きは速かった。
すぐに席を立ち、すぐに入り口まで来た。
「家具を紹介していただいて、ありがとうございました」
「「ありがとうございました」」
「いえいえ、こちらこそ購入していただきありがとうございました」
「お金が貯まったらまた来ます!」
「「また来ます!!」」
「またのご来店お待ちしております」
そう挨拶をして、店から出た。
良い店だったな。良い家具屋だった。また来よう。
心の中でしみじみそう思った。
よし! 次は監視塔だ!
北へ向かうぞ。
ここで、さらっとお金の話をして、会計を済ませてしまおう。
そう思いながら俺は言った。
「出す額の配分どうする?」
「3等分するなら、1人当たり大体167Gだよな!」
計算速いな。
167KGか。
足りないな。
俺だけ足りないな。
14KG足りないな
どうしよう。
分かってはいたけど、正確な数値を出されると、かなり足りないんだなと思い知らされる。
なんか少し焦ってきた。
どうすればいいのだろう。
なぜだかテンパってきた。
俺が焦っているうちにも会話は進んでいく。
「それだと、オクツが足りないのよね」
俺は焦る気持ちを抑えながら言った。
「14KGたりないな」
「じゃあ、その分は私が出すわ。私が今一番お金に余裕があるみたいだし」
ローズがそういったときに、俺はローズが聖母か何かに見えた。
思わずローズに向かって祈りそうになった。
先ほどまで感じていた焦る気持ちが完全に落ち着いた。
俺は落ち着きを取り戻すことができた。
冷静に心の中で、ローズにただただ感謝をした。
ありがとうローズ。
なんとか、資金の問題は解決したな。
これで、あのソファを買うことができる。
借りた金はすぐに返さないとな。
観光が終わったら、すぐにでも素材をギルドで現金化して返そう。
そして、この借りも返さないとな。
絶対に返さないとな。
忘れないように心に刻んでおこう。
次ローズが困っているときにいの一番に助けよう。
まぁ、この借りがなかったとしても、幼なじみだし、困っていたら当然助けるんだけどな。
でも、借りを返せるように頑張ろう。
俺は心からの感謝と決意を込めて言った。
「ありがとう。素材を現金化したらすぐに返す」
ローズは、当然でしょ? みたいな顔をして、当たり前のことだというように言った。
「困ったときはお互い様だし、返さなくていいわ。その代わり明日のご飯は、全部オクツのおごりね」
コルドも、うんうんとうなずいている。
やっぱり、最高の幼なじみだな。
俺は噛みしめるように言った。
「わかった」
俺の言葉で少しだけ、空気がしんみりした。
そこにコルドが軽い感じで言った。
「明日はオクツのおごりなのか! 俺は、何もしていないのに、棚からぼた餅だな! じゃあ、2人の分は166Kgでいいぞ! 俺が167KG出すぞ!」
コルドのその言葉で、場の雰囲気が明るいものに戻ってきた。
コルドにも借りができちゃったな。
俺は、コルドにも感謝伝えた。
「コルドもありがとうな」
2人に借りができちゃったな。
2人に言ったら、そこまで深く考えなくていいとか言いそうだけど、ちゃんといつか返さなきゃな。
根詰め過ぎずに、気長に借りを返すチャンスをうかがっていこう。
「それならちょうど500KGね」
よし、これで会計前に済ませておく話は全部終わったかな。
俺たちは、3人だけで話していたところから、マージュさんの方に向き直り、声をそろえていった。
「「「じゃあ、会計お願いします」」」
マージュさんは、俺たちの方を見て、にっこりと笑いながら言った。
「お会計、500KGになります」
今度は驚かずに金額を聞くことができた。
まぁ、同じ金額を言われているのだし、わざとではないのなら驚く方が珍しいと思う。
俺たちは、それぞれ自分が出すべき金額を、マージュさんに渡していった。
「これで」
「これでお願いします」
「これで!」
俺たちからお金を受け取った、マージュさんは、お金を数えて、500KGあるのかを確認していった。
俺たちのお金は、ストレージから出すときに、最適化されるようで、10KGの貨幣と、1KGの貨幣が数枚ずつなので、数えるのにそこまで手間がかかるわけではないのだ。
「確認しますね。えー、500KGちょうど頂戴しました」
慣れた手つきで、お金を数え終えたマージュさん。
まー授産は、お金をどこかにしまった後、俺たちと、買ったソファを交互に見ていった。
「商品は、後日配送にしますか? それともこの場でお渡ししますか?」
配送なんてこともできるんだな。
できることなら、ストレージに入れて持ち帰りたいな。
すぐに本拠地に置きたいし、それに店側に余計な手間をかけさせたくないし。
どうしたものかと思い、俺は、2人に向けていった。
「このソファ、ストレージに入るかな?」
「入るんじゃないかしら?」
「一度ストレージに入るかを見てから決めてもいいですか?」
俺は、試して良いものかマージュさんに聞いた。
マージュさんは聞かれると思っていなかったのか少し驚いていた。
すぐに平静を取り戻し、にこやかな笑みを浮かべていった。
「大丈夫ですよ。代金を受け取りましたし、それはもうお客様のものなので、ご自由になさってください」
マージュさんの許可も取れたので、ストレージに入れるのを試してみた。
すると、普通にストレージに入れることができた。
もしかしてこのストレージ、サイズの制限とかがないのかな?
「あ、入った」
「じゃあ、オクツ、ストレージで保管しておいて!」
「了解」
俺とコルドで、ストレージに入れる実験をしている間に、ローズは、マージュさんに話しかけていた。
「マージュさん、大樹の屋台以外で、この町で観光に行くのでおすすめの場所ってありますか?」
ストレージにソファを入れ終えた俺たちは、その会話に合流した。
マージュさんは、少し悩んだあと、通常のにこやかな笑みを浮かべていった。
「それでしたら、監視塔を登ってみるのはいかがでしょう。監視塔からこの町を一望できますよ。もうこんな時間ですし、どこかのお店に今から行くのはあまり現実的ではないでしょう。この町の店は18時には閉まってしまうところがほとんどです。ですので、職員に言えばいつでも登らせてもらえる監視塔がおすすめです」
マージュさんが言った「もうこんな時間」という言葉で、今の時間が急に気になったので、メニューの時計から時刻を確認した。
「え?! もう、5時半なの?」
現在時刻に驚いて、俺は思わず大きな声を出してしまった。
ローズとコルドも、俺と同じぐらい驚いていた。
「この店に、2時間近く至ってこと?!」
「時間が流れるのが早いな!」
そんなに時間が経っていたのか。
1つ1つじっくり座り心地とかを確かめていたから、時間がかかったとは思っていたけど、3つの商品を見て、2時間近く経っているとは夢にも思っていなかった。
まぁ、途中でいろいろな説明とかを受けていたし、3人で雑談とかもしていたし、長くなっても仕方がないよな。
切り替えよう。今は、次行く場所の話だよな。切り替え、切り替え。
ひとしきり驚いた後、俺は話を本筋に戻した。
「監視塔か。行ってみないか?」
「良いわよ。上から町を見れる機会も他にはなさそうだし、面白そうだわ」
「俺も賛成だな!」
2人ともかなり乗り気みたいだ。
スムーズに次の予定を決めることができた。
監視塔か。
夕飯までの1,2時間で十分楽しめるものなのかな?
「じゃあ、監視塔に行くか」
2人は大げさにうなずいている。
「監視塔って、どこにあるんですか?」
ローズの問いに、マージュさんは軽いジェスチャーを交えて答えてくれた。
「町の東西南北に1本ずつありますよ。大樹の広場から出ている東西南北の広い道のどれかをまっすぐ行けば見えてくると思います。背の高い建物なので、近づけばすぐわかると思います」
「ありがとうございます」
東西南北で1つずつ、計4つもあるのか。
どこにしよう。
どこがいいんだろう?
「東西南北どれいく?」
「北じゃない? 一番近いし」
確かに、この店は、大樹の北側だし、北が一番近いのかな。
まぁ、どの監視塔でもいいんだし、近い北に行くか。
「いいぞ! じゃあ北の監視塔に行こう!」
「北だな、了解」
次の予定地を決めてからの動きは速かった。
すぐに席を立ち、すぐに入り口まで来た。
「家具を紹介していただいて、ありがとうございました」
「「ありがとうございました」」
「いえいえ、こちらこそ購入していただきありがとうございました」
「お金が貯まったらまた来ます!」
「「また来ます!!」」
「またのご来店お待ちしております」
そう挨拶をして、店から出た。
良い店だったな。良い家具屋だった。また来よう。
心の中でしみじみそう思った。
よし! 次は監視塔だ!
北へ向かうぞ。
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