59 / 136
修行へ出発
しおりを挟む
「2人は、何時にログインしたの?」
ローズにそう聞かれたので、俺は淡々と答えた。
「俺は、6時50分だな」
コルドはほんの少しだけ驚きながら言った。
「普段のオクツよりちょっと早いわね!」
まぁ、俺がちょっと早起きしたぐらいだと、そのくらいのリアクションだよね。
大して珍しくもないし。
「俺は、7時15分だ!」
今度は、コルドが自慢げに答えた。
「コルドにしては異常なくらい早いわね!」
ローズは相当オーバーなリアクションをした。
思わず立ち上がるんじゃないかというくらいのリアクションだ。
それくらい驚いたということなんだろう。
そんなリアクションになるくらい、コルドが早起きしたというのは異常事態なのだから。
そのリアクションをした気持ちはちょっとはわかる。
「頑張ったんだぞ!」
コルドがちょっとだけ胸を張って言った。
早く起きてもそんなに威張れないぐらい、早く起きられるようになってほしいな。
早起きしても「へぇ、そうなんだ」で終わるぐらい当たり前に早起きできるようになってほしいな。
そうすれば、今よりももう少し早く集合して遊びに行けるようになるんだけどな。
ローズが、褒めてという雰囲気を出しながら、言った。
「私は、7時40分にログインしたんだけど、私にしてはめちゃくちゃ頑張った方だと思わない?」
まぁ、ローズにしては異常なくらい早いな。
でも、それ以上にコルドが早起きしちゃったから、かすんで見えるんだよな。
それも仕方ないよな。
「そうだな! 普段、学校がない日なら、9時までは起きないもんな!」
俺は無意識で、ローズをあおってしまった。
「自分でも、頑張ったと思って、誇らしげにフレンドリストのログイン状況を見て驚愕したわ。コルドより早く起きたと自慢したかったのに、コルドがすでにログインしているんだもの!」
俺のあおりを褒め言葉と判断したのか、反応することなく話が進んでいった。
ローズがそう言うと、コルドが胸を張って自慢げに言った。
「今日は、気合いを入れて早起きしたからな!」
「コルドが私より早起きすると、私の早起きがかすむじゃない!」
それから、朝起きる時間について、熱量高めに雑談していった。
話が盛り上がってきたところで、ローズが注文していたケーキセットが届いた。
その頃には、俺のコーヒーはからになっていた。
「お待たせしました。こちら、ケーキセットの、コーヒーとショートケーキです。お好みで、砂糖とミルクを追加してください」
店員さんが下がっていくと同時にローズはケーキを食べ出した。
1口目を口に含んだ瞬間、ローズの表情が驚愕に変わった。
ローズは、驚愕の表情のまま、1口食べ終わり、興奮気味に言った。
「これうまいわね! こんなに、味覚が完全再現されてるとは思ってなかったわ!」
APO出始めてご飯を食べた時を思い出すような表情をしていた。
懐かしいな。俺もあんな反応してたな。
まぁ、今日も割と似たような反応したけど。
「何よその顔! 2人して、こんな時期もあったなぁみたいな顔して!」
「俺も最初にAPOで食べ物を食べたときには、同じ反応をしたなぁっと思って」
どうやら、コルドも俺と似たような表情をしていたらしい。
まぁ、あの表情になっちゃうよな。
「俺もそう思った!」
ちょっとだけご立腹な、ローズは、もう1口ケーキを食べた。
すると表情が緩んで、途端に上機嫌になった。
「むかつくけど、このケーキのおいしさに免じて許してあげるわ!」
それからローズは無言でケーキとコーヒーを楽しんだ。
それを俺とコルドで暖かく見守った。
しばらくして、APO内での味覚の再現性に対する感動と、この店のケーキとコーヒーのおいしさに対する感動が収まってきたのか、ローズが冷静になった。
冷静になったローズはコーヒーを飲みながら言った。
「私がログインしてくる間に何か面白いことあった?」
コルドに言ったときと同じように、朝の出来事をローズにも伝えた。
「けんけんぱさんから、鉄球を20個買ったぞ!」
「何で鉄球なの? あの人、刀剣の鍛冶士じゃなかったかしら!」
ローズもコルドと同じような疑問で返してきた。
まぁ、そうだよなそう思うよな。
「ノリで作ったらしいよ!」
俺的には2度目の説明だから、限りなく短くして返した。
ローズはそれで納得してくれたみたいだ。
「そうなのね!」
「他はないかな。ここでずっとコルドと話してたし」
「俺もないぞ! ログインしてすぐにオクツと合流したから!」
「そうなのね」
それから、3人で他愛もない雑談をした。
いつもするような雑談なのに、喫茶店ですると雰囲気が出るなぁと思った。
ローズのコーヒーもなくなって、会話も落ち着いてきた頃、ローズが言った。
「みんなそろったし、『ビッグラビット』周回修行に行きましょう!」
それに俺が茶々を入れた。
「自分が食べ終わったしの間違いじゃないのか?!」
「うるさいわね! さっさと行くわよ!」
ローズはそう言って、一蹴した。
さっきまでめっちゃおいしそうにケーキ食ってたり、コーヒー飲んでたりしたのにすごい変わり様だな。
「「はーい」」
折れとコルドは、はいはい、みたいな感じで返事をした。
俺たちは席を立ち、レジのところまで行った。
「会計お願いします!」
そう言うと、店員さんがレジまで来た。
「会計は個別でなさいますか?」
ローズが前に出て、手を上げて言った。
「待たせたし、私が出すわ!」
そこに続いて手を上げる人はいなかった。
どうぞどうぞみたいなノリもなく、ストレートにローズが払うことになった。
ローズは、その流れがなくてちょっとだけ不満げだった。
「会計は、2700Gです」
伝票とかないけど大丈夫なんだろうかと不安になる。
まぁ、ゲームシステム的に間違えることはないだろうけどね。
「思ってたより安いわね!」
会計を聞いて、ローズが驚いたように言った。
3人で2700G。何かバフがかかるわけでもないし、ただの娯楽に使うとしたら、俺としてはちょっと高い額だと思うんだけどなぁ。
雑貨屋でフレーバーテキスト的に売られていた何も効果のついてない、食用のパンは、100Gぐらいだったぞ。
まぁ、感覚はひとそれぞれかぁ。
「ガチャとか、装備とか、高いものばっかり買って金銭感覚狂ってるんじゃない?」
「確かにそうね。そうかもしれないわ」
ローズは、そう言いながら、お金を出して、会計を済ませた。
「またのお越しをお待ちしております」
そう言って店員さんが頭を下げた。
これは素早く店から出なきゃだめだなぁ。
「「「ありがとうございましたー!」」」
俺たちは挨拶をして、店から出た。
カランカラン
外からでもこのドアベルの音が聞こえるんだなぁ。
それにしても、いい喫茶店だったな。
ここ、なんていう店なんだろう?
看板とかが立っているわけでのないし、店内に店名の入った何かがあったわけでもないので、何という名前の店なのかがわからないな。
この店を見つけてきたコルドに聞いてみるか。
「なぁ、コルド、ここってなんて名前の喫茶店なんだ?」
コルドはしばらく考えた後、言った。
「俺も知らないな。どこにも書いてないし、店名を知る要素がないよな! 今度行ったときに、店員さんにでも聞いてみるか!」
コルドも知らなかったのか。
まぁ、コルドなら店名とか気にしなさそうだもんな。
そもそもコルドもまだ、この喫茶店に来たのは2度目だし、知らないことも多いのだろう、
またすぐ行くだろうし、聞いてみるか。
「そうだな」
折れとコルドの会話で若干緩んだ空気を、ローズが締め直した。
「じゃあ、行きましょう!」
俺とコルドは、元気よく返事をした。
「「了解!」」
俺たちは、『ビッグラビット』のいる南の草原に向けて歩き出した。
ただいまの時刻、8時15分。
俺たちは南の草原に向かって雑談しながら歩いて行った。
ローズにそう聞かれたので、俺は淡々と答えた。
「俺は、6時50分だな」
コルドはほんの少しだけ驚きながら言った。
「普段のオクツよりちょっと早いわね!」
まぁ、俺がちょっと早起きしたぐらいだと、そのくらいのリアクションだよね。
大して珍しくもないし。
「俺は、7時15分だ!」
今度は、コルドが自慢げに答えた。
「コルドにしては異常なくらい早いわね!」
ローズは相当オーバーなリアクションをした。
思わず立ち上がるんじゃないかというくらいのリアクションだ。
それくらい驚いたということなんだろう。
そんなリアクションになるくらい、コルドが早起きしたというのは異常事態なのだから。
そのリアクションをした気持ちはちょっとはわかる。
「頑張ったんだぞ!」
コルドがちょっとだけ胸を張って言った。
早く起きてもそんなに威張れないぐらい、早く起きられるようになってほしいな。
早起きしても「へぇ、そうなんだ」で終わるぐらい当たり前に早起きできるようになってほしいな。
そうすれば、今よりももう少し早く集合して遊びに行けるようになるんだけどな。
ローズが、褒めてという雰囲気を出しながら、言った。
「私は、7時40分にログインしたんだけど、私にしてはめちゃくちゃ頑張った方だと思わない?」
まぁ、ローズにしては異常なくらい早いな。
でも、それ以上にコルドが早起きしちゃったから、かすんで見えるんだよな。
それも仕方ないよな。
「そうだな! 普段、学校がない日なら、9時までは起きないもんな!」
俺は無意識で、ローズをあおってしまった。
「自分でも、頑張ったと思って、誇らしげにフレンドリストのログイン状況を見て驚愕したわ。コルドより早く起きたと自慢したかったのに、コルドがすでにログインしているんだもの!」
俺のあおりを褒め言葉と判断したのか、反応することなく話が進んでいった。
ローズがそう言うと、コルドが胸を張って自慢げに言った。
「今日は、気合いを入れて早起きしたからな!」
「コルドが私より早起きすると、私の早起きがかすむじゃない!」
それから、朝起きる時間について、熱量高めに雑談していった。
話が盛り上がってきたところで、ローズが注文していたケーキセットが届いた。
その頃には、俺のコーヒーはからになっていた。
「お待たせしました。こちら、ケーキセットの、コーヒーとショートケーキです。お好みで、砂糖とミルクを追加してください」
店員さんが下がっていくと同時にローズはケーキを食べ出した。
1口目を口に含んだ瞬間、ローズの表情が驚愕に変わった。
ローズは、驚愕の表情のまま、1口食べ終わり、興奮気味に言った。
「これうまいわね! こんなに、味覚が完全再現されてるとは思ってなかったわ!」
APO出始めてご飯を食べた時を思い出すような表情をしていた。
懐かしいな。俺もあんな反応してたな。
まぁ、今日も割と似たような反応したけど。
「何よその顔! 2人して、こんな時期もあったなぁみたいな顔して!」
「俺も最初にAPOで食べ物を食べたときには、同じ反応をしたなぁっと思って」
どうやら、コルドも俺と似たような表情をしていたらしい。
まぁ、あの表情になっちゃうよな。
「俺もそう思った!」
ちょっとだけご立腹な、ローズは、もう1口ケーキを食べた。
すると表情が緩んで、途端に上機嫌になった。
「むかつくけど、このケーキのおいしさに免じて許してあげるわ!」
それからローズは無言でケーキとコーヒーを楽しんだ。
それを俺とコルドで暖かく見守った。
しばらくして、APO内での味覚の再現性に対する感動と、この店のケーキとコーヒーのおいしさに対する感動が収まってきたのか、ローズが冷静になった。
冷静になったローズはコーヒーを飲みながら言った。
「私がログインしてくる間に何か面白いことあった?」
コルドに言ったときと同じように、朝の出来事をローズにも伝えた。
「けんけんぱさんから、鉄球を20個買ったぞ!」
「何で鉄球なの? あの人、刀剣の鍛冶士じゃなかったかしら!」
ローズもコルドと同じような疑問で返してきた。
まぁ、そうだよなそう思うよな。
「ノリで作ったらしいよ!」
俺的には2度目の説明だから、限りなく短くして返した。
ローズはそれで納得してくれたみたいだ。
「そうなのね!」
「他はないかな。ここでずっとコルドと話してたし」
「俺もないぞ! ログインしてすぐにオクツと合流したから!」
「そうなのね」
それから、3人で他愛もない雑談をした。
いつもするような雑談なのに、喫茶店ですると雰囲気が出るなぁと思った。
ローズのコーヒーもなくなって、会話も落ち着いてきた頃、ローズが言った。
「みんなそろったし、『ビッグラビット』周回修行に行きましょう!」
それに俺が茶々を入れた。
「自分が食べ終わったしの間違いじゃないのか?!」
「うるさいわね! さっさと行くわよ!」
ローズはそう言って、一蹴した。
さっきまでめっちゃおいしそうにケーキ食ってたり、コーヒー飲んでたりしたのにすごい変わり様だな。
「「はーい」」
折れとコルドは、はいはい、みたいな感じで返事をした。
俺たちは席を立ち、レジのところまで行った。
「会計お願いします!」
そう言うと、店員さんがレジまで来た。
「会計は個別でなさいますか?」
ローズが前に出て、手を上げて言った。
「待たせたし、私が出すわ!」
そこに続いて手を上げる人はいなかった。
どうぞどうぞみたいなノリもなく、ストレートにローズが払うことになった。
ローズは、その流れがなくてちょっとだけ不満げだった。
「会計は、2700Gです」
伝票とかないけど大丈夫なんだろうかと不安になる。
まぁ、ゲームシステム的に間違えることはないだろうけどね。
「思ってたより安いわね!」
会計を聞いて、ローズが驚いたように言った。
3人で2700G。何かバフがかかるわけでもないし、ただの娯楽に使うとしたら、俺としてはちょっと高い額だと思うんだけどなぁ。
雑貨屋でフレーバーテキスト的に売られていた何も効果のついてない、食用のパンは、100Gぐらいだったぞ。
まぁ、感覚はひとそれぞれかぁ。
「ガチャとか、装備とか、高いものばっかり買って金銭感覚狂ってるんじゃない?」
「確かにそうね。そうかもしれないわ」
ローズは、そう言いながら、お金を出して、会計を済ませた。
「またのお越しをお待ちしております」
そう言って店員さんが頭を下げた。
これは素早く店から出なきゃだめだなぁ。
「「「ありがとうございましたー!」」」
俺たちは挨拶をして、店から出た。
カランカラン
外からでもこのドアベルの音が聞こえるんだなぁ。
それにしても、いい喫茶店だったな。
ここ、なんていう店なんだろう?
看板とかが立っているわけでのないし、店内に店名の入った何かがあったわけでもないので、何という名前の店なのかがわからないな。
この店を見つけてきたコルドに聞いてみるか。
「なぁ、コルド、ここってなんて名前の喫茶店なんだ?」
コルドはしばらく考えた後、言った。
「俺も知らないな。どこにも書いてないし、店名を知る要素がないよな! 今度行ったときに、店員さんにでも聞いてみるか!」
コルドも知らなかったのか。
まぁ、コルドなら店名とか気にしなさそうだもんな。
そもそもコルドもまだ、この喫茶店に来たのは2度目だし、知らないことも多いのだろう、
またすぐ行くだろうし、聞いてみるか。
「そうだな」
折れとコルドの会話で若干緩んだ空気を、ローズが締め直した。
「じゃあ、行きましょう!」
俺とコルドは、元気よく返事をした。
「「了解!」」
俺たちは、『ビッグラビット』のいる南の草原に向けて歩き出した。
ただいまの時刻、8時15分。
俺たちは南の草原に向かって雑談しながら歩いて行った。
20
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
ユニーク職業最弱だと思われてたテイマーが最強だったと知れ渡ってしまったので、多くの人に注目&推しにされるのなぜ?
水まんじゅう
SF
懸賞で、たまたま当たったゲーム「君と紡ぐ世界」でユニーク職業を引き当ててしまった、和泉吉江。 そしてゲームをプイイし、決まった職業がユニーク職業最弱のテイマーという職業だ。ユニーク最弱と罵られながらも、仲間とテイムした魔物たちと強くなっていき罵ったやつらを見返していく物語
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
春空VRオンライン ~島から出ない採取生産職ののんびり体験記~
滝川 海老郎
SF
新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。
島で釣りをしたり、スライム狩りをしたり、探険したり、干物のアルバイトをしたり、宝探しトレジャーハントをしたり、のんびり、のほほんと、過ごしていく。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる