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パーティでの初戦闘、初狩

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 あ、そういえばパーティー登録してなかった。

「パーティー登録してなくない?」

 ローズも気づいたのか、声かけをしてくれた。
 そして、パーティー登録をして、初戦に臨む前にミーティングを始めた。

「南の草原の魔物は、浅いところなら簡単に倒せると思うけど、どうやって戦う?」

「俺とオクツが前、ローズが後ろって感じでいいか?」

「いいわよ。じゃあ、最初だから積極的に声かけていきましょう!」

「「了解!」」

 それからすぐ、プレーンラビットが3匹群れている珍しいのを見つけた。

「最初の戦闘は、プレーンラビット3匹。珍しい組み合わせだけど、普通に戦うよ! 俺とコルドが突っ込んでいって、その間にローズが魔法の発動準備。多分俺が一番最初に接敵するはず。ローズは、コルドの接敵にあわせて魔法を撃って!」

「「了解!」」

 俺がまず、走りだした。
 少しずつ、敵と近づいていく。
 その分コルドとの距離が少しずつ離れていく。
 相手の突撃を避ける事で接敵した。
 敵は格下だけれど、3匹いる。
 攻撃に意識を向けすぎるとその間に突撃をされてしまう。
 ここでHPを減らして、ポーションを使っちゃうのはもったいない。
 だから、回避をメインにプレーンラビットたちと戯れていた。
 そこに、ようやくコルドが追いついた。
 そのタイミングで、俺から離れた位置にいたプレーンラビットにローズの『ウィンドランス』が襲う。

 567ダメージ
 プレーンラビットLv.4が撃破されました。


 明らかにオーバーキル。
 ちょっとだけ、やられたプレーンラビットがかわいそう。
 ローズが、良いところを見せようと気合を入れすぎたんだろう。
 ローズのINTなら、ボールで十分なはずだ。
 次は、コルドが、プレーンラビットに殴り掛かった。
 コルドはあまり素早さがないから、相手の突撃の後、体勢が不安定で避けられなさそうなところに攻撃した。


 266ダメージ
 プレーンラビットLv.4を撃破しました。


 あいつ、多分『強パンチ』と『チャージ』を使ったな。
 そんな、オーバーキルしなくてもいいのに。
 ふたりとも張り切ってるなぁ。
 俺も気合入れて、やってみるかぁ。
 俺は、『仁連斬り』と『チャージ』、自動で発動する『追撃』を発動して、残りの1匹を攻撃した。

 クリティカル224ダメージ
 クリティカル224ダメージ
 追撃! 2ダメージ
 追撃! 2ダメージ
 プレーンラビットLv.5を撃破しました。
 戦闘が終了しました。

 経験を325獲得しました。
 魔石(極小)を2つ獲得しました。
 クリティカル率アップ(極微)Lv.1/Lv.10がレベルアップしました。
 クリティカルダメージアップ(極微)Lv.1/Lv.10がレベルアップしました。
 チャージLv.1がレベルアップしました。
 追撃Lv.1がレベルアップしました。



 戦闘が終わった。
 いの一番に話し出したのはコルドだった。

「プレーンラビットじゃ弱すぎて、連携する必要がなかったな! バラバラに各個撃破した感じになったな!」

「そうね。もうちょっと強い敵で練習しましょう! ウルフ系とか」

「じゃあ、もうちょっと奥の方に行きますか!」

「「りょ!」」


 俺たちはそれから、5分ほど奥に向かって歩いていった。
 ラビット系が出るエリアと、ウルフ系が出るエリアの境界を越えて、ウルフ系のエリアへと足を踏み入れた。

 次に見つけた敵は、プレーンウルフが3匹のこれまた珍しい群れ。

「あの3匹に攻撃しよう!」

「了解」

「OK!」

「じゃあ、さっきと同じ感じで、俺とオクツが突撃。ローズはここから魔法をぶっぱ。ヘイトがそっちに向かないように、こっちが攻撃してから、魔法をよろしくね!」

「「はいはーい」」

 俺とコルドは同時に突撃した。
 だけど、やっぱり先に接敵したのは俺だった。
 相手の突進と噛みつきを警戒しつつ、ヘイトを取るため、軽く攻撃を加える。
 さっきと同じように『二連斬り』と『チャージ』を発動する。そうしたら、『追撃もついてくる』

 44ダメージ
 44ダメージ
 追撃! 0ダメージ
 追撃! 0ダメージ
 プレーンウルフLv.7を撃破しました。


 ヘイトを取ろうとしたら、撃破しちゃった。
 癖で、スキルを使ったけど、別にスキルなくてもよかったな。ヘイトを取るだけなら。
 その後、俺がヘイトを取ったから、ローズの『ウィンドボール』がプレーンウルフを襲う。


 326ダメージ
 プレーンウルフLv.7を撃破しました。


 ローズがまた、一発で倒した。
 やっと接敵した、コルドのパンチが最後のプレーンウルフを襲う。多分あれ、『強パンチ』だけしか使ってないな。まぁ、多分それでもオーバーキルなんだろうけど。

 131ダメージ
 プレーンウルフを撃破しました。

 戦闘が終了しました。
 経験値を753獲得しました。
 魔石(極小)を1個獲得しました。
 プレーンウルフの毛皮を1枚獲得しました。


 戦闘が終了した。
 今回の戦闘では、スキルもレベルも上がらなかった。
 まぁ、ある程度成長したしそんなもんか。

 ローズがつぶやいた。

「レベルが上がったわ」

「じゃあさ、狩りが終わって、町に戻ったら、その時にどんだけ成長したかステータス見せ合おうぜ!」

「いいよー」

「わかったわ」

「じゃあ、2人を驚かせるぐらい成長しなきゃな! パーティー戦だと経験値は全員分もらえるみたいだし、ドロップ品も多めにもらえてる気がする! このゲームってもしかしたら、パーティー戦を推奨してるのかもな!」

「次は、もうちょっと強い敵に行く?」

「そうだな! 3人だと安定感あるし、もうちょっと強い敵でも大丈夫そうだと思うぞ!」

「ちなみに2人はポーションはどれくらい持ってるのかしら? 私は、HPポーションは、初心者セットでもらったやつがまんま残ってるから10本。MPポーションは道具屋で買ったから15本あるわ」

「俺は、HPポーションが18本! MPポーションは、初心者セットのまま10本だよ! こっちのMPポーションと、そっちのHPポーション交換しない?!」

「いいわよ」

 コルドとローズが、ポーションを交換した。

「俺は、両方とも31本あるぞ! ギルドの露店市で買った!」

 俺は、自慢げに2人に言った。

「オクツがそんなに持ってるなら、何かがあっても安心だな! 露店市かぁ、町に戻ったら3人で行かない?!」

「「いい(ぞ)(わよ)」」


 狩りをした後の予定が決まった。
 ポーションの確認もできたし、後は、狩りを続けるだけだ!



 それから、狩って、狩って、狩りまくった。
 魔物が枯渇するんじゃないかという勢いで狩った。
 ほぼ、狩りというより刈りみたいな気分だった。
 最後の方は、ふたりとも強くなって、3人の中で一番AGIが高い俺が、いろんなところを走り回って、魔物を引っ張ってくるトレインみたいなことをしたりもした。
 トレインで魔物を引っ張りすぎて危うく死にそうになったけど、なんとか持ちこたえることができた。
 南の草原の魔物じゃ、俺たちの相手にならなくなっていた。
 だけれど俺は知っている。
 このまま西の森に突撃しても、すぐ死ぬことを。
 だから、俺たちはもう少しの間は、この南の草原をメインに活動していくことにした。少なくとも今日1日は。

 今回の狩りで、一番強かったのは、ハイウルフ2匹が群れを引き連れていた、プレーンウルフ3匹、ホーンウルフ2匹、ハイウルフ2匹の群れだった。
 正直、やりすぎたトレインよりも苦戦した。
 トレインも大変だった。トレインの時だけ、何故かハイ系がすこぶる強くなるのだ。
 あのトレインにハイ系があと2匹いたら間違いなく俺たちは負けていただろう。


 町まで戻ってきた。
 割と満身創痍だから、あと1時間は狩りに出たくない。
 無茶はすることなかったなぁと反省している。
 噴水の広場まで戻ってきた。
 皆はどれくらい強くなったのかな?
 これから、ステータス確認会をする。
 2人はどのくらい成長したのかなぁ?
 気になる気になる!
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