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決心 2
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その後はきちんと身体を洗い、ベッドに横になりながら、チェックアウトまでずっとキスをしていた。
それなのに、その数時間後は状況が変わっていた。
「茉莉、下ろして!」
さっきまで甘ったるい雰囲気だったのに、廊下で颯人が茉莉に対して大きな声を出していた。
「歩けないのに、下ろすのか?」
「歩ける、からっ!」
颯人は茉莉の腕から逃げた。
そして、廊下を歩こうとしたが…
「ふっ…んっ」
腰が気だるくて重く、膝も笑っている。
身体は、全身筋肉痛だ。
昨日からの濃厚なセックスで、颯人の体力が0に等しい。
頬を赤くしながら色気が漂う颯人は、茉莉を平常心に戻してくれない。
「…」
(…この可愛い生き物は、俺をどうしたいんだ)
「もう少ししたら、歩ける…わっ!」
強気に言っている颯人の身体を、お姫様抱っこした。
「茉莉!」
「もう駄目だ!見てられない、可愛すぎるっ」
「ちょっ!目が腐ってる」
「俺が無理させて、この動きなんだから腐ってない」
「な~っ!」
珍しく、颯人が茉莉に抗議をしようとしていた。
颯人を抱き抱えたまま、エレベーターの下ボタンを押した。
「暴れると、人前でキスをするぞ」
「っ!!」
颯人は真っ赤っかになる。
(…本当に可愛い!)
昨日から、茉莉は自分でわかるぐらい颯人の扱いが違っていた。
抱けば抱く程、颯人への想いが膨らんで自分でも制御が出来ない。
(これから、学校に帰らないとならないのに…)
理性が保てなくなる。
颯人を抱き抱えたまま、カードキーを返す。
颯人は帽子を深く被っているので、顔は見えないが身体は震えていた。
しかし、茉莉はそんな颯人が可愛いくて誰にでも見せたい衝動に駆られているので、お構い無しだった。
支払いは、颯人が疲れて少しだけ寝てしまった時に茉莉は寝つけなかったので、その時に済ましておいた。
「精算はお済みですね。車を用意してますので、どうぞそのまま玄関の方に…」
そう言われて、玄関に行くと茉莉の愛車が停まっていた。
ドアマンが、助手席のドアを開ける。
茉莉はそっと、颯人を助手席に下ろした。
ドアマンがドアを閉める。
「またのお越しをお待ちしております!」
ドアマンが、深々とお辞儀をしていた。
それなのに、その数時間後は状況が変わっていた。
「茉莉、下ろして!」
さっきまで甘ったるい雰囲気だったのに、廊下で颯人が茉莉に対して大きな声を出していた。
「歩けないのに、下ろすのか?」
「歩ける、からっ!」
颯人は茉莉の腕から逃げた。
そして、廊下を歩こうとしたが…
「ふっ…んっ」
腰が気だるくて重く、膝も笑っている。
身体は、全身筋肉痛だ。
昨日からの濃厚なセックスで、颯人の体力が0に等しい。
頬を赤くしながら色気が漂う颯人は、茉莉を平常心に戻してくれない。
「…」
(…この可愛い生き物は、俺をどうしたいんだ)
「もう少ししたら、歩ける…わっ!」
強気に言っている颯人の身体を、お姫様抱っこした。
「茉莉!」
「もう駄目だ!見てられない、可愛すぎるっ」
「ちょっ!目が腐ってる」
「俺が無理させて、この動きなんだから腐ってない」
「な~っ!」
珍しく、颯人が茉莉に抗議をしようとしていた。
颯人を抱き抱えたまま、エレベーターの下ボタンを押した。
「暴れると、人前でキスをするぞ」
「っ!!」
颯人は真っ赤っかになる。
(…本当に可愛い!)
昨日から、茉莉は自分でわかるぐらい颯人の扱いが違っていた。
抱けば抱く程、颯人への想いが膨らんで自分でも制御が出来ない。
(これから、学校に帰らないとならないのに…)
理性が保てなくなる。
颯人を抱き抱えたまま、カードキーを返す。
颯人は帽子を深く被っているので、顔は見えないが身体は震えていた。
しかし、茉莉はそんな颯人が可愛いくて誰にでも見せたい衝動に駆られているので、お構い無しだった。
支払いは、颯人が疲れて少しだけ寝てしまった時に茉莉は寝つけなかったので、その時に済ましておいた。
「精算はお済みですね。車を用意してますので、どうぞそのまま玄関の方に…」
そう言われて、玄関に行くと茉莉の愛車が停まっていた。
ドアマンが、助手席のドアを開ける。
茉莉はそっと、颯人を助手席に下ろした。
ドアマンがドアを閉める。
「またのお越しをお待ちしております!」
ドアマンが、深々とお辞儀をしていた。
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