純愛Lovers

らいねこ

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2日目

2日目 3

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思い切って言った。


「生徒会のお手伝いをしたいです!」


「…手伝い?」


愁も驚いていた。


「えっと…」


なんて言えばいいのか…少し深呼吸をして自分自身を落ち着かせた。


「まず、生徒会の事が知りたいです。雑用でいいので、お手伝いしたいです!」


愁は少し考えていた。


「…顧問の茉莉先生に聞いてから、かな」


そういうとスマホを取り出し、どこかに電話をかけた。


「…もしもし、颯人?茉莉先生と一緒に生徒会に来て欲しい。うん…」


電話を切った。


「少し待ってて。今、来るから」


「ありがとうございます!柏原先輩」
 

そう言うと愁が悩みながら言った。


「咲…出来たら俺のこと、下の名前で呼んで?」


「下の名前…ですか?」


正直、驚いた。


「名字が言いづらいと思って。あと、俺が呼んでくれると嬉しいから」


『嬉しい』と言われると、こっちが嬉しくなる。


(わっ…)


そう思っただけで顔が赤くなる。


ドキドキしてくる。


深呼吸して、どうにか落ち着かせた。


(えっと…)


「…愁先輩」


言った後に、一気に恥ずかしくなる。


「はい」


愁は嬉しそうに返事をした。


(っ!)


ドキンと、胸が高鳴る。


見つめられて目が離れられない。


その時、トントンッとドアからノックの音がした。


「愁、連れて来た…」


颯人と茉莉が入ってきた。


「ん?今、まずかったかな?」


茉莉が呑気に言う。


「いえ?颯人には少し言ったのですが、咲に生徒会の雑用をしてもらおうと思って」


「良いんじゃない?」


「茉莉…なんにも考えてないよな」


「いやいや、颯人そんな事ない。現に会長、副会長しか決まってないから雑用は必要だ」



「茉莉が動けばいいと思う」


「いや、俺は颯人の上か下にいる時しか機敏に動…」


「茉莉、うるさいっ!」


茉莉は颯人に蹴られた。


「痛っ!颯人…優しくして」


「自業自得」


ツンッと颯人は顔を背けた。






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