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天使編
第四章 毒の魚
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ホテルで一泊し、翌日。朝食をゆっくりと食べた後に、これからどこへ向かうかという話を天使様達とする。
「予定としては銀座をご案内しようかと思って居るのですが、他に希望はございますか?」
僕がそう訊ねると、メディチネル様はワクワクした様子でこう答える。
「銀座かぁ。銀座だと色々お買い物出来るよね。僕は銀座が良いな」
お買い物が好きなのか。それならば銀座というチョイスは良いだろう。虚飾の罪に触れないかどうかだけが心配ではあるけれど。
一方のプリンセペル様はいまいちピンとこないようで、首を傾げてしまっている。
「ううむ、銀座に何が有るのかはわからないのだが。
あ、そうだ。日本国に来たのなら鰻重が食べたい」
確かに銀座にも鰻屋は有ると思うけれど。こちらはこちらで気をつけないと暴食してしまいそうだ。
ふと、鰻と言われて思い立つ。
「プリンセペル様。鰻でしたらイギリスでも食べられますし、ここは他の物にしてみてはいかがでしょうか?」
「そうは言われても、イギリスの鰻は不味い」
わかる。確かに不味いと聞く。しかし、折角なら日本くらいでしか食べられない物を食べてほしいもので。
「実は、鰻に似ているけれども日本国以外ではあまり食べられていない魚の料理があるんです。それはいかがですか?」
「うん? それは一体どういう物だ?」
不思議そうな顔をするプリンセペル様に、どんな物かをこう説明する。
「穴子という魚なのですが、一見鰻に見えますが、もう少しさっぱりした味なんです」
この話を聞いてプリンセペル様は興味津々と言った様子だけれども、メディチメル様が信じられないといった顔をして僕に言う。
「ええ! 穴子って毒が有るじゃ無い! 本当に食べて大丈夫なの?」
毒があると言うことを今初めて知ったので僕も驚いたのだが、穴子専門の老舗があると言うことは、食べても大丈夫だと言う事だろう。
「えっと、日本国では毒性の強いフグもなんとかして食べますし、大丈夫かと」
苦し紛れに僕がそう言うと、メディチネル様は確かにそうだ。と納得した様子。
とは言え、今の話で穴子に不安を抱いていないだろうかとプリンセペル様を見ると、昨日目の前にケーキが並んでいた時のように瞳を輝かせている。
「よし、それなら穴子を食べよう。
穴子はいつ食べるんだ? 昼か? 晩か?」
朝ご飯を食べたばかりなのにもう待ちきれないといった様子のプリンセペル様をなんと宥め、どうせこの時間から銀座に行ってもどこも開いていないからと、友人から聞いた、行列が出来るという穴子の店に並ぶため、まずは日本橋へ向かうことにした。
ホテルをチェックアウトし、荷物を車に載せて日本橋へと向かう。朝食を食べたあと速やかに並びに行かないといけないほど人気の店なのかと訊かれたが、東京二十三区内で美味しいお店となると、大体並ばされる物なのだとしか答えようが無い。
不思議そうにする天使様を乗せた車で日本橋へと入り、大通りの下にある地下駐車場に停める。その駐車場から店まで少し離れては居るけれど、ここに停めておけばそのまま銀座まで電車で出て回るのにも都合が良い。
駐車場を出て、スマートフォンで地図を見ながら店へと向かう。暫く歩いて、大通りから少し外れたところにある古びた店を見付けた。周りはコンクリートで出来たビルばかりなのに、その店の入り口は日に焼けた木で出来ていた。
時刻は午前十時半。開店時間まであと三〇分ほどで、流石にまだ人は並んでいない。店の前に置かれたベンチに天使様達が腰掛け、僕はその横に立つ。
「ジョルジュ、この店のお勧めはなんなんだ?」
そわそわしているプリンセペル様に、この店のお勧めを答える。
この店の売りは穴子をごはんの上に敷き詰めた穴子箱という物なのだけれど、小箱、中箱、大箱の三種類が有り、それぞれ乗っている穴子の数が違う。小箱では一枚、中箱では二枚、大箱では三枚といった感じだ。
「なるほど。乗っている数が違うのか」
「はい。あと、穴子の調理法が二種類有りまして、蒸した物と焼いた物が有るんです。
小箱だとどちらかしか選べませんが、中箱以上ですと合い乗せと言って、蒸しと焼き、両方乗せることが出来ます」
僕の説明に、天使様達はなるほどと言った顔をしている。
「うーん。それなら中箱にしようかなぁ。
プリンセペルはどれにする?」
「私は大箱だな」
「だよね」
そうこうしている内に他のお客さんもやって来て、お店の人も開店前から注文を取りに来て、穴子箱を食べる期待感が高まっていった。
暫く待ってようやく開店時間が来た。店内に入ると狭く薄暗い中に、カウンター席とテーブル席がある。慣れないと陰鬱な感じがする店構えかも知れないが、厨房から聞こえてくるせわしない音が暗い店内を粋と感じさせた。店内を見渡して、僕達は三人組なので奥のテーブル席を使う事にした。
席に着き、どんな物が出てくるのかという話に花を咲かせていると、開店前から注文を取って居たおかげか、そこまで待たされずに穴子箱が運ばれてきた。僕とメディチネル様は中箱の合い乗せで、プリンセペル様は大箱の、焼き穴子多めの合い乗せだ。お盆の上には黒と朱で塗られた箱と、その後ろにわさびや柚子の皮、胡麻などの薬味が置かれている。早速箱の蓋を開けると、少し甘いタレの香りが立った。
「このわさびというのを入れると美味しいのだな?」
そう言って、お箸でわさびの小さな山をそのまま穴子に乗せようとするプリンセペル様を慌てて止める。
「あああ、一度にそんな乗せるとすごく辛いですよ! もっと少しずつ、えっと、これくらいずつ取って乗せるんです」
そう言って、僕はお箸の先でまち針の頭ほどのわさびを取ってみせる。
それを見ていたメディチネル様が、意地悪そうに笑う。
「そのまま食べさせても良かったのに~」
良くないですから。
取り敢えず突然のアクシデントを無事に乗りきり、穴子を食べ始める。煮穴子はフワッとしていて口の中でほどけるし、焼き穴子は香ばしくてさっぱりしている。こんなに美味しいお店を事細やかに教えてくれた友人には、後でお礼を言っておかないといけないね。
穴子箱を堪能して、混雑し始めた店内であまり居座るのも悪いだろうと、僕達は電車で銀座へと移動した。まずは駅から直結している百貨店へと足を運ぶ。
「ねぇ、僕、アクセサリーとか見たいんだけど、そう言うのってどこにあるのかな?」
「アクセサリーですか? ここですと地下一階ですね」
やはり、メディチネル様はそう言う物に興味を持つだろうと思っていたけれど、その通りだった。銀座駅から直通のそのデパート、小さな階段を上がって入ると、そこは地下一階だ。そこには華やかな匂いのする化粧品売り場が並んでいた。
「わー、これ化粧品だよね?
これも可愛いなー」
そう言ってメディチネル様は口紅やマニキュア、コンパクトを手に取る。それを見て僕は、これは大丈夫なのだろうか。と少し不安になったけれども、メディチネル様は少し化粧品を見た後、僕に言う。
「でも、化粧品は僕が使うと虚飾になっちゃうからね。見るだけだね」
良かった。どの辺でどう言った線引きをされているのか、僕にはわからないので、自分でちゃんと引き所がわかっているようだと、こちらとしても安心だ。
化粧品売り場を抜け、その先にはジュエリーというわけではない、アクセサリー売り場があった。
そこで、天使様達は興味深そうにアクセサリーを手に取って見ている。
「えー、この蝶々の指輪かわいい」
「なるほど、こういう物も有るのか。興味深いな」
時折欲しそうな顔はするけれども、これは虚飾だから。そう言って棚の上に戻している。黒と紫で彩られた棚の裏側に回ると、そこには緑を基調とした棚が有り、煌びやかなラインストーンやビーズで出来た花のアクセサリーが置かれていた。
「お花かぁ。お花の髪飾り有ったら使いそうだけど、許可下りるかなぁ」
そう呟いたメディチネル様と、プリンセペル様にも問いかけるような視線を送られたので、取り敢えず問い合わせて下さいと、そう答えて置いた。
「予定としては銀座をご案内しようかと思って居るのですが、他に希望はございますか?」
僕がそう訊ねると、メディチネル様はワクワクした様子でこう答える。
「銀座かぁ。銀座だと色々お買い物出来るよね。僕は銀座が良いな」
お買い物が好きなのか。それならば銀座というチョイスは良いだろう。虚飾の罪に触れないかどうかだけが心配ではあるけれど。
一方のプリンセペル様はいまいちピンとこないようで、首を傾げてしまっている。
「ううむ、銀座に何が有るのかはわからないのだが。
あ、そうだ。日本国に来たのなら鰻重が食べたい」
確かに銀座にも鰻屋は有ると思うけれど。こちらはこちらで気をつけないと暴食してしまいそうだ。
ふと、鰻と言われて思い立つ。
「プリンセペル様。鰻でしたらイギリスでも食べられますし、ここは他の物にしてみてはいかがでしょうか?」
「そうは言われても、イギリスの鰻は不味い」
わかる。確かに不味いと聞く。しかし、折角なら日本くらいでしか食べられない物を食べてほしいもので。
「実は、鰻に似ているけれども日本国以外ではあまり食べられていない魚の料理があるんです。それはいかがですか?」
「うん? それは一体どういう物だ?」
不思議そうな顔をするプリンセペル様に、どんな物かをこう説明する。
「穴子という魚なのですが、一見鰻に見えますが、もう少しさっぱりした味なんです」
この話を聞いてプリンセペル様は興味津々と言った様子だけれども、メディチメル様が信じられないといった顔をして僕に言う。
「ええ! 穴子って毒が有るじゃ無い! 本当に食べて大丈夫なの?」
毒があると言うことを今初めて知ったので僕も驚いたのだが、穴子専門の老舗があると言うことは、食べても大丈夫だと言う事だろう。
「えっと、日本国では毒性の強いフグもなんとかして食べますし、大丈夫かと」
苦し紛れに僕がそう言うと、メディチネル様は確かにそうだ。と納得した様子。
とは言え、今の話で穴子に不安を抱いていないだろうかとプリンセペル様を見ると、昨日目の前にケーキが並んでいた時のように瞳を輝かせている。
「よし、それなら穴子を食べよう。
穴子はいつ食べるんだ? 昼か? 晩か?」
朝ご飯を食べたばかりなのにもう待ちきれないといった様子のプリンセペル様をなんと宥め、どうせこの時間から銀座に行ってもどこも開いていないからと、友人から聞いた、行列が出来るという穴子の店に並ぶため、まずは日本橋へ向かうことにした。
ホテルをチェックアウトし、荷物を車に載せて日本橋へと向かう。朝食を食べたあと速やかに並びに行かないといけないほど人気の店なのかと訊かれたが、東京二十三区内で美味しいお店となると、大体並ばされる物なのだとしか答えようが無い。
不思議そうにする天使様を乗せた車で日本橋へと入り、大通りの下にある地下駐車場に停める。その駐車場から店まで少し離れては居るけれど、ここに停めておけばそのまま銀座まで電車で出て回るのにも都合が良い。
駐車場を出て、スマートフォンで地図を見ながら店へと向かう。暫く歩いて、大通りから少し外れたところにある古びた店を見付けた。周りはコンクリートで出来たビルばかりなのに、その店の入り口は日に焼けた木で出来ていた。
時刻は午前十時半。開店時間まであと三〇分ほどで、流石にまだ人は並んでいない。店の前に置かれたベンチに天使様達が腰掛け、僕はその横に立つ。
「ジョルジュ、この店のお勧めはなんなんだ?」
そわそわしているプリンセペル様に、この店のお勧めを答える。
この店の売りは穴子をごはんの上に敷き詰めた穴子箱という物なのだけれど、小箱、中箱、大箱の三種類が有り、それぞれ乗っている穴子の数が違う。小箱では一枚、中箱では二枚、大箱では三枚といった感じだ。
「なるほど。乗っている数が違うのか」
「はい。あと、穴子の調理法が二種類有りまして、蒸した物と焼いた物が有るんです。
小箱だとどちらかしか選べませんが、中箱以上ですと合い乗せと言って、蒸しと焼き、両方乗せることが出来ます」
僕の説明に、天使様達はなるほどと言った顔をしている。
「うーん。それなら中箱にしようかなぁ。
プリンセペルはどれにする?」
「私は大箱だな」
「だよね」
そうこうしている内に他のお客さんもやって来て、お店の人も開店前から注文を取りに来て、穴子箱を食べる期待感が高まっていった。
暫く待ってようやく開店時間が来た。店内に入ると狭く薄暗い中に、カウンター席とテーブル席がある。慣れないと陰鬱な感じがする店構えかも知れないが、厨房から聞こえてくるせわしない音が暗い店内を粋と感じさせた。店内を見渡して、僕達は三人組なので奥のテーブル席を使う事にした。
席に着き、どんな物が出てくるのかという話に花を咲かせていると、開店前から注文を取って居たおかげか、そこまで待たされずに穴子箱が運ばれてきた。僕とメディチネル様は中箱の合い乗せで、プリンセペル様は大箱の、焼き穴子多めの合い乗せだ。お盆の上には黒と朱で塗られた箱と、その後ろにわさびや柚子の皮、胡麻などの薬味が置かれている。早速箱の蓋を開けると、少し甘いタレの香りが立った。
「このわさびというのを入れると美味しいのだな?」
そう言って、お箸でわさびの小さな山をそのまま穴子に乗せようとするプリンセペル様を慌てて止める。
「あああ、一度にそんな乗せるとすごく辛いですよ! もっと少しずつ、えっと、これくらいずつ取って乗せるんです」
そう言って、僕はお箸の先でまち針の頭ほどのわさびを取ってみせる。
それを見ていたメディチネル様が、意地悪そうに笑う。
「そのまま食べさせても良かったのに~」
良くないですから。
取り敢えず突然のアクシデントを無事に乗りきり、穴子を食べ始める。煮穴子はフワッとしていて口の中でほどけるし、焼き穴子は香ばしくてさっぱりしている。こんなに美味しいお店を事細やかに教えてくれた友人には、後でお礼を言っておかないといけないね。
穴子箱を堪能して、混雑し始めた店内であまり居座るのも悪いだろうと、僕達は電車で銀座へと移動した。まずは駅から直結している百貨店へと足を運ぶ。
「ねぇ、僕、アクセサリーとか見たいんだけど、そう言うのってどこにあるのかな?」
「アクセサリーですか? ここですと地下一階ですね」
やはり、メディチネル様はそう言う物に興味を持つだろうと思っていたけれど、その通りだった。銀座駅から直通のそのデパート、小さな階段を上がって入ると、そこは地下一階だ。そこには華やかな匂いのする化粧品売り場が並んでいた。
「わー、これ化粧品だよね?
これも可愛いなー」
そう言ってメディチネル様は口紅やマニキュア、コンパクトを手に取る。それを見て僕は、これは大丈夫なのだろうか。と少し不安になったけれども、メディチネル様は少し化粧品を見た後、僕に言う。
「でも、化粧品は僕が使うと虚飾になっちゃうからね。見るだけだね」
良かった。どの辺でどう言った線引きをされているのか、僕にはわからないので、自分でちゃんと引き所がわかっているようだと、こちらとしても安心だ。
化粧品売り場を抜け、その先にはジュエリーというわけではない、アクセサリー売り場があった。
そこで、天使様達は興味深そうにアクセサリーを手に取って見ている。
「えー、この蝶々の指輪かわいい」
「なるほど、こういう物も有るのか。興味深いな」
時折欲しそうな顔はするけれども、これは虚飾だから。そう言って棚の上に戻している。黒と紫で彩られた棚の裏側に回ると、そこには緑を基調とした棚が有り、煌びやかなラインストーンやビーズで出来た花のアクセサリーが置かれていた。
「お花かぁ。お花の髪飾り有ったら使いそうだけど、許可下りるかなぁ」
そう呟いたメディチネル様と、プリンセペル様にも問いかけるような視線を送られたので、取り敢えず問い合わせて下さいと、そう答えて置いた。
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