日ノ本経済 始まりの話

Ittoh

文字の大きさ
上 下
15 / 38
閑話休題

閑話休題3 損得勘定は、商人の必須スキル

しおりを挟む
 経済的な感覚について、日本は、とっても両極端に分かれる国である。長年、ボードゲームをプレイしたりインストしていて、ルールが理解できるけど、ゲームが理解できないという人達に何度か出会った。日本人というのは、ボードゲーム等で海外に行くと、何故か、相手から強いと思われてしまう。まぁ確かに、日本人は強い、世界チャンピオンになるより、日本チャンピオンになる方が難しい競技があったりする。(日本選手権の上位は、ほとんどかつての世界チャンピンだったりする)

 お爺ぃは、若気のいたり?で、「キャッシュフ○ー」というゲームがある。1998年くらいだったかに或る本を買って、中に書かれていたゲーム(当時199ドル+送料50ドル)を輸入すると、当然ながら英文のゲームが届いた。ゲームの箱には、著者の講演テープ(当時はまだカセットだった)やらが入っていて、友人と、ゲームは多分5000円くらいで、入っていたオリジナル電卓(ロゴ入り紫カラー)が5000円で、ありがたい?テープが一万円という話をしていた。(笑)
 ゲームのルールを訳して、カードを訳して遊んでいたら、教えて欲しいと頼まれて、教えたことがある。

 ゲームをインストしていて判ったのは、経済感覚の或る人と無い人は、判別できる出会った。ゲームで使用されるカードを確認し、システムを解析できる人は、経済感覚上問題ない。しかしながら、ルールを理解できても、システムの構成を理解できない人は、投資という行為そのものに向いていない。
 特に「キャッシュフ○ー」というゲームは、損得勘定を理解できるかできないか、この点に焦点が置かれていて、プレイヤーは置かれた立場を最大限に利用して、様々な手を使って、儲けを図ることがシステムとして要求される。
 投資手段や方法を考えるのは、プレイヤーであり、誰かが教えてくれるわけではない。
 インストラクトでは、或る程度のカードに記載されている情報は与えるものの、プレイヤーが判断できなければ、どうにもならない。また、新たな投資方法を考えたプレイヤーへの対応について、TRPGのマスターとして対応します。まぁ、新たな投資を考えるプレイヤーは、法的な整合性等を含めて検討して、判定を下すことになります。損得勘定を判断できる人は、成功するかは確率ですが、可能性はゼロではありません。
 でもって、何回かプレイしても、判断できないプレイヤーは、諦めた方が良いなぁと思ってたりしました。懇親会では、オブラートに才能が無い話をしますが、諦められない方が、当時のバブルがはじけた中で、投資でどうにかしようという感じだったのですが、この方には無理だなぁと感じました。
 状況に対するRoll Playが、実務的なお話です。
 時折、実務的なRoll Playを話します。或るイベントによって生じる利益があるとする、利益の支払い手が誰になるのかを逆算することが、現実的な投資判断の基準と考えてください。
 2025年に万博が大阪に来る、IRも大阪が名乗りを上げている、だが、東京や横浜が諦めたわけではない。祭典によって生じるもしくは生じた赤字を抱える、東京や横浜。基地が移転したとして跡地はどうするのか?同規模で、経済効果を継続的に得られるモノとは何か?そんな疑問符?をプカプカ浮かべつつ、お爺ぃには、そのような思いもあります。困ったことにお爺ぃは、近くに住んでいる親戚等と話をすることができないことだけれど、選択肢はほとんど無いと判断してます。





<<<<<>>>>>





バブルが弾けた頃、個人的に、知り合い等に対して話をしたのは、
「ITで儲けたいという人は、損得勘定が判断できれば、確率勝負に持ち込むことができる。
 しかしながら、損得勘定の判断が出来なければ、勝負の土俵にすら立つことはできない。
 ただし、良心回路をゴミ箱に捨てれば、ITで儲けたい人を相手に商売はできる」
という話をしていた。
 お爺ぃ個人は、貧乏お爺ぃを目指す人間なのだが、システム解析と評価は好きで、様々に予測と評価を精度良くすることがある。お爺ぃは、無欲である間は、予測は当たりやすいもので、知人からは見者けんじゃだねぇと言われたりした。



 良心回路というのは、キカイダーという特撮作品のヒーローが、「不完全な良心回路」を持っていて、悪の命令に従おうとすることに、必死で抵抗するヒーローに出てくる設定である。



 お爺ぃは、損得勘定からくる投資には、良心回路を機能停止させることがあると考えている。
 9.11の時、ジャンボがビルに飛び込むのを見て、知人から掛かってきた電話は、
「明日の朝一で、金を買いに行くから、貯金を貸して欲しい」
 知人は、生じたイベント(9.11)から、結果として起きることを予測し、投資を確定させて儲けをだしている。お爺ぃは、「不完全な良心回路」が邪魔をして、投資を確定させることはできない、つまりは金持ち○さんになれない。
 3.11の時は、別の知人が、円売りドル買いで儲けを出していましたが、思った以上に変化せず、儲けが小さかったので、勉強会が開催され、日本が受けたダメージ以上に海外のダメージは大きい。相対的には、「円」がマシ。個人的には、3.11よりも、同年10.11の東南アジアの水害被害の方が、圧倒的に日本には影響していたなぁというのがあった。正直に言えば、東日本の工場は、半年以内に再稼動できた工場がほとんどであったが、部品工場が水没により壊滅して復旧の目処が立たず、部品を手に入れることができないため、結果的に再稼動した工場で、製品を生産できなかったという事態になった。
 まぁ、3.11は対応できても、10.11は対応不可能というのが、日本の製造業が、2011年に受けた衝撃だった。

 まぁ、投資というのは、時折、凄まじいまでのイベントが生じる。どっかの国が21世紀の記念で祭典を開催したことで、破産したようなモノである。お爺ぃは、当時ニュースの中で、かの国で祭典を開催するにあたって、連続して開催することで、赤字を縮小し黒字に転換できるという前約束だったハズ。結果的に、欲望のままにビジネスに集り、「良心回路」を停止させた連中にとっては、目の前のビジネスに飛びつくという結果になる。
 困ったことに、祭典というのは、単体では基本的に赤字なのだ。





 損得勘定を理解できるかどうかは、数字の計算ができると言うことではなく、金の流れやモノの流れについて、イベントの結果を予測する能力があるかどうかである。

 予測できないからと言って、悲観する必要は何も無い。正直に言って、予測できる人間は、どこかで何かを置き忘れた人間である。もしくは、目の前の出来事に対して、「良心回路」のスイッチをON/OFFをできる人間のことであり、日本では評価が分かれる人種であることを示すのである。
 お爺ぃは、ON/OFFはできないし、冷静で居られることも無いので、投資の判断はともかく、決断はできない。だからこそ、貧乏お爺ぃを、目指すこととした。





 正直に言えば、損得勘定を理解でき、判断できることは、情実とは合わないことが多い。お爺ぃのように、情実に振り回される人間は、判断した結果がロクなことにならない。人には、向き不向きがあるものだ。

 別にお爺ぃは、金持ち○さんを目指すことを、否定することは無い。そっちの世界を追い求めるのも、間違いではない。日本昔話には、福の神と貧乏神が争って、家人の爺婆が、貧乏神を応援して、福の神を追い出すという話がある。福の神は、首を傾げながら、帰路に着くという話だ。これも、日本人の特性である。



「まくとぉそぅけぇ、なんくるないさぁ」



 真っ当に誠実に対応していれば、物事はなんとかなるものである。という、琉球方言である。お爺ぃは、投資を目指したいという人に、この琉球方言のお話しをした後で、



「目的が、手段を正当化する」この言葉を、「まくとぉそぅけぇ、なんくるないさぁ」として、実行するということが、本当にどのようなことであるか、投資をする時には、一呼吸置いて考えることをお勧めします。自分自身が、「目的に対して、どこまでの手段を正当化できるか」であり、この判断基準を誤れば、本当の意味で一線を越えてしまうことになります。まぁ、お爺ぃは、「目的に対して、手段を正当化するを始めてしまったら」一線を越えない自信は、欠片もありません。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

買収者の策略

萬田
経済・企業
買収側と売却側の、複雑な利害が絡み合う中で、企業の未来を左右する大きな決断が迫られる

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話

赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

処理中です...