日ノ本経済 始まりの話

 経済活動というのは、余分な商品があって、初めて始まる活動だと考えられる。自分で採取したものを、そのまま自分で使うだけであれば、そこに経済活動は発生しない。石器時代と呼ばれる時代から、縄文期に入っていった時、最初に商品となったのは、石であった。

 石は、石器として最上級の品質であった、黒曜石である。

 黒曜石は、石のままでは価値を持たない。
 加工する知識・技術・技能があって始めて、鏃となり、釣り針となって、狩や漁の道具として使うことができる。

参考資料
 CGS動画 「目からウロコの日本の歴史」 小名木善行&神谷宗幣
 西田正規 著「人類のなかの定住革命」
 安田喜憲 著「森と文明の物語」
 鬼頭宏  著「人口から読む日本の歴史」
 高木久史著「撰銭とビタ一文の戦国史」

日ノ本における、経済の始まりは、縄文期に遡ることができる。

 縄文期を含めて、琵琶湖の周囲で調べていると、琵琶湖湖岸地域というのは、巨大な水資源に恵まれ、水運を利用した交易が可能であった交易拠点でありました。世界でも最古の土器が、土偶として発見された地域でもあり、葦原を利用した製品、椎などのドングリを使った料理、稲作の始まり、鉄器や銅鐸、里山の鮒ずし、琵琶湖の周辺では、様々な製品が産み出されています。

 経済の始まりを追うという意味では、琵琶湖湖岸地域と言うのは、かなり面白い地域だろうと思います。
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