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古代から中世へ
古代から中世へ 「まくとぉそぅけぇ、なんくるないさぁ」
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「まくとぉそぅけぇ、なんくるないさぁ」
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真っ当に対応することが、なんとかなるさ、という意味を持つ琉球語である。
この言葉を、規約とするために必要となるのが、相互扶助の精神である。縄文期を貫いた、日本の根本精神である。
神は祟る。これもまた真実である。自然災害は、理不尽であり、納得できるモノではない。竜巻の被害は、通り道から外れると被害は無く、通り道は被害甚大となる。被害を受けるか受けないかは、サイコロ振って決まるくらいに、理不尽な被害となる。雷に当たって死ぬのも、火山の噴火で死ぬのも、台風被害で死ぬ、地震被害で死ぬ、津波被害で死ぬ、その死は理不尽以外にナニモノでも無い。病に斃れ、加齢で斃れ、怪我で斃れる、これもまた理不尽なモノである。
食料の無い極限状況下では、間引きは当たり前であり、同族食いすらも許容される。
悪逆も善行も相対であり、非道も人道も相対である。
相互扶助とは、互いの生死や存在そのものを扶助する行為である。
食い物が在るから助けるではない。食い物が無くても助けるである。行動してから、対応を考えていくという在り方も、日本の相互扶助精神の在り方にある。最近、「社畜」という言葉が生まれ、悪いことのように伝わるが、自発的な相互扶助行為が行き過ぎた結果でしかない。社会全体が、「社畜」の行動に代表されるような、自発的な相互扶助に甘えすぎた結果として悪い言葉となった。
春秋戦国期に、「刎頚の友」という言葉がある。「キングダム」にも出てくる、三大天廉頗と蘭相如が、「互いに相手に頸を打たれても、相手を信じる」という言葉から生まれた諺である。日本では、同じような信頼関係を築いた者達が多かったために、名前や伝承が残らなかったと考えている。
最初の頃は、相手に「意」を伝えるこすら難しく、大変であった時代である。さらに、風俗習慣が異なれば、伝え方も考えなければならない。それでも、助け合うことを前提にしなければ、互いに滅んでしまう、それほどに日本の環境条件は厳しい。
助け合いを実現するために、序列が規約に定義されて、立場が明確化される。山幸彦、海幸彦で山幸彦の下に海幸彦が就くというのは、序列に関わる規定である。そして、序列の規定は、老若男女に関係なく、日本では定義されている。
序列は、盃事に使われる、「貫目」という考え方にある。水滸伝における梁山泊の序列は、最終的には天命から確定しているが、それまでの序列は、大陸的な思いからくる「貫目」が、序列の根幹に置かれている。大陸では、どうしても天命を根幹に置こうとするので、梁山泊の序列に天命の法で規定される。
血族の絆だけではなく、互いに助け合う扶助組織の中での序列は、規約として規定されるものである。
末子相続からNo2相続への切り替わりは、互いに助け合うという、相互扶助組織の中で重要な要素となっていく。序列という規約は、トップに何かあった時の対応順であり、権益を継承する優先順位である。
序列は、それぞれの個人が持つ、能力や魅力が構成する「貫目」の軽重で判定される。老若男女の区別が無いのは、古代日本の基本的な思想である。また、生活に余裕が出てくる中で、女の子の方が、コミュニケーションと育成に関わる機会が増える。亀甲文字や獣骨文字が、占いと共に伝わった時、それを習い覚える余裕があるのは、女性であり子供であった。
日本における巫という存在は、「意」を伝えるモノであり、「意」を読み解くモノであり、「意」を記憶するモノであった。
刺突に代表される刺青は、「意」を伝える徴であり、死んでも伝わる「思い」の一つである。刻まれる文様は「意」を伝える徴であり、消せない約束事でもある。善を成せば善を刻み、罪を犯せば罪を刻む、自分自身の有り様を刻む、南方の少女と半神が映画となっていたが、ハワイの半神に刻まれた刺青は、彼自身が為した出来事であった。
刺青は、自分では刻まない。自分の身体に、別の人が刻みいれることで、嘘偽り無く、他者の評価を自分に刻むことが、刺青なのである。
魏志倭人伝の記載だけでなく、倭人は、男女に関係なく、刺青をしていたとされている。ボディペイントが含まれていたかどうかは不明だが、ケルトの戦士達と同じような雰囲気であったようだ。現在の在り様に残る、刺青は、江戸期に確立された風習である。刺突や半神のような刺青は、昭和期に無くなって行った風習となっている。
コミュニケーションの確立は、神話伝承の調整にあった。北海道から沖縄まで、広範囲に神話伝承が伝わるのは、コミュニケーションにおける規約の確認になる。男女の契りと破棄に関して、習慣法としてどのように対応するか、喧嘩や争い事の儀式について、習慣法にどう定めるかであった。異種族間でも調整を図ることで、一定のコミュニケーションが成立するというのが、習慣法の中での規約である。
「まくとぉそぅけぇ、なんくるないさぁ」
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真っ当に対応することが、なんとかなるさ、という意味を持つ琉球語である。
この言葉を、規約とするために必要となるのが、相互扶助の精神である。縄文期を貫いた、日本の根本精神である。
神は祟る。これもまた真実である。自然災害は、理不尽であり、納得できるモノではない。竜巻の被害は、通り道から外れると被害は無く、通り道は被害甚大となる。被害を受けるか受けないかは、サイコロ振って決まるくらいに、理不尽な被害となる。雷に当たって死ぬのも、火山の噴火で死ぬのも、台風被害で死ぬ、地震被害で死ぬ、津波被害で死ぬ、その死は理不尽以外にナニモノでも無い。病に斃れ、加齢で斃れ、怪我で斃れる、これもまた理不尽なモノである。
食料の無い極限状況下では、間引きは当たり前であり、同族食いすらも許容される。
悪逆も善行も相対であり、非道も人道も相対である。
相互扶助とは、互いの生死や存在そのものを扶助する行為である。
食い物が在るから助けるではない。食い物が無くても助けるである。行動してから、対応を考えていくという在り方も、日本の相互扶助精神の在り方にある。最近、「社畜」という言葉が生まれ、悪いことのように伝わるが、自発的な相互扶助行為が行き過ぎた結果でしかない。社会全体が、「社畜」の行動に代表されるような、自発的な相互扶助に甘えすぎた結果として悪い言葉となった。
春秋戦国期に、「刎頚の友」という言葉がある。「キングダム」にも出てくる、三大天廉頗と蘭相如が、「互いに相手に頸を打たれても、相手を信じる」という言葉から生まれた諺である。日本では、同じような信頼関係を築いた者達が多かったために、名前や伝承が残らなかったと考えている。
最初の頃は、相手に「意」を伝えるこすら難しく、大変であった時代である。さらに、風俗習慣が異なれば、伝え方も考えなければならない。それでも、助け合うことを前提にしなければ、互いに滅んでしまう、それほどに日本の環境条件は厳しい。
助け合いを実現するために、序列が規約に定義されて、立場が明確化される。山幸彦、海幸彦で山幸彦の下に海幸彦が就くというのは、序列に関わる規定である。そして、序列の規定は、老若男女に関係なく、日本では定義されている。
序列は、盃事に使われる、「貫目」という考え方にある。水滸伝における梁山泊の序列は、最終的には天命から確定しているが、それまでの序列は、大陸的な思いからくる「貫目」が、序列の根幹に置かれている。大陸では、どうしても天命を根幹に置こうとするので、梁山泊の序列に天命の法で規定される。
血族の絆だけではなく、互いに助け合う扶助組織の中での序列は、規約として規定されるものである。
末子相続からNo2相続への切り替わりは、互いに助け合うという、相互扶助組織の中で重要な要素となっていく。序列という規約は、トップに何かあった時の対応順であり、権益を継承する優先順位である。
序列は、それぞれの個人が持つ、能力や魅力が構成する「貫目」の軽重で判定される。老若男女の区別が無いのは、古代日本の基本的な思想である。また、生活に余裕が出てくる中で、女の子の方が、コミュニケーションと育成に関わる機会が増える。亀甲文字や獣骨文字が、占いと共に伝わった時、それを習い覚える余裕があるのは、女性であり子供であった。
日本における巫という存在は、「意」を伝えるモノであり、「意」を読み解くモノであり、「意」を記憶するモノであった。
刺突に代表される刺青は、「意」を伝える徴であり、死んでも伝わる「思い」の一つである。刻まれる文様は「意」を伝える徴であり、消せない約束事でもある。善を成せば善を刻み、罪を犯せば罪を刻む、自分自身の有り様を刻む、南方の少女と半神が映画となっていたが、ハワイの半神に刻まれた刺青は、彼自身が為した出来事であった。
刺青は、自分では刻まない。自分の身体に、別の人が刻みいれることで、嘘偽り無く、他者の評価を自分に刻むことが、刺青なのである。
魏志倭人伝の記載だけでなく、倭人は、男女に関係なく、刺青をしていたとされている。ボディペイントが含まれていたかどうかは不明だが、ケルトの戦士達と同じような雰囲気であったようだ。現在の在り様に残る、刺青は、江戸期に確立された風習である。刺突や半神のような刺青は、昭和期に無くなって行った風習となっている。
コミュニケーションの確立は、神話伝承の調整にあった。北海道から沖縄まで、広範囲に神話伝承が伝わるのは、コミュニケーションにおける規約の確認になる。男女の契りと破棄に関して、習慣法としてどのように対応するか、喧嘩や争い事の儀式について、習慣法にどう定めるかであった。異種族間でも調整を図ることで、一定のコミュニケーションが成立するというのが、習慣法の中での規約である。
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