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年表から見る日ノ本
年表から見る日ノ本09 諸族共和の夢、「特区」に広がる。
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大正12年(1923年)フランス・ベルギー軍によるルール占領
ドイツ右翼活動勢力による、ミュンヘン一揆
関東大震災、震災手形の発行
昭和 元年(1924年)陛下生前退位、改元の詔、5月1日即位の礼
ソビエト指導者、ウラジミール・レーニン死去
スターリンがレーニンの後任となる
レフ・トロッキー逃亡
昭和 2年(1925年)極東ロシア共和国建国
ドイツ国際連盟に加盟
昭和 3年(1926年)駐独ソビエト大使、国際連盟オブザーバー参加承認
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ドイツの右翼活動を推進していた、ナチスの活動家だったのが、ヒットラーである。
ミュンヘンでのクーデターは失敗し、ヒトラーは逮捕、裁判後5年の禁固刑となり、ハンブルグの牢獄に収監された。
国際連盟に加盟したドイツは、ソビエトとの対外交渉を担当しつつ、日本への鉄道車両の輸出と技術派遣をおこなった。国際連盟に加盟したことで、正式に山東省の利権を日本から貸与され、アメリカの資本投下によって、賠償支払いと共に、開発を推進した。
大陸に派兵する軍については、ヴェルサイユ条約外としたことで、山東省での再軍備を実施することで、ドイツ陸軍の再建を図ったのである。
イタリアは、ムッソリーニが首相に就任することで、失われた大陸権益の補填について、国際連盟に訴えかけることとなった。フランスから、イタリア、イギリスに大陸での資源探査を依頼し、イタリア調査団が大慶油田を発見した。イギリス調査団が、満洲里油田を発見した。アメリカもまた、ドイツと共に大陸での資源探査を実施、承徳油田を発見し、ドイツとの共同開発とした。
中華民国政府は、新たに発見された、大慶油田、満洲里油田、承徳油田については、中華民国に権益があるとしたが、「特区」における地下資源は、ロシア帝室の資産として扱われたため、大慶はイタリアが開発権を持ち、満洲里はイギリスが開発権を有した。承徳油田についても、「特区」に準じるとされ、中華民国へ租借料を支払うことで合意した。
工兵学校や大学校、鍼灸診療大学校を含めて学生がとして賑わっていた満洲里は、油田が発見されたことで、市民30万から市民100万へと大きく変化していった。英日7:3の合資による採掘プラントの建設と共に、ハバロフスクまでのパイプラインの敷設工事が始まった。ハバロフスク、ニコラエフスク、ウラジオストクへに精製所建設も始まったのである。
大慶には、イタリアが日本との日伊仏4:3:3の合資会社による、石油プラント建設に動いた。日本側の融資は、どちらも満洲鉄道都市警備局であった。
満洲鉄道都市警備局の予算で、奉天にドイツ人技術者を招き、ジャガイモ栽培や農業機械技術を向上させ、大陸の食糧事情改善を進めていった。営口近郊から遼陽にかけては、大連の工兵隊による奉天から営口までの大規模な遼河治水工事が開始され、奉天近郊に複数の人口湖建設による保水能力の向上と水上機基地の建設が推進された。
奉天の周囲には、麦畑やジャガイモ畑が生まれ、営口近郊から遼陽にかけては、大規模な水田地帯が出現した。遼陽は50万人都市となり、日本人が多い街として知られるようになった。遼陽と営口では、市長にシナ派遣軍総司令岡村大将が投票されたが、岡村大将は、「自分は軍人である」として辞したため、次点であった営口は営口駅長島崎、遼陽は満洲中央郵便局長橋爪が市長となった。
遼東半島が日本の租借地であり、奉天は「特区」であることから、分けられたのである。
興安四省については、小日向白朗が知事に選出され、斎藤恭平、金川耕作、生田吉五郎、本間誠が務めていた。小白竜が、中心となって、畜産業を拡大して、興安南省白城に工兵学校を設置し、畜産科を新設したのである。
原敬首相は、遼東半島を関東都督府の管轄として、内地の延長として同じ扱いとした。「遼東半島」、「台湾」、「樺太」、南洋庁「島嶼」を、内地延長としながら、朝鮮総督府については、叛乱が多いことと内需拡大への貢献が難しいことから、自治政府の設置をすすめ、切り離しにかかっていた。
「特区」については、国際連盟による統治として、新たな自治政府が構築されていった。駅を一個の都市国家とし、市長が住民を市民と認め、市民が市長を選出する。鶏と卵は、どちらが先かということはあっても、様々な民族が集まるユーラシアの大地に、諸族協和の夢を描いた。
大正12年(1923年)フランス・ベルギー軍によるルール占領
ドイツ右翼活動勢力による、ミュンヘン一揆
関東大震災、震災手形の発行
昭和 元年(1924年)陛下生前退位、改元の詔、5月1日即位の礼
ソビエト指導者、ウラジミール・レーニン死去
スターリンがレーニンの後任となる
レフ・トロッキー逃亡
昭和 2年(1925年)極東ロシア共和国建国
ドイツ国際連盟に加盟
昭和 3年(1926年)駐独ソビエト大使、国際連盟オブザーバー参加承認
<<<<<if年表>>>>>
ドイツの右翼活動を推進していた、ナチスの活動家だったのが、ヒットラーである。
ミュンヘンでのクーデターは失敗し、ヒトラーは逮捕、裁判後5年の禁固刑となり、ハンブルグの牢獄に収監された。
国際連盟に加盟したドイツは、ソビエトとの対外交渉を担当しつつ、日本への鉄道車両の輸出と技術派遣をおこなった。国際連盟に加盟したことで、正式に山東省の利権を日本から貸与され、アメリカの資本投下によって、賠償支払いと共に、開発を推進した。
大陸に派兵する軍については、ヴェルサイユ条約外としたことで、山東省での再軍備を実施することで、ドイツ陸軍の再建を図ったのである。
イタリアは、ムッソリーニが首相に就任することで、失われた大陸権益の補填について、国際連盟に訴えかけることとなった。フランスから、イタリア、イギリスに大陸での資源探査を依頼し、イタリア調査団が大慶油田を発見した。イギリス調査団が、満洲里油田を発見した。アメリカもまた、ドイツと共に大陸での資源探査を実施、承徳油田を発見し、ドイツとの共同開発とした。
中華民国政府は、新たに発見された、大慶油田、満洲里油田、承徳油田については、中華民国に権益があるとしたが、「特区」における地下資源は、ロシア帝室の資産として扱われたため、大慶はイタリアが開発権を持ち、満洲里はイギリスが開発権を有した。承徳油田についても、「特区」に準じるとされ、中華民国へ租借料を支払うことで合意した。
工兵学校や大学校、鍼灸診療大学校を含めて学生がとして賑わっていた満洲里は、油田が発見されたことで、市民30万から市民100万へと大きく変化していった。英日7:3の合資による採掘プラントの建設と共に、ハバロフスクまでのパイプラインの敷設工事が始まった。ハバロフスク、ニコラエフスク、ウラジオストクへに精製所建設も始まったのである。
大慶には、イタリアが日本との日伊仏4:3:3の合資会社による、石油プラント建設に動いた。日本側の融資は、どちらも満洲鉄道都市警備局であった。
満洲鉄道都市警備局の予算で、奉天にドイツ人技術者を招き、ジャガイモ栽培や農業機械技術を向上させ、大陸の食糧事情改善を進めていった。営口近郊から遼陽にかけては、大連の工兵隊による奉天から営口までの大規模な遼河治水工事が開始され、奉天近郊に複数の人口湖建設による保水能力の向上と水上機基地の建設が推進された。
奉天の周囲には、麦畑やジャガイモ畑が生まれ、営口近郊から遼陽にかけては、大規模な水田地帯が出現した。遼陽は50万人都市となり、日本人が多い街として知られるようになった。遼陽と営口では、市長にシナ派遣軍総司令岡村大将が投票されたが、岡村大将は、「自分は軍人である」として辞したため、次点であった営口は営口駅長島崎、遼陽は満洲中央郵便局長橋爪が市長となった。
遼東半島が日本の租借地であり、奉天は「特区」であることから、分けられたのである。
興安四省については、小日向白朗が知事に選出され、斎藤恭平、金川耕作、生田吉五郎、本間誠が務めていた。小白竜が、中心となって、畜産業を拡大して、興安南省白城に工兵学校を設置し、畜産科を新設したのである。
原敬首相は、遼東半島を関東都督府の管轄として、内地の延長として同じ扱いとした。「遼東半島」、「台湾」、「樺太」、南洋庁「島嶼」を、内地延長としながら、朝鮮総督府については、叛乱が多いことと内需拡大への貢献が難しいことから、自治政府の設置をすすめ、切り離しにかかっていた。
「特区」については、国際連盟による統治として、新たな自治政府が構築されていった。駅を一個の都市国家とし、市長が住民を市民と認め、市民が市長を選出する。鶏と卵は、どちらが先かということはあっても、様々な民族が集まるユーラシアの大地に、諸族協和の夢を描いた。
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