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閑話休題 太平洋戦争は勝てません?
閑話休題 太平洋戦争は、勝てません01 お役所仕事は、昔も今も変わらないのである
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お役所仕事は、昔も今も変わらないのである。
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歴史の流れの中で、日本とアメリカの戦争は、アメリカとしては必然の戦争であったが、昭和16年の時点で、日本からすれば、勝てない戦争をやらされた感がある。戦域は拡大する一方、太平洋の反対、アメリカ西海岸からインド洋を越えてマダガスカルまで、地球の半分を戦域としたおバカな戦争である。
ある著者は、「昭和16年夏の敗戦」の中で、政府内でシミュレーションを実行した、総力戦研究所で、日米開戦から終局までを、分析したとおりに、戦局が推移して、日本は大敗北を喫したのである。国力差がどうこうという以上に、実現性の無い戦争目的を達成することは、不可能であるというのが問題なのである。
日本は、太平洋戦争開戦した時点で、終了する手段も方法も無かった。こんな戦争に勝つことはあり得ない。
戦争というのは、始めるのは簡単でも、終了させるのは、とっても大変なのである。
国益よりも組織を優先し、国民一人ひとりが様々に煽られて、自分には責任が無いと言いながら、賛成多数で戦争へと突入していったのである。本当の意味で在り得ない、戦争を選択し、開戦して滅びたのが、大日本帝国だったのである。
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歴史ifの中で、日米戦争が、昭和16年に始まったことが、大日本帝国の敗戦へと繋がったのである。では、勝利するためには、何が必要だったのか。
その答えのひとつが、勝ち過ぎた日露戦争なのである。日露戦争時点で、満洲を確保してしまうと、日本は身の丈に合わないくらいに、背伸びをしなければ維持できないのである。そして、平和過ぎる日本からは、世界が見えなくなり、お役所仕事の中にドップリつかって、国家そのものが滅びの道へと突き進むこととなるのだ。
時々、満洲を手放せばというお話があるが、満洲を失うと、日本の国力は極端に低下してしまうのである。それでは、アメリカに対抗することができない。満洲を失うこともできない。
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満洲を取らなかった場合、日本の国力がアメリカに追いつくのが難しいのである。
満洲は欲しい、されど、満洲を取ると、アメリカを刺激する。アメリカの大陸利権を奪わず、満洲を確保して、日本の国力を拡充させる。
この一つの解決法が、1918年シベリア出兵まで、今ひとたびの臥薪嘗胆と言って、満洲確保をズラすである。そして、シベリア出兵時期に、全力で満洲だけでなく、ユーラシア大陸へ切り取りをかける。シベリア出兵は、ロシア帝国崩壊の中で、ロシア帝国の権益を、どの国がどのように獲得していくのかを、取り合ったのがシベリア出兵なのである。アメリカに沿海州とシベリア鉄道の利権、イギリスにアムール川の利権、フランスへ満洲炭鉱や鉱山の利権、日本は満洲の鉄道都市利権を獲得する。かかわる国家の利害調整の会議場として選ばれたのが、国際連盟ということになる。
1918年ロシア帝国が崩壊し、臨時政権が樹立された。しかしながら、イギリス、アメリカ、フランス、イタリア、日本の連合国軍は、共産主義革命を叩き潰すため、ロシア帝国が保有していた、膨大な利権を強奪するため、シベリアだけでなく、四方八方から崩壊したロシア帝国へ突入していく。これが、対ソ戦争の始まりであり、ロシア国内で、発生している赤軍と白軍の内戦に干渉し、大陸利権を相続するために、軍を進駐させて侵略し、ロシア帝国の勢力圏を削りに削り倒して、連合国の利権として確保していく。
大義名分のもとに、ロシア帝国へ侵攻するのは簡単である。ロシア帝国の利権について、連合国側で管理するのには、まったく別の形で、大義名分が必要である。「特区」構想そのものは、こういう流れで生まれたのである。
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お役所仕事は、昔も今も変わらないのである。
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歴史の流れの中で、日本とアメリカの戦争は、アメリカとしては必然の戦争であったが、昭和16年の時点で、日本からすれば、勝てない戦争をやらされた感がある。戦域は拡大する一方、太平洋の反対、アメリカ西海岸からインド洋を越えてマダガスカルまで、地球の半分を戦域としたおバカな戦争である。
ある著者は、「昭和16年夏の敗戦」の中で、政府内でシミュレーションを実行した、総力戦研究所で、日米開戦から終局までを、分析したとおりに、戦局が推移して、日本は大敗北を喫したのである。国力差がどうこうという以上に、実現性の無い戦争目的を達成することは、不可能であるというのが問題なのである。
日本は、太平洋戦争開戦した時点で、終了する手段も方法も無かった。こんな戦争に勝つことはあり得ない。
戦争というのは、始めるのは簡単でも、終了させるのは、とっても大変なのである。
国益よりも組織を優先し、国民一人ひとりが様々に煽られて、自分には責任が無いと言いながら、賛成多数で戦争へと突入していったのである。本当の意味で在り得ない、戦争を選択し、開戦して滅びたのが、大日本帝国だったのである。
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歴史ifの中で、日米戦争が、昭和16年に始まったことが、大日本帝国の敗戦へと繋がったのである。では、勝利するためには、何が必要だったのか。
その答えのひとつが、勝ち過ぎた日露戦争なのである。日露戦争時点で、満洲を確保してしまうと、日本は身の丈に合わないくらいに、背伸びをしなければ維持できないのである。そして、平和過ぎる日本からは、世界が見えなくなり、お役所仕事の中にドップリつかって、国家そのものが滅びの道へと突き進むこととなるのだ。
時々、満洲を手放せばというお話があるが、満洲を失うと、日本の国力は極端に低下してしまうのである。それでは、アメリカに対抗することができない。満洲を失うこともできない。
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満洲を取らなかった場合、日本の国力がアメリカに追いつくのが難しいのである。
満洲は欲しい、されど、満洲を取ると、アメリカを刺激する。アメリカの大陸利権を奪わず、満洲を確保して、日本の国力を拡充させる。
この一つの解決法が、1918年シベリア出兵まで、今ひとたびの臥薪嘗胆と言って、満洲確保をズラすである。そして、シベリア出兵時期に、全力で満洲だけでなく、ユーラシア大陸へ切り取りをかける。シベリア出兵は、ロシア帝国崩壊の中で、ロシア帝国の権益を、どの国がどのように獲得していくのかを、取り合ったのがシベリア出兵なのである。アメリカに沿海州とシベリア鉄道の利権、イギリスにアムール川の利権、フランスへ満洲炭鉱や鉱山の利権、日本は満洲の鉄道都市利権を獲得する。かかわる国家の利害調整の会議場として選ばれたのが、国際連盟ということになる。
1918年ロシア帝国が崩壊し、臨時政権が樹立された。しかしながら、イギリス、アメリカ、フランス、イタリア、日本の連合国軍は、共産主義革命を叩き潰すため、ロシア帝国が保有していた、膨大な利権を強奪するため、シベリアだけでなく、四方八方から崩壊したロシア帝国へ突入していく。これが、対ソ戦争の始まりであり、ロシア国内で、発生している赤軍と白軍の内戦に干渉し、大陸利権を相続するために、軍を進駐させて侵略し、ロシア帝国の勢力圏を削りに削り倒して、連合国の利権として確保していく。
大義名分のもとに、ロシア帝国へ侵攻するのは簡単である。ロシア帝国の利権について、連合国側で管理するのには、まったく別の形で、大義名分が必要である。「特区」構想そのものは、こういう流れで生まれたのである。
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