歴史の旅

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199X年というフレーズと20世紀末(2)

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 世界が滅びるというのは、昭和20年(1945年)に原爆という人間の根源的な恐怖であり、核兵器の開発競争が東西冷戦初期に人類が直面した恐怖だった。映画で追いかける、世界史の背景事情。
 昭和29年(1954年)3月1日ビキニ環礁での水爆実験
 映画「ゴジラ」昭和29年(1954年)
 映画「博士の異常な愛情」昭和39年(1964年)
 映画「はだしのゲン」昭和58年(1983年)
 映画「黒い雨」平成元年(1989年)
 平成9年(1997年)IAEAによる「Radio Logical Assessment REPORTS」報告
 1954年に実験して、真っ当な調査と報告ができたのが1997年なので、人類が冷静になれるまで40年以上かかった結果となる。

 原子力関連の事故
  スリーマイル島 昭和54年(1979年)3月28日
  チェルノブイリ 昭和61年(1986年)4月26日
  東日本大震災  平成23年(2011年)3月11日
 となっている。

 「相互確証破壊」が確立されたのが、1960年前後となることから、1964年の「博士の異常な愛情」という映画は、「相互確証破壊」を喧伝する意味合いも、お爺ぃにはあったように感じられる。

 日本では、日本で核兵器を受けた結果として、様々な作品が登場している。週刊少年ジャンプで「はだしのゲン」の原典「おれは見た」1972年で連載が1973年から1987年で、この頃までが、「はだしのゲン」という作品である。1988年以降については、お爺ぃとしては、別の作品と認識している。

 日本は被曝国であるために、ゴジラでは「怪獣」という表現で恐怖を表していて、ウルトラセブンの作品に欠番が生じる結果ともなっている。

 東西冷戦からの戦争は、シミュレーション上では、いくつも描きゲーム化もされているが、米ソ戦争圧力が高まったのが「キューバ危機」であったとされる。フルシチョフとJFKのが登場し、結果として回避され、ホットラインの設置が双方で承認された。お爺ぃとしては、「相互確証破壊」を米ソ双方が認識したのが、このキューバ危機であったと考えている。

 こういったボタン一つで、世界が終焉を迎えるという、「相互確証破壊」という状況は、普段は考えないようにするというのが、人間の自然な対応となる。最近では、交通事故に出会う確率とコ〇ナに罹患する確率が同程度という話もあり、周囲で見かける確率としても、同じような考え方が生まれています。1年くらいは、イレギュラーであっても、3年も続けば習慣ということになる。

 また、「相互確証破壊」の危機は継続していたのに、東西冷戦の終結と核兵器削減交渉が覆い隠すように、「相互確証破壊」の危機から人間を解放してしまった。

 2001年9.11という事件からの流れは、「相互確証破壊」からテロの手段という結果を生み出してしまい、世界中で「ABC兵器」そのものが使用される確率を上昇させてしまった。

 昭和44年(1969年)が事故だったけれど、平成7年(1995年)3月20日には、東京でテロ活動に用いられて、平成13年(2001年)10月には「炭疽菌」テロがアメリカで実行されている。

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