琉球お爺いの綺談

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琉球お爺ぃ小話

199X年 世界は核の炎に包まれなかったが・・・だがしかし・・・

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 これは、北斗○拳という漫画が、冒頭に記載した記述であり、199X年に人類滅亡というのは、ノストラダムス(1503-1566年)という医者&占星術師が、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」を記したことに始まる。
 ペストが大流行した時期に、医師として活動し、各地で治療する中で、ネズミがペストをばら撒いていると気づき、ネズミ退治に力を入れたとされている。伝統的な治療法瀉血を否定し、アルコール消毒や熱湯消毒を広め、蒸留酒や熱湯で清潔さを確保し、火葬すら推奨した伝承が残っているが、事実かどうかは知られていない。
 しかしながら、ノストラダムスが、ペストの流行地に赴いて、患者の面倒を見たのは事実であり、治療に尽力したのは事実である。
 
 ノストラダムスの予言が、どのようなものであったかは不明だが、20世紀後半は、戦争の世紀であり、核兵器の世紀であり、相互確証破壊で平和を維持する「東西冷戦」という、世界が何時滅びるかわからないという、不安の時代でもあった。五島勉著「ノストラダムスの大予言」が、250万部売れたベストセラーになるくらいには、当時の世相は不安に満ち溢れていた。

 オイルショックや公害問題で、世界情勢が悪化によって代理戦争と呼ばれる戦争が長期化し、日本国内ですら工業化によって、環境破壊が進んでいた時代でもあり、スイスのシンクタンク、ローマクラブが記した、「成長の限界」や第一次オイルショックの被害を受けた日本は、ノストラダムスという名を借りた、問題提起そのものが、現実の可能性であると漠然とした不安が、日本に広がった時代でもあった。不安は、1985年に始まるゴルバチョフ書記長のペレストロイカに始まり、1989年に東西冷戦が、社会主義体制の崩壊によって、終結へと向かっていって不安の解消がされていった。

 不安が解消される中で、199X年に何かが起きるというのは、非常に多くの人間に、様々な漫画や小説を描かせることとなり、東西冷戦が集結し公害問題への対応が進んだ日本は、バブルという好景気を迎えて、199Xが近づく中で日本では、一種の「期待と不安」がピークに達していた。

 しかしながら、何も起きそうにない中で、1995年阪神淡路大震災が発生したが、日本が沈没するわけでもなく、ゴジラが暴れることもなく、何事も発生することなく過ぎていってしまった。何事もなくなったハズの日本で、1995年にオ○ムという新興宗教団体によって、平和と言われた日本で、サリンという化学兵器テロが始まり、警察庁長官の狙撃テロ、炭疽菌というバイオテロが発生、1945年に広島長崎の原爆という核兵器による、被爆国となった日本は、テロによってABC兵器すべての被害を受けた国となった。
 天災や人災は起きたが、世界が滅びるというモノでもなく、1999年は、何事もなく過ぎ去れって、ソフトウェアの寿命が提起された、2000年問題という課題も、凌ぎ切った日本は平和な2000年を迎えた。

 実際に世界が変わったのは、2001年9月11日であり、同時多発テロという、恐ろしいまでの人災であった。2001年からの日本は、特等席で、世界を見物する傍観者であった。
 酸性雨、オゾン破壊、地球温暖化・・・19世紀からの環境破壊は、地球を既に蝕んでいたという話であり、天空からPM2.5が舞い降りてくるように、人類そのものを蝕んでいたが、見えない危険に対処できるほどに、日本人というのは説得しやすい民族ではなかった。
 そして世界もまた、地球というでかすぎる世界が、緩慢な死を迎えることを人類そのものの危機と捉えることも難しかった。

 そして令和の時代となり、疫病の災禍が、世界を包んでいったのである。

 厄災の災禍は、一個の戦場でもあったが、鳥インフルエンザによって国内防疫の限界を知った日本は、空港や港を封鎖する水際作戦を否定し、海外渡航者や海外出張者が、国内に厄災の災禍を呼び込むことで、全国民に災禍を訴える方法で、全国に普及できる自主的な衛生管理体制の確立を図ったとも言えるのです。

 もし、水際作戦が実施されていた場合を、貴方は考えたことがありますか?

 2001年以降、日本はグローバル社会への参加を目指したため、海外渡航者というのは観光客だけでなく、海外で活躍する日本人達全員に対して、帰国拒否することになります。また、人口が減少する日本を支える、外国人労働者の帰国拒否という問題を抱えることになります。

 治療法の模索やワクチンの開発は、膨大な予算がかかるとして、患者が存在しないとしたら、その予算は裁可されるのでしょうか。

1992年 牛海綿状脳症(BSE)世界37000頭
2001年- 牛肉偽装事件 BSE対策事業の国産牛肉買い取り事業詐欺
2002-年 SARS 重症急性呼吸器症候群
-2003年 アメリカ牛 BSE感染「狂牛病」 牛丼販売中止
2013年 牛海綿状脳症(BSE)世界7頭(日本では2003年以降検出されず)
 疫病の災禍が、日本から牛丼が消えた、BSE問題ぐらいに、長期化すると予測すれば、10年戦い続ける長期戦となり、長期間に渡って国民に継続して理解してもらうことが可能なのか?

 世界人口20億に届かない時代、1917年スペイン風邪は、全世界5億人が感染した、パンデミックを引き起こした伝承。インフルエンザ対策は、2001年のタミフル開発まで、80年超の歳月がかかっています。SARSの始まりが、2002-とすれば、治療法の確立に、80年かかるとすれば、2082年まで、厄災という疫病との戦いを継続する必要があります。

 疫病との戦いは、一年二年で成果はでることは無く、長期間に渡って、戦い続けることになります。天然痘が紀元前からの病気であり、江戸時代の人痘法や、1796年種痘法の確立は、1980年のWHOによる天然痘世界根絶宣言まで、2000年以上戦い続けた結果でもあります。

 法定伝染病は類別以上に、一国家で対応できる問題ではなく、インフルエンザで数十年、天然痘であれば二千年以上という、長期間戦い続けるという、人類としての宣言であり、人類全体への協力要請ということになる。

 滋賀県民令和3年11月1日1409242人に、ワクチンを射つとして、一人あたりに事務作業を入れて、10分として、ワクチン接種場所が一ヶ所対処者1名だと、23490時間=979日=約2.7年連続勤務ということになる。3名対処で、1日8時間労働で、それでも2.7年となる。
 病院やホテル公共施設を活用して、半年に一回、2回のワクチンを射つには、大規模な接種場所を、6ヶ所以上設置する必要があり、できる限り多くの医者、看護師、事務作業のボランティアを配置して、予算を確保しなければならない。

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