琉球お爺いの綺談

Ittoh

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琉球お爺ぃ小話

インフレで弱体化するドラゴン・・・Doragonは、ラテン翻字:drákōn

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 ドラゴンは、最強であったハズだが、徐々に地位が低下していく。
 ドラゴンを、人間が退治する話が、増加していくと、ドラゴンの強さへの疑問が生じて、新たな敵を模索するようになる。敵を倒すと、さらに強い敵が顕れて、斃すとさらに強い敵が顕れて、英雄譚は常に強い敵を求めてしまう。

 インフレの発生によって、普通のドラゴンから、ドラゴンの分化が始まる。

 ドラゴ=大蛇から、羽が生えて空を飛び、手足が生えて戦う。ドラゴからドラゴンへの遷移があり、小型種のドラゴンとして、ワイヴァーンが生まれて、ドラゴンの上位種にレッドやホワイトと言った、色彩が描かれるようになる。ブリテン島のウェールズでは、国旗にレッドドラゴンが描かれていて、ホワイトドラゴンとレッドドラゴンの戦いから、レッドドラゴンの伝承が描かれている。

 人間の武器が発達していく中で、斃されるドラゴンではなく、より強いドラゴンが求められて、武器の発達を求めようとする流れも生まれていく。

 ベヒーモスやリヴァイアサンといった、様々なモンスターを登場させていく中で、エンシェント・ドラゴンのように、ドラゴンに上位種が生まれるのも、インフレ化する戦いの歴史である。

 ファンタジーRPGが生まれて、モンスターが、弱小から強くなっていって、階級化していくと、階級の中で、ドラゴンの地位は、上がったりさがったりしていく。

 TITANというボードゲームでは、ドラゴンは、最強ではなく、コロッサスが最強となっている。しかしながら、ドラゴンには、空を飛べる能力を持ち、遠距離攻撃能力や地形効果が追加されていて、噴火口Volcanoのドラゴンは、最強のコロッサスと同等に戦える、キャラクターとして扱われている。
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