琉球お爺いの綺談

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琉球お爺ぃ小話

〇西亜という闇

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 戦争は、相手が居なければ、戦争にはならない。

「是連スキーの闇」があるように、「〇西亜の闇」が存在し、結果として戦争が長期化している。

 どちらも「闇」と記述しているが、陰謀論とかではなく、戦争目的の背景にあるモノである。

 西欧からすれば、「〇西亜」に対する盾が、東欧諸国家であるが、〇西亜からすれば、西欧の盾が「是連スキーが統治する国」ということになる。盾の取り合いが、戦争になったというのが、本質なので、困ったことに妥協点が見つからないというのが、この戦争が長期化する原因である。

 「是連スキーの闇」の起点からすれば、全員が民間人ではなく民兵な「是連スキーが統治する国」は、攻撃する側からすれば、敵側の犠牲に民間人は存在しないということになる。

 前回「是連スキーの闇」で例とした、アニメ幼女戦記第8話「火〇試練」が示した状況が、この戦争が開始された時の状況だったりする。「国民に銃を取れ」と言ってしまって、「銃を取る国民」が出てしまったら、国民から民間人は存在しないとなる。

 「国民が銃を取った」ことで、〇西亜軍は、進軍する中で抵抗する相手への攻撃に、一切の制限が外れたことを意味していた。第三者から見て、どうであったかというのは、戦争が終結後に何年も経過してから、報道で考える話であり、現時点では、どちらの国も手を引くことができない、きわめて終戦も停戦も取りにくい状況となっている。

 「〇西亜の闇」は、深いというより、単純である。

 国家の安全保障を確保するために、戦争という手段をとったが、軍の編成そのものが、防衛戦力で「侵攻作戦」を行うことが、難しい軍隊が、侵攻作戦をおこなったのが、「〇西亜の闇」が深い点となっている。さらに言えば、敵となった相手は、ソビエト時代の同志であり、「防衛戦闘」では、畑から兵隊が取れると言われた、圧倒的な防衛戦闘能力を持つ国民兵である。

 〇西亜には、システマという格闘技がある。
   ◇呼吸し続ける
   ◇リラックスを保つ
   ◇姿勢をまっすぐに保つ
   ◇移動し続ける
 四点を基本原則としている。「機動防御」を基本として、相手を疲れさせボロボロになった所を、叩き潰すという戦闘技法と推定される。

 〇西亜伝統武術を祖としているそうだが、〇西亜軍の戦い方そのものであり、防御に回られた時の強さでもある。二つの世界大戦で勝ち残った、最大の理由が、「機動防御」の徹底利用と、〇西亜国土の広さを活用した「縦深防御」にあった。

 今回戦争しているのは、どちらも軍隊構成と行動洋式が同じな、作戦思想で戦っているため、防御側有利に戦闘が進むのは、当たり前だったりする。衛星からの情報を、リアルタイムで告知している国の支援があるとすれば、戦場の霧は薄く、戦力を集中した方が、勝利する流れとなります。

 〇西亜側が不利に進んでいるとしても、核兵器を本気で使用するかどうかは、困ったことに不明です。まぁ、本気で口減らしを含めて、飢餓対策を兼ねて、焦土戦術をとった場合、悲惨な結果になりますが、「〇西亜の闇」が怖いのは、その程度のことと実行する可能性が存在するのです。

 〇西亜の戦争目的が、〇西亜本国に対する、戦略的な「縦深」の確保、「穀倉地帯」の確保、と考えるのであれば、手に入らない「穀倉地帯」を「使えなくする」ということも、戦略的に取れる手段となります。

 戦争というのは、困ったことに、終了を考えて始めるのが普通ですが、この戦争では終了が考慮されていません。何故なら、戦略的「縦深」確保と「食料」という戦略物資の確保という、目的を達成するための戦争なので、戦争の終了は、どちらかが確保を諦めることとなります。

 長期戦の場合、短絡的には、欧米側NATOが有利となり、〇西亜側に不利となります。

 一番の懸念材料は、「〇西亜の指導者70歳」と「是連スキー45歳」という年齢差に対する、「〇西亜の指導者」が持つ意識です。「〇西亜の指導者」自身の健康に、どの程度の自身があり、90歳くらいまで大丈夫と考えていれば、特に問題はありませんが、自身の寿命にネガティブ思考となった場合、強引な解決手段という「手札」を発動する可能性があります。

 ただ事故や暗殺といった状況の変化で、「〇西亜の後継者」は不明ですが、「〇西亜の闇」というか、安全保障と食料確保からすれば、次の指導者も戦争目的を諦めるとは思えないので、後継者に変わっても、だらだらと戦争が継続になる可能性が高いのです。停戦しないで、だらだらと戦争が散発的に継続していって、双方が消耗していく状態なのが、最もダメージが大きく、リターンが少ない結果となります。

 5年以上戦争が継続すると、「是連スキー」側は国民総動員をかけた状態なので、厭戦状態となる可能性が高いため、継続戦闘力は格段に低下します。だからいって、「是連スキー」から、〇西亜に侵攻するのは、敵国の指導者と同じ間違いをすることになります。
 〇西亜側からすれば、超長期戦となれば、継続戦闘意思の強い「〇西亜」の方が有利になります。
 特に、〇西亜側の指導者が代替わりしても、戦争が継続された場合、欧米側NATO側が、戦争への支援継続が、徐々に困難になっていきます。欧米側NATO側からすれば、対岸の火事にするための戦争が、自身の国力を削る戦争となれば、継続戦闘能力は低下していきます。
 欧米側NATO側からの支援は、短期的なモノであって、長期的な支援になった場合、多く望める状況ではありません。欧米側NATO側の支援低下は、そのまま「是連スキー」の継続戦闘能力低下になりますので、〇西亜が戦争目的を諦めない限り、超長期戦は〇西亜有利となります。

 お爺ぃから見た、東欧状況分析は、以上となります。

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