琉球お爺いの綺談

日本のリアルチート為朝

日ノ本の地政学的な特徴、国内と国外

　日ノ本は、中央に山々があって、移動困難な地形が多い。海上交通が、交易手段として有効というよりも、海上交通以外の手段での交易が困難だったりするのが、日ノ本の特徴であった。中央集権体制を確立するには、向いていないのが、日ノ本が持つ地政学的な特徴であった。

　海上交通についても、四季の差が大きく、近海の海流によって、長距離移動には困難な状況があって、台風や河川の氾濫もあって、水上交通にも自然の障害が多かったのである。

　日本統一の流れは、崇神帝の四道将軍に始まり、以前の神功帝から始まる、大規模な土木事業と共に、街道整備と統一事業が推進されていた。これは、轍の統一を図った、秦の始皇帝から始まる大道建設、古代ローマの道路建設と同じように、日本国拡大を進めるための巨大国家事業として推進されていった。

　日本国の確立は、地方の文化風土や地勢等を国ごとに記録編纂された、風土記提出から始まり、北の陸奥から南の大隅に国分寺が設置された、８世紀あたりに事業としては完成したと推定することができる。

　国家統一事業が半島に及ばなかったのは、白村江敗戦の結果であり、神功帝の三韓征伐の流れまでは、日ノ本であったが、白村江敗戦の結果として、失われて外ツ国になった。日ノ本にとっての外ツ国は、半島、北海道および北方諸島、琉球および南方諸島となる。