琉球お爺いの綺談

琉球お爺ぃ小話

忘却の流れ、「昭和」からの回想（２）

「為せば成る」上杉鷹山の言葉だそうだ。坂本龍一氏が、曲を付けたりしている、文楽「為せば成る」は、ＮＨＫで動画になっていました。

ttps://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005150368_00000

　破壊されていった日本の川を、もう一度、綺麗な川へと引き戻す、そんなボトムアップの時代でもあり、一般庶民が世界そのものを変えられると考えた時代だったのです。

　実際に淀川水系を浄化する努力は、国家ではなく、庶民による活動を発端としていました。

　現場が力を持つ日本だからこそ、ボトムアップで世界を変革する力があり、浄化運動によって淀川水系の浄化が進められ、今も続いています。

　排気ガスの排出規制を含めて、破壊された環境を、どうにかこうにか、必死でＫＡＩＺＥＮしようと言うのは、国家すらも巻き込んだ日本全体を覆う流れでもありました。

　ただし、環境破壊が生み出した、豊かさそのものが生み出した余裕が、環境ＫＡＩＺＥＮの資金源ともなったのは、皮肉でもありますし、「為せば成る」という曲を聴いていると、力強き行動であり、光と闇が重なる象徴でもあるように、お爺ぃは感じています。

　「平成」「令和」と時代が変わり、「昭和」が、滅びゆく時代、忘却される時代となり、時の流れに飲み込まれようとしています。

　「昭和」に生きた人間からの「もどかしさ」って、お爺ぃからすると、「為せば成る」という言葉に象徴されているように思います。

　最近、「為せば成る」という歌が、流れてくるというのは、光も闇も呑み込んで、「為せば成る」と動いてくれる者達が生まれてくると考えると、お爺ぃとしては嬉しく感じます。