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魔法入門
魔法入門05 フランス革命から生まれた、科学万能主義
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お爺ぃが考える、フランス革命の最大の成果は、「メートル法」の確立である。
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令和元年、SI単位が改訂され、モノが消えて、コトだけとなった。
1876年にメートル条約が締結され、メートル原器の製作が始まります。1988年末に完成した、30本のメートル原器のNo.22が、日本に保管され、重要文化財とされました。1983年の第17回国際度量衡総会で、メートルの定義はさらに変更され、現在は「1 秒の 299792458 分の 1 の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ」となっています。
そして、令和元年に施行されたのが、キログラム原器というモノの終焉である。
フランス革命が求めたのは、「王権神授」の代わりであり、科学を「王権神授」の代わりとして求め、結果として国家をあげての、メートル法の制定に動いたのである。
現在のSI単位は、度量衡の国際会議によって、提唱され現在に至っている。科学を根幹として、各国が独自の度量衡を持つことを制限する、これを国際会議の中で決定して、世界中の国々に強制していく。
これは、大陸で「轍を一つにする」のと同じである。「轍を一つにする」には、車を使うモノ達に、強制する力がなければならない。各国が、独自に定める度量衡の上に、SI単位に代表される国際単位系を組み入れ、ISO9000を使って、計測器の根本までの流れを、トレーサビリティの名の下で制約したのである。
原器が、ただ一個のモノに左右されるなら、トレーサビリティの体系は、ただ一個の「原器」に向かって集約される。当初の考え方は、そういった思惑もあったのだろう、だからこそ、世界はモノからコトへの移行を進めていったのだろう。モノからコトへの変化は、一定の技術力があれば、独自に確立することができることを示し、トレーサビリティの体系は、権威の集中という結果からは離れることとなる。
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令和元年SI単位9版は、モノからコトへの変化が終了し、国際社会の中で旧規格との整合性がとれた、一定の形が確立したことを示している。
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1匁=3.75gとすれば、旧度量衡を使用することができることから、昔の度量衡を活用することができるようになった。これは、旧来の度量衡を黙認した形となり、1マイル=1609.344mとすることで、国際マイルの体系化を確立した。日本における尺貫法の保護も同じであるが、生活に合わせた形での単位系は、それぞれの風俗習慣にも依存しているのだから、尺貫法が使えるのは良いことでもある。平成の時代から、徐々に土地家屋の坪表記ができるようになったのは、良いことである。
フランス革命から、科学万能主義というより、「王権神授」のような権威の否定主義から、知恵と論理の考え方が生まれたのだろう。
度量衡は、国際商取引上の課題なのだから、国際社会が度量衡における権威の確立を認めたのは、無理からぬ話である。そして、度量衡の中で、抵抗するのもまた、それぞれの国の事情によるモノである。
革命は否定したモノを、すべてギロチンに送ってしまった結果、すべては消えて何も残らなかった。
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魔法は科学というコトによって、結果的に、完全に否定されてしまったのである。
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お爺ぃが考える、フランス革命の最大の成果は、「メートル法」の確立である。
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令和元年、SI単位が改訂され、モノが消えて、コトだけとなった。
1876年にメートル条約が締結され、メートル原器の製作が始まります。1988年末に完成した、30本のメートル原器のNo.22が、日本に保管され、重要文化財とされました。1983年の第17回国際度量衡総会で、メートルの定義はさらに変更され、現在は「1 秒の 299792458 分の 1 の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ」となっています。
そして、令和元年に施行されたのが、キログラム原器というモノの終焉である。
フランス革命が求めたのは、「王権神授」の代わりであり、科学を「王権神授」の代わりとして求め、結果として国家をあげての、メートル法の制定に動いたのである。
現在のSI単位は、度量衡の国際会議によって、提唱され現在に至っている。科学を根幹として、各国が独自の度量衡を持つことを制限する、これを国際会議の中で決定して、世界中の国々に強制していく。
これは、大陸で「轍を一つにする」のと同じである。「轍を一つにする」には、車を使うモノ達に、強制する力がなければならない。各国が、独自に定める度量衡の上に、SI単位に代表される国際単位系を組み入れ、ISO9000を使って、計測器の根本までの流れを、トレーサビリティの名の下で制約したのである。
原器が、ただ一個のモノに左右されるなら、トレーサビリティの体系は、ただ一個の「原器」に向かって集約される。当初の考え方は、そういった思惑もあったのだろう、だからこそ、世界はモノからコトへの移行を進めていったのだろう。モノからコトへの変化は、一定の技術力があれば、独自に確立することができることを示し、トレーサビリティの体系は、権威の集中という結果からは離れることとなる。
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令和元年SI単位9版は、モノからコトへの変化が終了し、国際社会の中で旧規格との整合性がとれた、一定の形が確立したことを示している。
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1匁=3.75gとすれば、旧度量衡を使用することができることから、昔の度量衡を活用することができるようになった。これは、旧来の度量衡を黙認した形となり、1マイル=1609.344mとすることで、国際マイルの体系化を確立した。日本における尺貫法の保護も同じであるが、生活に合わせた形での単位系は、それぞれの風俗習慣にも依存しているのだから、尺貫法が使えるのは良いことでもある。平成の時代から、徐々に土地家屋の坪表記ができるようになったのは、良いことである。
フランス革命から、科学万能主義というより、「王権神授」のような権威の否定主義から、知恵と論理の考え方が生まれたのだろう。
度量衡は、国際商取引上の課題なのだから、国際社会が度量衡における権威の確立を認めたのは、無理からぬ話である。そして、度量衡の中で、抵抗するのもまた、それぞれの国の事情によるモノである。
革命は否定したモノを、すべてギロチンに送ってしまった結果、すべては消えて何も残らなかった。
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魔法は科学というコトによって、結果的に、完全に否定されてしまったのである。
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