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時の奔流
歴史を遡行するのは難しい02 日本の歴史に、時代区分はできない
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日本の場合、歴史を遡行すると、時代区分ができなくなる。
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万世一系という流れは、日ノ本の解釈次第で、日向の天孫降臨に遡行することまで可能である。
文明の構築と考えれば、石器時代の縄文期に、日ノ本では、一定の文化圏を各地域で形成していたことが知られている。つまり、日本の場合、歴史を遡行すると、時代区分ができなくなるという意味になる。
西欧で言う、ギリシャやエジプト、ギルガメッシュといった文明は、古代ローマ以前であり先史時代である。
日本の先史時代は、石器時代に確立した、縄文期ということになる。神話伝承から言えば、天孫降臨日向の時代である。
日本の先史時代の終焉は、ギリシャ・ローマという神話区分で対応を図ると、太陽が隠れた7300年前の喜界カルデラ噴火、日向に人が住めなくなり、筑紫へと移住した時期に始まる。
この時期、大国であったのは、出雲であった。宍戸湖から中海は、縄文期の葦原中ツ国の一つであり、葦船を造り上げることができる、強大な力を持った国である。日向より、喜界カルデラ噴火以後に、素戔嗚が訪れて、出雲で櫛名田比売と契りを交わしている。
出雲の文明圏が東に拡がって、丹の国と戦うのは、ヤマタノオロチの神話伝承をどう捉えるかである。素戔嗚と丹のオロチとの決闘と考えれば、敗れたオロチ、勝者となった素戔嗚ということになる。
出雲の文明圏が、南に拡がれば、「備」の国を築くことで在り、大国主は「備」の国から、素戔嗚の出雲へと出向いたとも解釈できる。
大国主の時代に、「備」「丹」を支配し、「越」とも契りを結び、出雲を大国として築いていた。建御雷が、大国主との国譲りでは、建御名方神との仕合に勝つことで、国譲りが成立している。
欧州で言う、ギリシャ・エジプトやギルガメッシュの先史時代、縄文期の日本では、緩やか血縁と仕合によって、日ノ本に血縁国家を築いていた。血縁と仕合は、縄文期に確立された、国際法である。
日ノ本で先史の終焉というのは、筑紫から分化した、神武陛下による、畿内の建国譚ということになる。
神武東征が、古代の始まりというのであれば、古代の終焉は、倭国から日本国への遷移であり、大王から天皇陛下となる時代である。日本征覇を目指す、崇神陛下の御代が、古代が終焉を迎えて、統一国家日ノ本となる始めとなる。西欧で言う、ローマ帝国の興亡は、日本では、日本征覇達成に向けた、時代ということになる。
古代ローマの終焉が、分裂と内部抗争の始まりとなれば、内部抗争の終焉が、手白香陛下の御代であり、応神陛下の血族であり、「越」の王族でもある、継体陛下の婿入りであった。血族抗争の終焉となり、皇統の確立と安定が、中世への繋ぎであり、日ノ本の確立期となる。古代ローマが滅びず、そのまま継続したという事で言えば、この時期は古代であると言えなくも無い。そういう意味では、日本は、欧州で言えば古代ローマ帝国が滅びなかった、歴史ifを今も生きる帝国ということになる。
ローマ帝国を西欧史で、古代という言い方をするのであれば、日本の場合は、古代ローマ帝国が滅びることなく、現代まで続いているということになる。つまりは、日本は西欧史からすれば、古代ローマ帝国の時代が、軽く2000年以上継続しているということになる。そういった意味では、古代のまま現代まで繋がる、世界最古の国家であることは間違いない。
日本の場合、歴史を遡行すると、時代区分ができなくなる。
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万世一系という流れは、日ノ本の解釈次第で、日向の天孫降臨に遡行することまで可能である。
文明の構築と考えれば、石器時代の縄文期に、日ノ本では、一定の文化圏を各地域で形成していたことが知られている。つまり、日本の場合、歴史を遡行すると、時代区分ができなくなるという意味になる。
西欧で言う、ギリシャやエジプト、ギルガメッシュといった文明は、古代ローマ以前であり先史時代である。
日本の先史時代は、石器時代に確立した、縄文期ということになる。神話伝承から言えば、天孫降臨日向の時代である。
日本の先史時代の終焉は、ギリシャ・ローマという神話区分で対応を図ると、太陽が隠れた7300年前の喜界カルデラ噴火、日向に人が住めなくなり、筑紫へと移住した時期に始まる。
この時期、大国であったのは、出雲であった。宍戸湖から中海は、縄文期の葦原中ツ国の一つであり、葦船を造り上げることができる、強大な力を持った国である。日向より、喜界カルデラ噴火以後に、素戔嗚が訪れて、出雲で櫛名田比売と契りを交わしている。
出雲の文明圏が東に拡がって、丹の国と戦うのは、ヤマタノオロチの神話伝承をどう捉えるかである。素戔嗚と丹のオロチとの決闘と考えれば、敗れたオロチ、勝者となった素戔嗚ということになる。
出雲の文明圏が、南に拡がれば、「備」の国を築くことで在り、大国主は「備」の国から、素戔嗚の出雲へと出向いたとも解釈できる。
大国主の時代に、「備」「丹」を支配し、「越」とも契りを結び、出雲を大国として築いていた。建御雷が、大国主との国譲りでは、建御名方神との仕合に勝つことで、国譲りが成立している。
欧州で言う、ギリシャ・エジプトやギルガメッシュの先史時代、縄文期の日本では、緩やか血縁と仕合によって、日ノ本に血縁国家を築いていた。血縁と仕合は、縄文期に確立された、国際法である。
日ノ本で先史の終焉というのは、筑紫から分化した、神武陛下による、畿内の建国譚ということになる。
神武東征が、古代の始まりというのであれば、古代の終焉は、倭国から日本国への遷移であり、大王から天皇陛下となる時代である。日本征覇を目指す、崇神陛下の御代が、古代が終焉を迎えて、統一国家日ノ本となる始めとなる。西欧で言う、ローマ帝国の興亡は、日本では、日本征覇達成に向けた、時代ということになる。
古代ローマの終焉が、分裂と内部抗争の始まりとなれば、内部抗争の終焉が、手白香陛下の御代であり、応神陛下の血族であり、「越」の王族でもある、継体陛下の婿入りであった。血族抗争の終焉となり、皇統の確立と安定が、中世への繋ぎであり、日ノ本の確立期となる。古代ローマが滅びず、そのまま継続したという事で言えば、この時期は古代であると言えなくも無い。そういう意味では、日本は、欧州で言えば古代ローマ帝国が滅びなかった、歴史ifを今も生きる帝国ということになる。
ローマ帝国を西欧史で、古代という言い方をするのであれば、日本の場合は、古代ローマ帝国が滅びることなく、現代まで続いているということになる。つまりは、日本は西欧史からすれば、古代ローマ帝国の時代が、軽く2000年以上継続しているということになる。そういった意味では、古代のまま現代まで繋がる、世界最古の国家であることは間違いない。
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