琉球お爺いの綺談

Ittoh

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時の奔流

古代日本の技術03 米は、最初の救荒作物であった

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 米というのは、最新の研究では、籾米で保管することで、長期間の保存することができ、ほしいいに加工しても、長期間保存できる救荒作物であったと想定されている。稲が日ノ本で大切にされたのは、新米古米古々米を保管して、戦略物資として用いて、飢饉や大規模土木工事における兵粮として使われたと考えられる。

 陸稲から水稲への変化は、豊かな葦原中ツ国というよりは、淡之海の海といった、日ノ本の気候から来る水位変化を転用することで、水稲が始まったと推定される。淡之海では、秋に水が引いた葦原で葦を刈入れ、初春の季節に葦原を焼いて焼き畑として、雪解け水で水位が上昇し、葦原が育った秋には水が引いていく。一年間の水位周期が、そのまま水稲に応用でき、非常に大きな収穫量を得られるようになった。

 おそらく、葦原中ツ国は、水が多い地域で、四季による河川地域の水位周期が、水稲に適した地域であったと考えられる。日ノ本の形が確立したのは、国府が確立し、水稲の栽培法が浸透した、天平年間に確立される。

 日向ひむか筑紫ヤマト畿内ヤマトと繋がり、千年余に渡って、日ノ本を制覇した皇族が築いたのが日ノ本である。血縁を結んだ「備」「丹」「越」の諸王族による連合体から、大規模な動員体制を確立し、畿内ヤマトを中心とする国家体制が確立された。
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