琉球お爺いの綺談

時の奔流

最終戦争に向けた流れ 新たなる時代。世界に対抗するために１

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　政治経済闘争の中では、国家の戦闘能力評価は、技術力・政治力・経済力となります。
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　世界が、大きく変化した流れは、軍事力と言う形を取らず、政治力・経済力・技術力という闘争が始まったのです。軍事力は、政治力・経済力・技術力を支援し、支援されることで、開発と維持管理の対象となります。

　政治・経済・技術が、軍事力に優先するのは、ＧＰＳの開発と流れから判断できます。衛星から位置情報をリアルタイムに取得するというのは、1973年から開発が始まります。ＧＰＳとしての運用が開始されたのが、1993年に宣言されています。最低限、３つの衛星を感知すると、自分の位置情報が確立される。現在は、これに地上のケータイ電波のアンテナを含めて、位置情報の取得が行われています。

　アメリカ発の「ＧＰＳ」は、結果的に衛星の位置情報を、支配的に管理できることを示します。

　欧州はガリレオ、ロシアのGLONASS、中国のBeiDou、日本の「天頂衛星」は、こういった独占的な管理体制への抵抗から生まれたモノです。

　日本の「天頂衛星」は、ミサイルが北から撃ち出され、太平洋に落下した時、開発と打ち上げが決定したそうです。日本の特殊事情から、衛星は経度１３５度線上空で稼働しているため、和歌山県沖ノ島あたりを中心とする範囲ということになります。８の字を描く衛星軌道は、南方にも位置情報取得地域が生まれています。「天頂衛星」の軌道と、衛星を使った測距範囲は、西はインド洋で、東はハワイあたりとなっています。自然災害を引き起こす、台風の発生場所と進路を確認することが、「みちびき」によってできるようになりました。

　最近、中近東イランへの海上自衛隊の派遣がありましたが、派遣範囲がオマーン湾の入り口あたりになっています。これは、天頂衛星の捕捉限界範囲でもあります。

　政府が明確に、海上自衛隊の行動範囲を規定しないのは、天頂衛星の視認範囲を超えた場合、位置情報管制が米軍のＧＰＳに依存するためです。つまりは、日本国として稼働できる範囲で、自衛隊が軍事活動を遂行していることになります。

　逆に、天頂衛星をセンサで視認できる範囲が、自衛隊の作戦可能範囲とすれば、旧大日本帝国陸海軍の範囲よりも広く、すべて作戦可能範囲内となっています。