琉球お爺いの綺談

Ittoh

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時の奔流

 最終戦争に向けた流れ 新たなる時代。グローバルは欧州からの圧力2

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 SI単位の流れから、トレーサビリティが生まれ、度量衡はビジネスになった。



 従来、重さを校正するには、キログラム原器を用いる必要があった。キログラム原器は、フランスの国際度量衡局に保管される白金-イリジウム合金製の1kg分銅を基準とする、計量の校正作業があった。国際度量衡総会で求められたのは、特別な何かで校正しなければならない標準器ではなく、きちんと計測すれば対応可能な、コトによる単位の定義であった。モノからコトへの変化は、日本だけでなく、世界中が求めた話であり、日本も重要な役割を示したコトでもあります。

 SIの再定義:産業総合研究所Webページ
 https://www.aist.go.jp/aist_j/news/au20181116.html







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 モノからコトへ、それもまたビジネスです。
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 計量法が求めたトレーサビリティは、校正作業の明確化と文章化であり、強制的な体系化であった。校正作業を専業として、校正作業をおこなっていない計測器で測っても、製品の評価試験で失格となることは、計測器メーカーにとっては、稼ぐシステムの構築でもあった。従来の校正作業にかけていたお金が、より高い価値を生みだした。定期的に校正評価を求めることは、計測器を売るだけでなく、定期的な費用を産み出すシステムに変わったことを意味していた。

 一般人であれば、1kgの米が欲しいところを、1.1kgと多かったとしても、文句はでないと思うが、薬の量1gを1.1gに間違えれば、問題になってしまう。

 品質管理と言うサービスそのものを、ISO9000の取得という形で、お金を産み出すシステムとして規格化され、組み込まれたことを意味しました。国際取引そのものに影響するとなれば、従うしか無い輸出産業にとっては、非常に大きなふたんでありました。

 お爺ぃは、バブルが弾けて、日本に失われた10年や20年と言う話があるのは、儲けまくっていた日本が、徹底して海外から狙われていたことを意味していると考えています。

 SI単位の強制強化に始まり、品質保証サービスの規格化は、日本の車検システム様な儲け方を、世界中の企業が、公式にできるようにしましたということなのです。そして、金を払う先は、海外企業でした。

 さらに、日本へ欧州製品を売り込み、グローバル圧力は、様々な仕掛けを日本に施行します。ひとつは、入札の公平化という名目による、入札範囲の制限です。
例:エレベータを導入する場合
 原因>建築設備として設置する業者、建築設備を管理する業者、建築設備を点検する業者、これをすべて別々に入札することが要求されました。日本に地盤を持たない企業にとって、日本で設備の管理、設備の点検をするには、非常に大きな費用がかかります。ですが、設備の設置だけであれば、海外企業であっても、入札に参加することができます。
 結果>設備を入れた企業が海外企業の場合、設備の管理や、設備の保守点検をおこなう企業にとっては、良く分からないモノを扱わされることになります。エレベータが、人を殺したり、回転扉が子供を殺していったのは、こういった流れが産み出した必然なのです。設置した海外企業の問題と言うよりも、設備の管理や保守点検をおこなう企業の課題でありましたが、長年の国内企業に特化した考え方は、現場に混乱を齎していっただけでした。

 現行では、設備の導入、維持管理、点検整備といった入札を、全体で扱う方向へと変化しました。海外企業を国内で維持管理、点検整備できる企業が生まれたことで、設備の導入は海外企業の参入を止められなくはなっています。

 確かに談合っぽいも話、癒着っぽい話があったのは、事実としてあるでしょうし、日本の企業とて、5円入札や1円入札だの碌でも無いことをやっていたのは事実です。建築設備の設置を1円で入札しても、設備の維持管理、点検で稼げば、元をとることができる。そういった日本の商習慣に付け込むように、海外企業が、入札範囲の制限や、項目別の入札を進めていったのです。

 安全と言う建前を厳しくし、そんな法律がなかった、昔の製品に対してまで、安全を要求し全品回収を求めたのです。日本の企業は、お金を持っていて、そんな状況に対応しようと努力しました。しかしながら、日本の企業は、大半が中小企業や零細企業なのです、大企業のような対応はできません。リコールの範囲に制限が無くなり、有り得ないリコールまで生じるようになりました。

 こういった話によって、日本国内の安全神話崩壊みたいに描かれていましたが、現実には、非常に多くの企業にとって、本当に想定していなかったのです。クレームを行って、ちょっとでも利益を得れば、プチ満足感みたいな、商取引上の誠実さとは異なる問題を生じさせたのも、2000年前後の国際政治の流れなのです。

 ”1”でなければ”0”、”0”でなければ”1”とグレーゾーンを設けることのない考え方は、結果的に自分で自分の首を絞めるのです。

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