琉球お爺いの綺談

ｉｆ昭和史を描く理由

「特区」は、諸族協和の実験地区となります ～「プロジェクトＸ」のＸは|×《ばつ》なのです～

＜＜＜＜＜＞＞＞＞＞
　民族自決から諸族共和へ。
＜＜＜＜＜＞＞＞＞＞





　はじめての世界大戦は、非常に多くの悲劇を、欧州に齎しました。

　結果として、欧州諸国家が衰退する中で、強大な力を持ったのが、アメリカと日本です。

　民族自決は、ウッドロー・ウィルソンの提唱した十四か条の平和原則ですの一つです。これは、アメリカと言う国家が持つ、独自の提唱であり、アメリカの理論から生まれた内容となります。

　SI単位の改正が、2019年5月20日に発効しました。モノからコトへの最終的な定義が行われました。

　フランス革命後、メートル法が生まれ、単位統一の動きが、欧州大陸を中心として始まりました。この流れに抵抗したのが、アメリカです。現在の世界で、電気関連で技術標準という言い方をするとき、世界規格がISO/IEC規格とIEEE規格があります。

　ISO/IECはドイツフランスを中心とした国際規格であり、IEEEは北米三国を中心とした国際規格です。

　現在、日本の工業規格であるJISは、ISO/IEC陣営に組み込まれています。

　生活習慣、人のサイズを基本とした、日本の尺貫法やイギリス、アメリカのポンドーヤード法は、廃止の方向で圧力がかかるようになりました。

　一時期の日本では、メートル法への強制移行が進もうとしていました。故永六輔さんが、日本の伝統保護と尺貫法の復活を活動されたことを覚えている人もいると思います。

　現在、５円玉を黄銅製、3.75g＝一匁(一文)で製造されています。一円玉がアルミ製の1gです。日ノ本らしい、新たな価値の組み入れ方が、この硬貨に表れています。

　独自の理念を持ちながら、協和を図るというのが、日ノ本の在り方なのだと思います。

　アメリカは、独自の理念を押し通すことで、世界を自分の理念に従わせることを根本としています。問題は、自分が従えない理は、無視か排除という形になります。アメリカは、ポンド－ヤードを変更せず、換算式を明確化することで、国内での表示について国際規格を排除しました。

　民族に対しても、アメリカの考え方は、一貫しています。アメリカの理に従うか否かです。だからこそ、史実の第二次世界大戦で、日系アメリカ人の４４２連隊が、凄まじい戦闘を繰り返し戦い抜いて、血を流し続けることで、トルーマン大統領から、「You fought not only the enemy, you fought prejudice－and you won.」という称賛を贈られた。この言葉には、アメリカの理に従い生きることで、アメリカであることが認められる、アメリカの本質が描かれていると、お爺ぃは考えている。



ｉｆ史の流れは、協和に向かう。

　満洲鉄道都市警備局は、都市インフラ整備や鉄道敷設や運用を含めて、工兵隊を確保するのが優先されため、警護任務に引き抜ける人員が少なかった。赤軍ゲリラへ対応するため、旧ロシア帝国軍捕虜および亡命者による部隊を編成して組み入れることとなる。白系ロシア人やコサックが組み入れられた部隊は、満洲里からチタまでのザバイカル鉄道防衛を中心に組み入れられていた。

　各都市の治安維持を担保するために、市長の権限強化と、市民による市長選挙が行われた。市民が市長を選ぶが、市民権の許認可は市長にあるというモノである。複数の勢力が小競り合いを続ける、大陸の治安維持を図る方法として、用いられた方法である。

　白系ロシア人が、「特区」に亡命してきたことで、特区人口の増加だけでなく、人種も増えたこととなる。ロマノフ帝室が樺太で、無地領主Landless Lordとなり、アナスタシア第三皇女殿下の御子と大正上皇陛下の内親王が婚約することで、日ノ本では歓迎の報道がなされたのである。国を追われた皇女様を救って、日ノ本で生まれた子を、

　奉天からウラジオストクを繋ぐ鉄道路線の敷設が始まり、奉天郊外「特区」にロシア帝国大使館の建設も進められた。駐「特区」ロシア帝国大使館は、大規模土木工事で建設された、水上機港を組み入れた、白亜の屋敷が建設された。駐「特区」大使に、アナスタシア第三皇女殿下が就任したことで、ロシア人亡命者の多くが、「特区」へと集まることとなった。

　清国皇帝溥儀が、1924年紫禁城を追われたことで、溥儀は当初、イギリスかオランダを頼ったのですが断られたため、日本へと亡命した。日本政府は、愛新覚羅家が引き取ることを基本として、無地領主Landless Lordとして、「特区」に迎えることを承知した。斉斉哈爾から黒河を超えてシベリア鉄道と結ぶ鉄道路線の駅として、黒河に清帝室駅の設置と新帝室邸の建設を行ったのである。





＜＜＜＜＜＞＞＞＞＞
　二人目の無地領主Landless Lordの登場は、大きく時代を変化させる流れとなる。
＜＜＜＜＜＞＞＞＞＞